
新郎は大のカメラ好き。
プロ顔負けの知識を持っています。
そしてカメラにも思い入れがあるご様子。
そんな新郎とスナップ写真の打ち合わせの際に、
「結婚式なんですが、僕のカメラで撮ってくれませんか?」と言われました。
お話しから察すると、
きっとそのカメラに思い入れがるんだろうなーと
お話を聞くと、ドイツ製のクラシックカメラを所有されているようです。
新郎「これで撮ってもらいたいんです」
そのカメラは二眼レフと呼ばれている、メカニカルなカメラです。
作品作りや広告では使われることはありますが、
色々な意味で結婚式のスナップ撮影には不向きなカメラです。
基本的に結婚式に使う機材は、
「確実に」「失敗無く」「キレイに」「臨機応変に」
対応できないといけません。
新郎の持っているカメラは上記の反対語を地でいっているカメラ。
レンズ描写の味はあるんですけどね。
私「このカメラをメインで撮るのは厳しいです。
もう一人のサブカメラマンに持たせて撮ることは可能ですけどね」
以前野望でも書きましたが、
正直こういうカメラで撮影するのもやぶさかではありません。
けど、撮れているか撮れていないかの保証は出来ませんので、
カメラマン2名での撮影を提案したのですが、
新郎「いやこのカメラだけで撮ってもらいたいんですよ…」
私「ご存じの通りカメラがカメラですので、撮れて無くてもいいことを前提でしたら…」
新郎「結婚式ですよ? それはダメでしょ! プロなら撮れるでしょ?」
私(プロだから撮らないのよ…(´・ω・`))
新郎「もういいや! もうぶっちゃけます、
僕のカメラで撮影したらいくら安くなりますか?」
私「( ゚д゚)」(ひょっとして、それがいいたかったの?)
新郎「とにかく安くしたいんです、お願いします。」
新郎はどうやらカメラに特別な思い入れがあるわけではなく、
ご自身のカメラを使わせることによって、経費削減を目論んでいたようです。
最初から不思議だったのですが、常識的に考えて、
そんなに大切カメラだったら人の手に触れさせたくないですもんね。
新郎「機材代が価格のほとんどを占めていることは知っています、
だから僕のカメラを使えば安くなると踏んだんです!」
私「残念ですが、商品価格内に機材の償却代なんて入ってないです、
入っているのフィルムとかアルバムとかの材料費がほとんどなんです」
新郎「………。」
予算がないのかなと、プランナーに探りをいれると。
どうやらそういうわけでもなく、
「最高ランクの商品を最低料金で手に入れる」
のがお二人の結婚式のテーマなんだそうです。
なんだか少しピントがずれているテーマな様な気もします。
ご新郎は某貿易会社の営業さん、
安く買って高く売るのがお仕事なご様子。
結婚式も自由な価格競争時代になったから、
自分の結婚式にも応用するのも良いんですけどね。
ただカメラマンや花とか司会者とかは、
引き出物と違って単純な物販じゃないんですよね。
お二人のメンタルな部分も考慮して、
お二人のために色々と考えて制作するのですから、
妙な駆け引きとかはやめておいた方が吉です。
人によっては、それを制作物に反映する人もいますし。
あ、それって僕じゃないですからね('A`)
どちらにしても、
うちの商品価格は損益分岐ギリギリまで下げていますので、
値引きは出来なかったのですが、
少し多めに撮影という形でサービスさせていただきました。
これで少しでもテーマにそえれば、嬉しいんですけどね。