私の消滅/中村文則

 

 

私の消滅 私の消滅
 
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あらすじ…

過酷な過去を持つ精神科医が、一人の患者と出会い恋をする。

そして、彼女は…自殺をする。

精神科医は自殺に追いやった二人の男性に復讐をする。

 

 

感想

まぁまぁ難しいお話しでした。

あらすじを書いたけどね。

なんかどこにでもありそうなお話しでしょ?

復讐方法が斬新。

精神科医ならではの方法が用いられているの。

 

残虐な殺人を犯す人の脳内ってさ。

理解できないよね。

宮崎勤の精神分析の考察なども興味深いものだった。

何故臆病な彼が、幼女たちを殺せたのか。

「ネズミ人間」との関係や脳を支配される何か。

 

この小説には

マインドコントロールの方法が

実例とともに記載されている。

怖いと思った。

自分の意思や経験に関係なく

脳が危険と判断すると、脳自らを変革してしまう。

私が殺人を犯しました。

って犯してなくても思っちゃうんだよ。

オウム真理教の信者もマインドコントロールでって話があるよね。

なんかねぇ

この本を読んで、本当人間の脳って不思議だなって思った。

 

そのほかにも

統合失調症や解離性同一性障害など

分かりやすく説明がなされてる。

説明が書かれてるんじゃなくて

その人たちの精神状態がどういう風になって

どう行動に現れるのか

実例とともに紹介されている。

 

初めて聞いた「ECT」

最初「ETC」だと思って、高速道路が脳裏に浮かんだわ(笑)

100Vの電圧でてんかん発作を引き起こす。

てんかん発作が起こると、患者は一時的に気分がよくなる。

過剰なETCで記憶を完全に失うケースや

幼児になる状態になることも…

 

なんだか、私の知らない世界ばかりで

興味深く読み進んだ。夢中になって読んだよ。

怖い本だ。

「わたし」ってなんなんだろう。

「わたし」の記憶は私のものなのだろうか。

この本を深く何度も読んだら、頭おかしくなっちゃいそうだわ

 

 

本をめくると

最初に書かれてるのが

 

このページをめくれば、

あなたはこれまでの人生のすべてを失うかもしれない。

 

深く理解できた。

 

ところどころ

これは誰視点なのか分からなくなったりする。

そして、いろんなことをわかった上で

もう一度最初から読みたいと思った。

んーでも怖い。

 

実例と精神的な怖い話ばかりを書いたけど

きちんとミステリー小説として完璧だし、

惹きつけられる内容と展開で、最後もきっちり

残酷にせつなくなんとも言えない状態で…本を閉じました。

 

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じゅうたんと同化してるな。

この本は図書館に予約してから3か月くらいたって手元に届いた。

すごい人気なんですね。

お願いに、多数の予約が入ってるので

必ず返却日まで返せよーって貼ってる本を初めてよみました。

 

2016年に芥川賞を取った

「コンビニ人間」村田沙耶香の小説も3か月前くらいに予約したけど

後、1年以上順番回ってこない気がする(笑)

気長に待ちます!