民間金融の一形態、頼母子講って知ってますか? | 順其自然

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他の地域ではどうなのか分かりませんが、東アジア一帯には、日本で「頼母子講」(たのもしこう)と呼ばれる民間金融の形態があります(ありました)。
朝鮮半島では「契」、台湾では「標會」「互助會」と呼ばれるこの民間金融については、大学生の頃かな?母に聞いて初めて知りました。

台湾では今でも盛んで、身内や親しい知人同士でよく行われています。また、銀行が主催するものもあります。

大陸でもおそらく行われていると思います。

仕組みはこうです。(いくつかバリエーションがあります)
例えば、50人から毎月1万円を集めると、ひと月50万円になります。それを50ヶ月=50回続けて、毎回違う人に集まったお金を渡します。

最初と最後にお金を受け取る人は、必ず50万円です。ただし、中間の48回は、毎月集める金額を落札して決めるため、中間で受け取る48人は、受け取る金額が50万円以下になる可能性があります。

どう金額を落札するかというと、その月に集まった分を受け取りたい人が、1万円からいくら安くするかを競うのです。ある月は3人が200, 500, 1000を提示しました。1000を提示した人が落札し、9000円×49人分を受け取ることができます。

50回、毎月支払った額の合計より、受け取った額が、多い場合もあれば、少ない場合もあります。
少ない場合は、その差額が銀行にお金を借りたときの利息に当たると考えることができます。(だから、一番安くした人が落札できる仕組みになっているのです。つまり、他の人にとっては増える分の利息を大きくしますよ、ということだからです。)
多い場合は、自分のお金に利子がついたと考えることができます。

最初と最後にお金を受け取った人は、集まる合計額が50万円と決まっているので、支払った合計は受け取った額より少なくなり利益が出ます。
(落札し終わった人は最初に定めた額10000円を払い続けるというバージョンもあります)

昔、銀行にお金を借りられなかった普通の人たちで助け合う知恵だったのですね。

もちろんお互いの信用がとても大切です。会員がちゃんと支払わず、会が成り立たなくなるケースももちろんあります。

台湾のおばたちは、自分の四人の子どもと会を開いていたり、地元の仲間と複数の会を掛け持ちしていたりしました。

沖縄出身の友人に聞いたところ、「模合」という集まりにお母さんが出かけていたそうです。ただ、お金のやりとりは今はなく、ただの親睦会のようだった、とのことでした。

海外の人のお金と人間関係のあり方は、私が慣れている感覚と結構違うところがあってつくづく面白いですね。香港の人はタクシーの運転手仲間で出資しあって賃貸物件に投資したり、ということもするようですし。うちの母は台北で看護師をしていたころ、仕事仲間みんなで医師も看護師も参加して標会をやっていたそうです。