こんにちは!





賃貸マンション暮らしの時のことです。
高校の同級生の京子とは
成人式で久しぶりに会ってから
どういうわけか急に仲良くなりました。
高校時代は口を利いたことはありません。
京子はけっこうヤンチャなバスケ部で
私は地味な卓球部でしたので
全く接点がありませんでした。






それが卒業して2年も経ってから
付き合い出して40年近く
仲良くしているのですからねぇ~。
人ってわからないもんです。







その京子のお母さんが
20年ほど前に
長い入院生活の末に亡くなりました。





その10年ほど前に
京子の父親が亡くなって
火葬場まで一緒に行かせていただきました。
おばさんは独身の京子がよほど心配でか
私の手を両手で握りしめ
「シャーマン
京子をよろしくお願いね!」
と何度も頭を下げていました。






中高一貫校からの友人ですから
おばさんとも長い付き合いになります。
「はい!何とか嫁に出したいです!」
と答えていました。(30才くらい?)
その場の流れで言った感じです。






その後
徐々におばさんは
認知に侵されていきました。
以前は京子に電話した時など
(携帯電話なんて影も形もなかった頃)
京子が留守でも
おばさんと長電話したものですが
おばさんは全然電話にも出なくなり
たまに出てもオドオドして
私がわからなくなっていました。






京子の方針もあって
(友人関係は全く行ってない)
おばさんの入院中はお見舞にも
行かなかったので
次におばさんに
会ったのはお通夜でした。
お葬式にも行きました。






それからどのくらいたってか
ベットで夜寝ている時に
顔のすぐ前に何かがあるように
何か息苦しい気がして
(う~ん、、、)
ぼんやりと目を開けました。
何か紐の結び目が見えます。





「なに、、これ、、?」





んん見たことあるな~?
あっ伊達締めじゃん!
そこで冷水の中に飛び込んだように
ヒィと一気に目が覚めました。
伊達締めがあるわけありません。















「お、おばさん!」

と私が瞬間的に叫んだからには
おばさんなのでしょう。
↑あの部分しか見えていないのに
なんで「おばさん」と思ったのかは
いつものようにわかりません。





「な…に…?
おばさん!
なんなのよ?」






そりゃあまともになんて話せません。
布団にくるまれているという
安心感はあるものの声は震えますよ。





「おばさん
どうしたの
おばさん
なんなの?」





首から上は暗闇のようです。
腰から下も漆黒の暗闇です。
あるのかないのか……
胴体だけのおばさんが
右手をゆーっくりあげたので
びくっと体に力が入りました。
やはりジジジというような
ゆっくりとした動きで
伊達締めの上に手を置きました。






おばさんがゆっくり動いている間
私は恐ろしい思いをしているわけです。
一言も発しないまま
おばさんはゆっくりと
消えて行きました。





私は布団の中に入ったままでしたが
身体中に力が入っていたせいか
おばさんが消えて
はぁっと大きく息を吐いた時点で
寝てしまったんだ(気絶?)と思います。
次に目を開けた時は朝でした。






もちろんすぐに京子に伝えました。

私「伊達締め姿でさぁ。」

と話していた時は
京子も気付かなかったのですが

私「何故帯を締めてなかったのか
気になるよね……」

と言ったところで





「あっ!」





京子が叫びました。
みるみる思い出したらしく
ボーゼンとした顔で話し出しました。
おばさんの葬式の時に
おばさんのお気に入りの着物を
棺桶に一揃え入れたのだそうです。





肌着や紐や伊達締め
足袋やぞうりまで入れました。


棺桶を閉める時?か
運び出す時?
とにかくそのような時に
親戚のうるさいばばぁ軍団が(失礼!)




A「あら、
この帯はとっても
良いものなのよ!」





B「そうよ。
すごく高かったんだから!」



C「お母さんもやっと買ったのよ~!」



D「取って置きなさいよ!」




ABC「そうよそうよ!」






とばばぁ軍団に押されて
一度は着物と一緒に棺桶に入れた帯を
取り出したというのです。





「バッカ
じゃないの!」







亡くなった方から「死出の装い」を
取り上げるなんて
考えられないほど愚かなことです。




「燃えない物」など
入れてはいけない物もあります。
その場合は出棺ギリギリまで
そばに置かせていただいて
取り出すこともあるでしょう。
そんな時は気持ちでは
亡き人に持たせてあげています。
後で焚きあげたりするのでしょう。





ただおばさんの場合は違います。
一度死出の装いとして
用意してあげた一揃えの着物の帯を
高価な物だからという理由で
取り上げてしまったのですから。





私は霊媒の経験が
浅いので経緯は想像です。
死出の装いに着替えたおばさんは
帯を締めようとしましたがありません。
必死で探しました。
着物の場合は帯を締めないと
下着姿のようになってしまいます。
そんな姿では逝けません。
でも誰もおばさんの訴えを聞けません。
娘の京子や息子のところや親戚
帯がないままウロウロして
仕方なく私のところに来たのでしょう。







絶対とは言えませんし
証拠もありませんが言わせて下さい。
亡くなっても気持ちは残っています。
このことがあって私は確信を強めました。
「死出の装い」がない方が
白装束で現れるのかと思いました。
どうか敬意を尽くして
送って差し上げて下さい。







この場合は
もう棺桶は焼いてしまったので
お骨が家にある間はお骨の前に置いて
その後もお仏壇の近くに
置いておく(しかありません)ように
伝えました。
昔なら焼いて煙にして届けることも
あったのですが今は難しいです。




おばさん
帯は届きましたか?
安らかに過ごしていますか?

(すいません個人的で(T-T))









「千祓の祈願 百六十七回」

とほかみ えみため
はらいたまえ きよめたまえ

昔から伝承されていることが
全て真実とは思いませんが
本当のこともあります。
死出の装いが必要とは
知りませんでした。
私のばぁちゃんは白装束だなぁ。
ごめんねm(_ _)mばぁちゃん!



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