
高速道路の料金所で「大人一枚」と言ったことのあるdapandaです。
ある日の結婚式の撮影の日のこと、
メイクシーンから撮影をしようと、メイクをしているお部屋に伺うと、
何やら中で撮影をしているシャッター音がします。
「きっと写真が好きな、ご親族が撮っているのかな」
なんて思いよく見てみると、女性のカメラマンがメイクシーンの写真を撮っています。
腕に腕章をしているので会場のカメラマンさんでしょう。
カメラマンがもう一人?( ゚д゚)
僕「おめでとうございます」
新婦「今日はよろしくお願いします」
僕「あのーこちらは…?」
新婦「今日一緒に撮ってもらうカメラマンさんです」
打ち合わせは何回もしたのですが、
先方の会場カメラマンと僕が一緒に撮影とは、
そんな話はもちろん初耳です。
それを聞いた会場のカメラマンも初耳だったのでしょう驚いた顔をしています。
おそらくヒデキもいたらびっくりしていたことでしょう('A`)
まあ決断してしまっていることを色々考えても仕方ないので、
僕が出来ることはとりあえず動くのみです。
カメラをセッティングして撮影を開始しました。
そんなに広い部屋ではないので、カメラマン2名でメイク撮影って大変。
汗しながらも、なんとか撮れたので次はどうしようと思案していると、
部屋のチャイムが鳴りました、
しばらく経つと「おはようございまーす」と入ってくる方が。
その方僕らを見るなりびっくりしています。
そうです彼もカメラマンだったんです。
やはりその他2名のカメラマンがいることなど知らされてない様子です。
写真撮影をするカメラマンが、
会場のカメラマンが1名、外注のカメラマンが僕を含めて2名。
もちろん初対面のカメラマンです。
新婦は3人に頼めば、3倍の写真が撮れると思って依頼されたご様子。
まあカメラマンによって撮り方は全く違うので、間違ってはいないのですが、
色々と問題があるんですよね。
結婚式の撮影って時間とか撮る場所とかが限られているんですよね。
1社から3名のカメラマンだったら、
一人は流れを追って一人はイメージカットを狙って、
そしてもう一人はゲストの表情など狙って等役割分担ができて、
とっても色々な写真が溢れた1冊のアルバムが出来るのですが、
今回それぞれのカメラマンは、
それぞれでアルバムを作らないといけないから、
それなりの写真を撮影しないといけません。
つまり新郎新婦1組を3人で同時進行で撮影していかないといけないわけです。
例えばスナップでのフォーマル撮影とか、
ちょっとしたイメージカットの撮影を、
時間内に3回やらなければいけません。
いくら撮りなれているとはいえ、
持ち時間は1/3になるので慌ただしい撮影になりますよね。
そんな慌ただしい中で良い表情なんて新郎新婦もまず無理な話です。
事前に知らしていただければ、なんらかの対策は取れたと思いますけどね。
どうしよ( ゚д゚)
僕以外のカメラマンもきっと色々考えていたと思います。
そういった時間以外にも、
それぞれにちゃんとしたものを撮らないといけないので、
思ったアングルで撮れなかったり、
ストロボが同時発光して露出ミスになったりと危惧する点が色々とよぎってきます。
これは話し合わないとまずいかもね、かもね、そうかもね( ゚д゚)
なんて思った僕は、
ご新婦に「ちょっと3人で打ち合わせしてきますね」
と他の2名のカメラマンと共に外に出ました。
どんな理由があるにせよ新婦が望んで発注したことです、
プロとして何とかいつものようにスムーズに撮れるようにしなければいけません。
でも外にでるなりやはり2人とも「どうする?」って表情。
そしてやはり初耳だった様子です。
そんな初耳つながりが功を奏したのか、
短い時間ながらも色々と即席で話し合って、
「新郎新婦のために色々撮りたいのはみんな一緒なんだから、
お互い合図をして場所譲ったり、時間とかも協力し合って撮りませんか?」
と僕の提案に快諾してくれました。
他の3人もカメラマンがたくさんいても、
良いことはないと思っているカメラマンだったので、
スムーズに話が進んだのでしょうね。
ここで、うんちく系とか我が道を行く系だったらきっと、
スマートにいかなかったでしょうねw
メイクも終わって、
その後会場のロケーションが良いところで3人で協力し合って撮影しました。
初めてと思えないぐらい、3人とも息があっていたのにびっくりでした。
リレーでバトンを渡すかのようなスマートさでしたね。
このままだったら何とかいけるかも(・∀・)
なんて思っていたとき、新郎新婦に近づくビデオを持ったカメラマン2名。
そうです、お二人は挙式からビデオカメラマンも頼んでいました。
1つの会場にスチールとビデオのカメラマンが5名。
長い間この仕事やっていますが、こんな光景始めてみました。
もうカメラマンのワールドカップやぁ(彦麿呂さん風)って感じです。
まあ、やはり打ち合わせてことなきを得ましたが、
あれが個の強い協力し合えないカメラマンだったらどうなっていたんだろうと、
考えるととっても怖くなりますね。
まあなんとかそれぞれが無事撮り終えることができました。
どうやらゲストもあのカメラマンの多さに驚いていた様子。
「すごいね」「記者会見みたいだね」なんて声も聞きました。
たしかにあのカメラマンの多さは僕もヒデキもびっくりでしたよ('A`)
たくさん想い出を残したい気持ちはわかるんですけどね、
でも物事には欲張りすぎると、
童話の「したきりすずめ」の様によくない結果を生むものがありますからね。
これからご結婚式をお考えのご新婦は、写真もそうですが、
新郎とかも欲張ったりとかしないようにご注意下さいね('A`)