
毎年年末ジャンボはジャンボにハズレるdapandaです。
結婚式のカメラマン業界は女性カメラマンが着実に増えてきました。
ただ不憫に思うのが機材は男性と一緒、重たい機材は共通なんですよね。
外注で訪れた会場などで、小柄な女性が大きなカメラとレンズを抱えていると、
女性の底力は凄いなと改めて思います。
昔はメカニカルなイメージが強かった写真業界ですが、
その写真がだんだんと女性の感性に浸透していった結果なのでしょうかね。
なのでうちにも女性カメラマンの応募が一時期たくさん来ました。
女性の夢でもある結婚式、
その結婚式で想い出の瞬間を撮ってみたいという好奇心は、
とっても素晴らしいことです。
ただフランス人カメラマンの記事でも書いていますが、
結婚式のカメラマンになりたいという動機は好奇心でも、
実際の撮影はとても重責なものです。
新郎新婦のキモチをヒアリングして、間違いのない撮影を行う。
この意識、そして実績ががないと無理な世界です。
以前取引先の知人から、
「女性でブライダルカメラマン志望の人がいるんだけど会ってほしい」
と連絡がありました、経歴を聞くとそれなりの経験はあるということで、
実際にあって話を聞くことにしました。
待ち合わせの時間に現れたその女性。
なんともオシャレなドレスに身を包み、オシャレなバックを持っています。
「どうも初めましてー」とフェミニンなオーラでご挨拶です。
いただいた名刺もとてもラブリー、そして肩書きは"フリーカメラマン"です。
顔立ちも端正で普通の男性ならデレッとしてしまうとこでしょう。
え? 僕? 今日はビジネスできたのでデレッとはしませんよ('A`)
あくまでカメラマンの面接です、面接('A`)
というわけで正直にカメラマンを見る目で面接をしていました。
けど彼女はカメラマンとしての実態がないんですよ。
知人から聞いたようなカメラマン経験は全くないようです。
写真は旅行に行ったときとか、ディズニーランドに行った際とかぐらいな様です。
でも「結婚式って夢があって楽しそうなんでやってみたいんです」
とニコニコとフェミニンな笑顔で語る彼女。
『よーし手取り足取り教えて一人前にしてあげよう。』
なんて受け手が言葉を発する空気を作るのがうまいんですよ彼女。
普通の男性なら、きっとそう言ってしまうような空気を作るんです。
あ、僕はその手の言葉の誘導には屈しないのでご心配なく('A`)
そして彼女、仕事をするのに大切な機材を持っていないんです。
「お金がなくて仕事で使えるようなカメラは持っていないんです、
貸していただければ撮れるんですけど…」
『じゃ僕のカメラを貸してあげる、色々とレクチャーしよう。』
なんて僕が言うわけがありません('A`)
言うなれば靴のようなものでしょうかね、
機材ってそれなりの使う人なりの癖がついているんですよ。
だからプロはあんまり貸し借りはしません。
というか機材もないのにフリーカメラマンって…。
あまりにもフリー過ぎですよね(笑)
僕が今まで会ったことのある女性カメラマンは、
写真が好きで好きで「恋人がカメラです」とかいう方や、
女性ならほしがりそうな洋服やバックなどには目もくれず、
フィルムや新しいレンズを買っていたりという方ばかりでした。
そんな彼女が着ているものやバック、
広告でブランド物の撮影をしていたから知っていたのですが、
何十万するバックを持っていますし、
そのコート1着でかなり良いレンズが買えます。
けして"お金がないから機材がない”という訳ではないようですね。
まあそんなフェミニンさとやる気だけではできる仕事ではないので、
丁重にお断りさせていただこうとすると。
「なんでもしますから、勉強させてくれませんか?」
と食い下がりウルウルとした目で見つめられますが、
それを武器にする辺りがNGなので、丁重にお断りさせていただきました('A`)
後日この顛末を紹介した知人に話してみると、
「そんなフェミニンなら女性っぽい写真を撮ってくれるんじゃないか?」
と言われました、何というプラス思考でしょう('A`)
でも残念ながら、彼女はその域に達していません。
そして写真は女性だから女性っぽく撮れるとか、
男性だから男性っぽく撮れるとは限らないんですよ。
機材同様性別はあまり関係ありません。
広告など名前のでない媒体の写真を見た人は僕のことを女性だと思っているし、
うちの女性カメラマンは男気溢れる写真を撮ってきます。
何を見てきたのか、何を目指しているのかによって、
写真の構図とか表現が決まるのでしょうね。
まあ彼女には女を武器にするのではなく、
やる気があるなら自分の撮った写真を武器にしてほしいなと感じました。