
ブログを始めてから色々なメッセージやメールをいただいているのですが、
中にはご相談のメールをいただくこともあります。
先日下記のようなご相談のメールをいただきました。
「あるホテルで結婚式を行いました、
ホントはカメラマンとの打ち合わせもしたかったですし、
(ホテルの写真室は打ち合わせはありません)
アルバムも色々見て選びたかったのですが、
外注に頼むと持ち込み料がも高く、撮影制限もあったため悩みました。
けれど担当してくれているプランナーさんも
『撮り慣れているプロなので良い写真が残るはずです』
と念を押してくれたので、ホテルの写真室にお願いすることにしました。
そして結婚式が訪れ、当日写真撮影をしているときに、
担当したカメラマンさんが何か慌てた様子があったり、
撮影途中にふといなくなってしまったりと、
今思うと不思議な様子がありました。
でも無事に撮影も終えたようですし、
楽しく結婚式も執り行われて「あと楽しみなのは写真だね」なんて話していました。
そして結婚式から2日後のこと、
ホテルの写真室から連絡がありました、
「事故で結婚式の写真がすべて撮れていませんでした」
という電話でした…。
その言葉に目の前が真っ暗になっていると、
写真室の方は謝罪ではなく今後の対応についてたんたんと話してきました。
全く撮れていなかった写真についての説明はなく、
契約書をたてに返金をして終わりにしようとしていました…。
もちろん受け入れなかったのですが、
撮れていなかったことにとにかくショックなのに
そういった態度で応対してくるとは人間的に疑います、
今後どうするのがいいのでしょうか? 悔しくて寝られません」
結婚式の想い出がすべてなくなってしまったという電話で、
本来なら事情を説明して心から詫びなければいけないのに、
契約だの返金などで処理をしようとはありえない話。
企業体質とかではなく、人としてありえない話です。
文章から察すると、
撮影当日に何らかの機材トラブルがあってすべて撮影できていなかったようです。
カメラマンもそれに気付いたので不穏な動きをしたのでしょう。
でもそのカメラマンにはそれを予知してリカバリーできる力がなかったのでしょう。
以前の記事でも書きましたが、
通常こういった万が一の事故に備え、
カメラが壊れた時のことを予測してサブ機材を持って行ったり、
変な動きをしていないか、常に機材をチェックしながら撮っています。
撮影するだけではなく、それもプロカメラマンの仕事の一つです。
けれどそのカメラマンは不安要素は見えないことにして、撮影してしまいました。
結婚式の撮影という取り返しのつかない撮影で。
今後ホテル側と折衝していけば返金や謝罪などはあると思いますが、
一番大事な想い出は帰ってきません。
やはりそれは悲しすぎます。
「楽しかった結婚式、なんとか楽しい想い出が残ってくれれば」
当事者では無いカメラマンですが、
同じ仕事をしている僕がせめて二人の力になれればを色々と考え、
ある一つの考えが浮かびました。
いま結婚式ではご友人やご親族の方がカメラを持ちたくさん写真を撮っています。
その写真を全部集めて、アルバムを作ることは出来ないかと思い、
「すべてのゲストに連絡を取って写真を出来るだけ集めてください、
その写真を組み合わせてアルバムを作りましょう」
とお二人に連絡をしました。
ゲストの皆様の心のこもった写真で作るアルバム。
これなら二人の想い出の埋め合わせが出来るかも知れません。
お二人は早速その連絡をゲストの方々にしたところ、
すぐにたくさんのデータが集まってきたそうです。
たくさんの心と共に届いた写真に囲まれて、
お二人の気持ちは暖かいものに包まれたそうです。
お二人の気持ちの整理はまだまだだと思いますが、
ゲストの皆様の気持ちの詰まったアルバム、
新たな想い出になればと願うばかりです。