
結婚式はお日柄の良い同じ日に重なることが多いですし、
そろそろ若手を育てようとカメラマンの求人募集をしました。
条件として「仕事での結婚式撮影経験者」と掲示してね。
なぜ条件として「仕事での結婚式撮影経験者」としたかというと、
結婚式のカメラマンって、
もちろんいい写真を撮ることにこしたことはないのですが、
写真を撮れるだけじゃダメなんですよ。
色んなお客さんがいるのでそれに対応する力や、
レストランやホテルに出入りするので、
サービス業的な礼儀を身につけておかないとなんですよね。
それはやはりゲストとしてではなくて、
仕事で撮影に入ったときでないとわからない。
あとはやはり大切な結婚式を撮るという責任感、
失敗は許されない、常に集中した状態でいられるかも問われます。
これらは仕事として入った場合でないと生まれないものです。
それをひっくるめた意味で「仕事での結婚式撮影経験者」と制限しました。
数はトータル40人ぐらいの応募があったのですが、
その中でも即戦力になりそうな人は数名のみ。
残りの約30人は「初めてなんですけど」という結婚式での撮影未経験者、
「条件に仕事での結婚式での撮影経験者のみ」と書いたにも関わらず、
「友達の結婚式で撮りました!」とか堂々としているあたりが素晴らしい。
みなさん条件などはっきりいって「スルー」されています('A`)
まあ結婚式での撮影未経験者といっても、
半分以上はフリーのカメラマン、
普段は広告や雑誌を撮っているんですけど結婚式も撮りたくて!という人。
残りの半分はこれまた色々でした。
●機材も撮影経験もありませんが、
最高のパフォーマンスとアクションをお約束いたします。
(日本語ってこういうとき便利ですね)
●平日は会社員です、土日だけ結婚式のカメラマンしたいのですが。
(片手間に撮れるほど簡単なものではありませんよ)
●使用機材欄に「一眼レフとデジカメ」
(おおざっぱ過ぎです)
●わたし写真好きで写メとか友達に見せても「うまい」とか言われるんで、
結婚式の写真撮ってあげてもいいですよ。
(写真は揚げてもおいしくないですよ)
●イタリア人です、イタリア的な写真センスがあるので使って下さい。
カメラ持ってないので下さい。
(まずは働いてカメラを買わないとね)
●娘が結婚式の写真を撮りたいって言っているので、
娘に実際の結婚式の場を見せ、
娘がどこまで出来るのかを判断させたいと思っています。
(実際に結婚式した方が色々わかると思いますよ)
上記のような方に限って、採用できない理由を説明すると、
「どうゆうこと? なんで? どうして?」と逆ギレされます。
まずは自分を疑えと言いたいところです。
あとは「オレ、写真うまいから撮ってやってもいいよ」的な人たちも。
カメラマンって誰しもが「自分が一番」と思っている節があるので、
慣れてはいたのですが、改めて聞いて新鮮でしたね。
たいてい自画自賛する人は、
第三者に認められていないから、自分で自分を誉めるわけなんですよ。
そういう世界に浸かってしまうと、
作品をみても技術的にも感性的にも平均点以下な場合が多いです。
そんなことに触れずに、条件等でひらたくお断りをすると、
「どうして俺の才能を認めてくれないんだ!」と、
またもや食ってかかられます。
とまあ求人を出して即戦力な人以上に、こんな人から応募があって、
まさかこんなに楽しめるとは思いませんでしたので、
ある意味ラッキーではありました。
でも、とある写真会社さんはネコの手状態の時に、
こんな人たちを格安で雇い入れて撮らせていたようですね。
結果はもちろんご想像通りです。((;゚?゚)ガクガクブルブル
でも機材も経験もやる気もない人が、
絶対に失敗の出来ない「人の結婚式を撮らせて」
なんて言えること自体がすごいなあと感心しましたね。
僕なんて、もう7年ぐらい結婚式を撮っていますが、
未だに結婚式の3日前ぐらいから緊張しているというのに。
そういうなんちゃってカメラマンに、
早く空の広さと深さを知って欲しいものです。