前回まで長々と書いていた日本語教育能力検定試験レポの中でチラッと触れた、クリスマスケーキ製造アルバイトのことを書こうと思います
日本語教育能力検定レポを既に読んでくださった方は以下の導入部すっ飛ばしてくださいませ。
※またまた今回もダラダラ長文です
☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆
10月下旬に日本語教育能力検定試験を受けた私。
ドキドキの合否通知が発送されるのは
よりによってクリスマス
(令和2年度)...
なぜにクリスマス? WHY CHRISTMAS...
まな板の上の鯉の気分でクリスマスを過ごすなんて
チキンな私には恐ろしすぎdeath...
この先、♪きっと君は来ない〜って山下達郎の曲が流れる度に合否に怯えるクリスマス2020がフラッシュバックするような人生なんてまっぴらゴメンだ。
1983年リリースの、紛れもない昭和の産物なのに
この令和の世の中においてもクリスマスソングTOP3に君臨しているあの名曲が日本のクリスマスから葬られることは少なくともこの先20年はないはず。
つまり、このままだとこの先20年は確実にフラッシュバックに苦しむことになる...
山下達郎からのパブロフの犬からのまな板の上の鯉。
残念ながら私には山下達郎の名曲を葬り去る力はない。
そこで、
迫り来る合否判定の恐怖を1分1秒でも忘れて
無心にクリスマスを過ごす作戦 を練る。
まな板の上の鯉気分を回避できるならなんでも良かったんだけど、
適度に緊張感があって、適度に疲れるようなことをしたかった。日頃の運動不足と合否判定のストレスを解消できたら尚良し。
ふらっと旅行するのも手だけど、このご時世に不要不急の旅行だなんて自分が許さない
コロナ禍じゃないにしても、無職の身分でクリスマスに一人旅だなんてバチ当たりだし、あいにく派遣できる諭吉もいない
ならばクリスマスは諭吉捕獲しに働いてみようかと
学生時代ぶりに求人情報サイトを開いて
コロナ対策しっかりしていて、ブラックじゃなさそうな大手企業で、時給も悪くなくて、業務内容も楽しそうで、下手に和気あいあいとした感じがなくて人間関係とか面倒なこと考えずにサクッと出来そうなバイトを探した結果
クリスマスケーキ製造アルバイト
にたどり着く。
食品工場だから衛生管理はバッチリのはず。
おなじみの大手洋菓子メーカー。さすがにこれだけ大手なら下手にブラックなことは出来ないはず。
他社に比べ時給も悪くない。
それにケーキ製造だなんて考えただけでも楽しそう!
食品工場だからおしゃべり禁止だろうし、面倒な人間関係の悩みも無用ってのもポイント高し。
こんなに条件てんこ盛りにしてたのに
よくもまぁ都合よく希望通りのバイトが見つかったもんだ...と我ながら
アッパレ
ということで、クリスマスシーズンは
人生初の工場ワーカーを経験して合否判定直前のドキドキから逃れたのでした
で、以下はその体験談になります。
ちなみに小学生女児の将来の夢ナンバーワンは
ケーキ屋/パティシエ らしいですよー
全国の小学生女児のみなさーん、
思い描いてるケーキ屋/パティシエとはちょっと違うかもだけど、ケーキ屋さんの裏側ってこんな感じよー
☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆
久しぶりのアルバイト。
大学生ぶりだから、20年以上も前...

大学生時代は地元の雑貨店で3年くらいバイトして
友達と時々テレビ観覧の単発バイトもしてました
間近に芸能人見ながらゲラゲラ笑ってるだけでお小遣い貰えるなんて、今考えたら超楽チン
特番モノマネ番組の収録めちゃくちゃ時間かかるけど、豪華で楽しかった〜
それはそうと...今回は人生初の肉体労働系バイト
しかも早起きは苦手だから夜間を選んでみた
時給もupするしね〜 


アラフォーの未経験者だから不採用になるかも...
な〜んて久しぶりのバイト応募にドキドキしつつ
求人情報サイトから申し込んでみました

スマホから簡単に応募出来ちゃうことに驚き...

