コンビニ人間/村田沙耶香





面白かった!



かなり面白かった。
でも、これは人によって違うだろうなぁ。
まぁ、どの本もそうかもしれませんが。




この世ってさ。
偏見で満ち溢れてるよね。

その人が良ければいいんじゃない。
わたしは偏見持たないよ!

とか、言う人でも
自分の子供や親がそうだったら
心配するでしょ?

心配されないような人ってのは、
20代後半くらいに結婚をして
(これは前半だと早い、30越すにつれ徐々ーに…)
子供を作って
二人目作って
あ、男の子もね。
金銭的にある程度余裕があるような人

独身時代もきちんとした職業についてる人

きちんとした職業ってのも
本来よく分からないよね。


みんな、社会の歯車に乗って
はみ出ないように生きている。
同調圧力。


はみ出たものを批判する。


人生の勝ち組

人生の負け組


自分らしく生きてるようで
世間を気にしながら生きてたりもする。


そんな感じのこと
改めていろいろ思った。



ここから
あらすじネタバレ
含みながら、感想を交えたいと思います。






この物語は感情の起伏がない
コンビニ店員アルバイト  36歳♀が主人公

幼少時、小鳥が死んでて
みんなかわいそうって泣いてるのに、
「食べよう♪焼き鳥にしよう」
っていう感じの子。

親は焦るわなぁー


でも、主人公はなんで悲しんでるか分かんない。色々なことがあり
大人になるにつれ、
自分が行動するとみんな変な目でみるし、
親が悲しむので、自分から行動・発言をしなくなったんだよね。


学校の先生は、愛情不足でこんなおかしな行動を取るのではないか!と疑った。
けど、
親はそんな主人公を愛情もって育ててくれた。
もし、これが愛情が足りない状態だったのなら、先生は勝手に愛情不足のせいとして納得するのだ。


大学までいじめにあうようなことはなかった。


近くにいる人をトレースしながら
生きてきた。
言い方や行動などなど真似してきた。
単に真似するんじゃなくて、
○さんと□さんの中間辺りのしゃべり方。なんて風にねっ


そうすると、うまく行く。
あぁ、わたしは今
上手に「人間」が出来てるんだ。

そして、社会人になり
コンビニと出会った。
すべてがマニュアル通りのコンビニは
彼女にあってるんだね。


最初は良かった。
でも、年齢を重ねると
周りは結婚して家庭をもって
子供ができて。
結婚してない人はキャリアウーマン

主人公はそれについて焦りなどという感情もないんだけどね。
親、妹が悲しんだり、
周囲が変な目でみる。

わたしは変なんだ…


そんな環境のなか
元コンビニアルバイト
すぐクビくんと出会う。


クビくんは、世間でいうグズ人間!

自分の人生がうまく行かないのは
世の中のせい!
本当は俺はすごいんだ。
それを理解しない人らがおかしい。
お金があったら起業できるんだけど!
だから、金持ちの女性と結婚したい。


世間体VSグズVS家族


あーこういう人うぜぇなーって思いと
世間の意見って声に出すか出さないかで
こんなもんだよねーっていう思いと

主人公の不思議さ、変わってる感じが
理解はできないけど、ところどころ納得できる部分が面白い。

トレース人間の主人公(古倉)は
感情が薄い。とくに怒りの部分。
困るだろうな。とかは思うけど、
何故怒ってるか理解できない。
みんなの表情を盗みみて、顔の同じ場所の筋肉を動かしてしゃべる練習もしてる。



一部、本文抜粋

「はは、古倉さんめっちゃ怒ってる!そうだよねー、ほんとあり得ないよ!」

同じことで怒ると、店員の皆が嬉しそうに気づいたのは、アルバイトを初めてすぐのことだった。
店員がむかつくとか、夜勤の誰それがサボってるとか、怒りが持ち上がったときに
協調すると、不思議な連帯感が生まれて、みんながわたしの怒りを喜んでくれている。


あぁ…
うん、そうだな。


誰かが悪く言ってたら、悪口は言わなくても、協調する。思ってなくても、そうなんだーとか。とかで、適当にごまかしたりね。


改めて、人付き合い。
本音で付き合ってない。
うまく付き合ってる。

この本全体が、そういう意味で
あぁ、わかる気がするー…
って思うのが面白いポイントだと思う。

主人公の目線が冷静に
この世、人間関係を見てるので、その点も色々感じながら楽しめると思います。

あと、グズくん(白羽)も面白いよウインク


うまく面白さ伝えれないのがもどかしい!


おすすめ度
星星星星星