本文とは関係ありません

クマや鹿が絡んだニュースを耳にすると、
しかたなく色々とダジャレを考えてしまいます。くまったものです('A`)

コンパクトデジタルカメラが売れる時期は4月と9月なんだそうです。
メーカーもその時期に向けて新製品を出したり、広告展開したりしているようです。
結婚式のトップシーズン前と重なりますので、
もしかしたら結婚式需要なのかも知れませんね。

結婚式ではご友人や写真好きなご親族など新郎新婦はたくさんのカメラに囲まれます。
ケーキ入刀や余興などたくさんのイベントもありますし、
なによりも新郎新婦が輝いている瞬間です、
普段写真を撮らない方までもたくさん写真を撮りたい気分になるのでしょうね。

ある日のご依頼いただいた、ご新婦からこんなご相談がありました。
「父が写真好きで自分たちで結婚式の写真を撮りたいと言って聞かないんです」
写真が趣味で小さい頃からの新婦を撮り続けていたのだそうです。
いまでは風景写真に没頭しているのだとか。
大切に大切に育てた娘の晴れ姿な結婚式、直接父上の手で撮りたいのでしょうね。

でも結婚式、実はお父様も色々と多忙です。
挙式では新婦のエスコートをしなければなりませんし、
ご親族に対してのホストにもならないといけませんし。
そんなお返事をすると新婦はそのことを伝えてみますとお返事をいただきました。

そして数日後新婦からメールが届きました。
「そういった撮れない部分だけ撮ってもらえないかと言われました」
なるほど、父上のやる気は本気なんですね。
照れ隠しとか強がりとか、そういうのかなと思ったのですが違ったようです。

けど前にも書きましたが、結婚式の写真って簡単なようで難しいんです。
経験的な部分もありますし、
限られた時間内でたくさんのものを撮らなければなりません。
特に身内だと色々な思いが交錯してさらに難しいと思うんですよね。
今回の場合は父と娘ですからね。僕ならきっと涙で撮れません(笑)
それを考えるとなんとも気丈な父上です。

ただその父上が撮れない部分だけとなると、難しいところなんですよね。
それ以外は父上がメインカメラマンという形ですからね、
いつものペースで僕が撮っているとかなり邪魔だと思われるので、
撮るとなると僕はサブカメラマンでバックアップに徹しないといけません。
ただ正直、父上はプロではないので不安が残ります。
撮り直しのきかないのが結婚式の写真でもありますし。

色々な心配事が頭を巡りましたが、
初志貫徹な父上、当日はフル装備でパシャパシャと撮影していました。
今回僕はいつもより3歩ぐらい引いての撮影です。
幸い同じメーカーの機材だったので、
僕の機材を貸したり、簡単なレクチャーしたりとなんだか不思議な感覚でしたね。
まあでも、それで父上の愛情のこもった写真がたくさん撮れればいいですからね。
僕はサブ撮影もしながら、父上の撮り方のチェックなどにこっそりしていました('A`)

挙式前、挙式、ケーキ入刀とパシャパシャと父上が撮っていましたが、
その後はご自分の席に戻り座られています。

「慣れないからお疲れかな?」と思って、
一人きりになったのでいつものペースで写真を撮っていると。
後ろから父上がいらっしゃったので、さっと身を引こうとすると。

父上「いいんです。そのまま撮り続けてください、
僕は何かよくわからないがファインダーがよく見えなくなってしまったので、
もう撮れません。あとはよろしくお願いしますね」

そんな新婦父上の目を見るとうっすらと涙目。
きっとカメラのファインダーを覗きながら、
色々な思いで新婦が滲んでしまったのでしょうね。
その後父上は一切写真を撮ることはありませんでした、
きっとそれからは親の目として、
心のフィルムにかわいい娘と新しい息子の晴れ姿を刻んでいたのでしょうね。