数日後、履歴書持参で説明会会場へ。
会場に着くと入口で書類を渡され、前方の席から着席するよう案内されました。
早めに会場に着いてしまった私...、別に欲しくもないのに最前列神席
に通されてしまった。。。
どんな人たちが応募しているのか気になってたのに
他の応募者の姿が全く視界に入らない


失敗したわ...
でね、配られた書類みてビックリ。
履歴書まだ渡してもいないってのに、
既にシフトとか印字されてて印鑑押すだけだった
てっきり履歴書で書類審査くらいあるのかと思ってたけど、それくらい大量採用ってことなのね
働く上での注意事項とか説明を聞いて、書類提出して、その日は終了。
ちょっとビックリというか、衛生管理徹底してるな〜って感心したのが、たった1〜2日の勤務でも従業員全員に検便が義務付けられてたんです
食品工場勤務者には当たり前の事なのかもしれませんが、違う畑の出身者からしてみればとても新鮮
社会科見学というか、こうやって新しい世界に一歩でも踏み出すと、ちょっとした事でも知見を広げられるので楽しい〜
いよいよバイト当日

最寄り駅から直通の貸切バスを出してくれていたので楽チンでした
思いのほか外国の方も多くてびっくり。バスの中では留学生なのかな
何語か分からないけど、あちこちから外国語で話しているのが聞こえてきて久々に異国に来た気分
工場に到着するとまず体温チェックを受けて、
手際よく手渡された作業着に更衣室で着替えます。
このポーズ必要なんだろうか。左手、ハートマークしているのかと思いきや微妙にハートじゃない

こちらもなかなかです...
食品工場だからね、当然こーゆー作業着着るんですけど、これまで制服アリの仕事をしたことが無かったからすごく新鮮〜

着替え終わると、爪とか作業着を正しく着用しているかとかの身だしなみチェックを受け、最終体温チェックの後に班に配属されます。
気になるワーカーの皆さんですが、
目元しか見えないし、外国の方が半分くらいいらっしゃるので正直どの年代層が多いのかよく分からない。。。
夜間だと、比較的若い方が多いのかなー
主婦っぽい方でも、お見受けしたところ上は40代半ばくらいの方かな?
昼間は高校生もバイトOKらしいですよ

配属される時には名前が呼ばれるんですが、
半数近くいらしていた外国からの皆さん
ミドルネームがあるのか、名前が長い!! 

名前の響きからしてベトナムとか東南アジアご出身の方が多いようだったんですが
グエン・ヴァン・レー・トゥオンさ〜ん(仮名)
ファン・チャン・ジュエンさ〜ん(仮名) とか、
社員さんと思われる方は一切噛むことなく、次々とスラスラ名前を読み上げててお見事

で、こちらの社員さん、、、
おそらく本部からの応援で駆けつけた社員さんも多かったと思うのですが、皆さんとても好印象
バイトにもきちんと笑顔で挨拶してくださる。
寒い中ありがとうございます
頑張ってください
よろしくお願いいたします
廊下ですれ違う度に声をかけてくださったんです
私も長いこと社会人していましたが、バイトや他所からの応援に対して横柄な態度をとる社員さんって少なからずいるんですよね...、クリスマスのような商戦期は忙しくてピリピリモードで尚更高圧的だったり
こちらの大手洋菓子メーカーさん、社員教育もきちんとされているんだなーって本当に感心しました
(上から目線すみません)
班に配属後はいよいよ製造室へ移動〜
製造室の手前で綺麗な靴に履き替えて、ホコリをとったり、手洗いをしたり徹底的に清潔な状態にします。
食品工場では当たり前のことなんだろうけど、
現場の徹底した衛生管理を実際に体感したことで
安心安全の美味しい洋菓子を送り出しているそのメーカーの姿勢に一消費者としてそれまで以上に好感が持てるようになりました
さぁ、お待ちかねのケーキ製造室に潜入〜


足を一歩踏み入れた途端、、、
あっま〜い生クリームと苺の香りが室内に充満しててめちゃくちゃテンションあがる!! (≧∇≦)♡ 🍰
柔軟剤か、ファブリーズで出して欲しい...
専用手袋をつけ、消毒もして、工場内の奥に進みます。
見渡すと稼働しているラインも沢山あって
レーン?ベルトコンベア? の上に並べられたスポンジが移動しながら段々と見事なデコレーションケーキに出来上がっていく
ケーキのスポンジにクリームを塗る人、いちごを置く人、またクリームを塗る人、スポンジを重ねる人...
まさに 人海戦術 

チャーリーとチョコレート工場のウンパルンパを思い出す...

