
結婚式ではたくさんのゲストの方が、祝福ともにカメラを持って、
お二人の幸せをたくさん撮っている和やかな光景はよく見ます。
その日もそんなゲストと思われる方が撮影していました。
小春日和の穏やかな日の結婚式、
お二人のお仕度も終わり、館内で熱々のお二人を撮影をしていると、
プロ機材を持って、僕の真横で撮っているおじさまがいました。
場所を色々変えて撮っていたのですが、
僕と同じく行動をともにして撮っています。
「いやーきれいだねー、惚れちゃいそうだよガハハハハ」
なんて、一応フレンドリーな会話をされながら撮っています。
礼服も着ていたので、「ご親族などのカメラが好きな人」なんだろうな、
なんて認識をしていました。
「あっちの池の近くとかきれいなんでそこ行こうよ」とおじさま。
きっと親戚の子のために、素敵な写真を撮ろうと下見していたんですね、
いやー泣ける話です・゚・(つ?`)・゚・
その後挙式も楽しそうに撮影していました。
着席もしないで撮影に徹して偉い人だなぁーなんて思っていました。
その熱意に負けてポジションを譲ってあげたり、
おじさまの写真も撮影していました。
挙式も終わり、おじさまとお話しする時間が。
「どうもー(^^)たくさん撮られてましたね」と声をかけると。
気を許してくれたのか、
「結婚式はよー、花嫁をよりきれいに撮らないとあ(以下略」
「やっぱニコンはいい! ニコンのカメラはよーやっ(以下略」
いささか肩が凝りそうなカメラ談義になりそうなので、
そそくさと自分の仕事に戻ることに。
さていよいよ披露宴、
おじさまは相変わらずパシャパシャ撮っています、
皆様着席していて、おじさまの席はない様子。
撮影に専念するために、席や料理を断る場合もあるので、
「気合いの入り方が違いますね」って感じでした。
ご親族のテーブルに行って、コップに注がれたビールを飲まれています。
お料理も分けてもらって楽しそうにビールを飲まれています。
やっぱり、うれしくて飲みたくなっちゃうんでしょうね。
ケーキカット、乾杯も終わりそろそろ中座です。
お二人とお話しする時間ができたので、
新婦と「緊張しませんでしたー?」なんて話をしていた時のこと、
新婦「今日はカメラマン2名で来ていただいてありがとうございます」
私「いえいえ、え? 2名?」
新婦「またまたー、dapandaさんと一緒に撮影している人の事ですよ」
私「あの方ってご親戚の方ですよね?」
新婦「またまたー冗談やめてくださいよ、知らない人ですよ」
私「え? 僕も知らない人ですよ」
新婦:僕が連れてきたと思っていたおじさん。
dapanda:新郎新婦の親族だと思っていたおじさん。
簡単に言うと「誰も知らないおじさん」です。
矢追純一さんに解説していただきたい状況です。
そんな話をしていると肩をたたく人が、
振り向いてみると会場のキャプテンが怪訝な表情で、
「おたくのカメラマンどうにかしてよ、ゲストにビールねだるってどうゆうこと?」
どうやらグラスを持って、"もらいビール"をしているようです。
新郎新婦を交えて、"誰も知らない"旨をキャプテンに話すと。
キャプテンが慌ててそのおじさんの元へ。
しばらく会場の外で待っていると、
首根っこと肩を掴まれたおじさんは当然のごとく連行。
「何するんだ! 客にむかって!」
(よく柿食わないと客にはなれません)
披露宴終了後、キャプテンに話を聞いたところ
そのエリアのホテルや会場によく現れる、おじさんだったそうです。
勝手に人の結婚式を撮影し、勝手にビールを飲んで、
正体がばれたと思ったらいなくなるそうです。
礼服も着ているので他のゲストに紛れれば、わかりませんしね。
それ以上のことはしないので会場も困っているのだとか。
ただ撮ってどうするのかとか、誰だかわからないだけに妙な恐怖がありますよね。
顧客に不安を抱かせないように、セキュリティはしっかりしてほしいものです。
いったい何の目的かはわかりませんが、
そんな撮りたいのなら、それなりの機材も持っていることですし、
修行してから仕事として撮ることもできるでしょう。
僕で良ければそれなりに教えてあげますよ、
まずは「撮るなら飲むな、飲むなら撮るな」ってね。