本文とは関係ありません

先ほど牛乳をこぼして、ズボンがホワイトデーなdapandaです。

ある日写真打ち合わせを行おうとお客様を待っていました。
しばらく経つと新郎新婦が到着されました、
しかしその手には打ち合わせには似つかわしい大きなボストンバックが。
「これから旅行?」もしくは「来る途中で埋蔵金みつけた?」ってぐらいの大きさです。
などなど色々な想像を働かせながら、打ち合わせを始めました。

撮影やアルバムの説明など一通り終わり、
「撮っておきたいアイテムとか、撮影リクエストはありますか?」
といった瞬間、新郎新婦は待っていましたとばかりに、
大きなボストンバックに手を伸ばしました。
その大きなボストンバックからでてきたもの、
それは見本写真やアルバム、ゼクシィなどでした。
新婦「こういうメイクシーンから始まって、こういうポーズ写真、
そしてこんな集合写真撮って…(・∀・)」

と雑誌の切り抜きやネットから拝借した画像を基に熱くお話しされています。

こちらとしても具体的なイメージがあった方が、
お客様がどのような写真がほしいのか参考になりますのでうれしいのですけどね。

そんなお話しを一つ一つこなしていくと、
大きなボストンバックの中からそれに合わせた写真見本がでてきます。
まるでドラえもんのポケット状態です。
しかも立て板に水状態の中で良いタイミングで出てきます。
僕が打ち合わせしているのではなくて、打ち合わせされている気分です('A`)

打ち合わせしているテーブルは、
結婚情報誌や見本写真などで埋め尽くされて行きました。
まるで何かのセールスを受けている気分です。
そして大きなボストンバックの最後の中身でしょうか、
分厚いリングファイルが出てきました。

新婦「それでまとめなのですが、こういう風に撮ってほしいんですよ」
見せられたリングファイルには、
アルバムの構成を考えて見本写真がコピーされレイアウトされています。

僕「すごいですねー、ここまでされるとはとても撮影の参考になります( ´∀`)」
新婦「いえ、参考ではなくてこの通り撮って下さい」
僕「( ゚д゚)? コウノトリ?」

そのレイアウトされた写真達は、
その会場のものではなくゼクシィやネット上などで集めた多数の会場の写真です。
なのでその会場では不可能な写真達がほとんどです。
例えばその会場は挙式から披露宴まですべて室内ですが、
青空の下でグラスを合わせた写真とか、
日中の披露宴なのですが、キャンドルに映える新郎新婦とか。
外国人ゲストはいないはずなのに外国人ゲストに祝福されている新郎新婦とか。

きっと結婚式の写真に対して、色々な夢を持たれていたのでしょうね。
そして今から結婚式がとっても楽しみなんだろうなー、なんて感じました。
けれど、写真は形に残る想い出です、
申し訳ないのですが、大切な想い出を残す上でも安請け合いはできないのです。
そんな無理な理由と代換え撮影案をお話しましたが、
どうも納得されないようなので、実際に会場を回って説明していきました、
すると新郎新婦は段々と不機嫌な表情になっていきました。
お二人の中でどうやらリングファイルに詰まっていたものは、
青写真ではなく決定稿だったようです。
その後お二人は「他でこの通り写真を撮ってくれるところを探しますヽ(`Д´)ノ 」
と帰られていきました。

結婚式という夢舞台には理想と現実が住んでいます。
昔の映画のタイトルにありましたが「冷静と情熱のあいだ」と言う言葉。
結婚式に対する希望や情熱、でもそれを冷静に判断する心。
もしかしたらそんなニュートラルな感覚も必要なのかも知れませんね。