見ているだけでめちゃくちゃ楽し〜っ
そして何よりホールケーキがいっぱい並んで流れていく光景が圧巻〜
可愛すぎる〜


ちなみに私、ドラム洗濯機の窓から洗濯物の様子をずっと眺めていられる変態タイプ 
大好きなケーキが次々と出来ていく様なら余裕で2時間は飽きずに見て過ごせそう...

いい香りに包まれて、わくわく感いっぱいの職場
と言えば響きはいいけど
初めての夜勤 & 長時間の立ち仕事...
運動不足なアラフォーには不安も大きい...
さー、朝まで寝ずに頑張るぞー

と気合いを入れ、担当ラインに着くと
そちらのおふたりはこちらへ! と言われ指示されたのが
まさかの座り作業
あれ?
1ラインに30人くらいのワーカーさんが入っているんですが、椅子に座って作業するのは1,2名だけ。
もしや私、
この中では高齢者だから...
と思いきや
もう1人の女性は目元の雰囲気から察するに20代。
偶然ささった白羽の矢だったようです
私のやることといえば、デコレーションケーキが入った箱を閉じること。
最初はケーキ製造アルバイトなのにケーキ作りに参加出来ないのはちょっと残念〜
と思っていたのですが、これはこれで無心で出来たし面白かった
パタンパタンと両端の耳部分を折り、ベロを差し込んで箱を閉じる。これを 7秒 で行うという謎の自分ルールを決めて、一心不乱に正確に箱を閉じていく...
次々と流れてくるので、正確なリズムで閉じなきゃどんどん手元にケーキ箱が溜まってしまう
ちょっとしたゲーム感覚で数をこなす度にレベルアップしているのが実感できて面白い

ちょっと慣れて余裕ができて来ると、
流れて来るケーキを眺めながら
どんな人がこのケーキを買うのかな〜と妄想したり
美味しく食べて貰うんだよ〜 と送り出したり
ケーキ相手に親心が湧くから不思議です

そうこうしているうちに、休憩時間に。
休憩は1時間。
比較的夜型とはいえ、深夜だからさすがにお腹も空かず...水分補給をして休憩所の椅子でスマホを見て時間を潰しました。
休憩から戻って作業が開始された途端、
べ、ベトナムの方が6名戻っていませんっ...!! :;(∩´﹏`∩);:
社員さんらしき女性スタッフがライン責任者らしき社員さんに慌てて報告しているのが聞こえて来ました
実は私、ちょっとそんな予感がしていました
というのも、休憩に入る際、
少し通路側で待機させられた後に
1時間後に作業再開です
とだけ言われ、その場で解散したんです。
深夜の、ちょっと頭がぼーっとしてくる時間帯...
腕時計は禁止だったので、各自で壁の時計を見て戻り時間を確認しないといけません
日本人の私ですらえーっと...ってなっちゃいました。
日本語非母語話者ワーカーたちの日本語レベルはわかりませんが
1時15分までにここに戻って来てください。
仕事が始まります。
こう言えば、より明確に伝わったのかな...
?
日本語教育能力検定試験の合否待ちだった私、
" やさしい日本語 "の重要性とその意義 について深夜に真面目に考えてみたり

まさかケーキ製造バイトで" やさしい日本語 "を考えることになるとは思ってもいませんでしたが、
検定試験で勉強した内容を深く掘り下げて考える良い機会となりました
その後、10分くらいしてからバタバタと全員戻ってきた模様。
室内は少し涼しく感じる17〜18度くらい。
ヒートテックを着込んでいたので最初のうちは暑いくらいでしたが、時間が経つにつれて体温が奪われ...
疲れと体温低下のせいか、段々と指先にも力が入りにくくなってくる...
それに、
ケーキの箱って、強度確保のためにある程度厚みがあるんですが、
1箱くらいならなんともない作業でも、100箱、500箱、1000箱と数が増えれば増えるほど信じられないくらい指先と手が痛い....
爪は短く切りそろえていて、作業中は手袋をしているんですが、それでも指先使いすぎて爪を負傷していました...
そして何より肩がヤバいくらいパンパンになる....鉄板でも入っているんじゃないかってくらいパンパン
マジでこのまま四十肩突入かと思った...
定時の5時を少し過ぎたあたりで、ようやくラインの目標数量を終えることが出来ました

残業OKだった私は、別のラインへ連れていかれ...
そこで思いもよらない体験をすることに...
長くなるので続く。


