こんにちは!




しげおちゃんは
そば屋の隣の家の一人息子さんです。
反対側の隣が「けんちゃん」家です。













こうして文章にして
読んでみると
改めて考えてしまいます。








本当にお女郎の
呪いなんですかね?







しげおちゃんは近所でも
飛び抜けてヤンチャでした。
この辺りでもヤンチャな中学に行き
教室の窓側の席で窓枠にタバコの
空き箱(しかもピース)を
並べていたくらいヤンチャでした。
そしてそれを教師が黙認するくらい
筋金入りのヤンチャでした。






私はその中学ではなかったのですが
弟(長男)が幼馴染みで同級生でした。
ヤンチャな奴は幼馴染みには
すごく優しいので
番長的なしげおちゃんには
ずいぶん庇ってもらったようです。





長男が中学を卒業してから
しばらくはしげおちゃんの話は
聞きませんでした。






しげおちゃんが
また話題になったのは
長男が成人式を迎える頃です。
お腹の大きい若い女の子が
しげおちゃんの家の玄関の横で
数時間立っていたのです。
そりゃあ近所のばあさん達が
黙っているわけありません。





しげおちゃんの帰りを
家の前で何時間も待っている妊婦。
まぁ想像通りのことですよ。
しばらくして妊婦は
しげおちゃん家で暮らし始め
赤ちゃんも無事に生まれました。





それから10年は
経っていないと思いますが
もう一度しげおちゃんが
近所の大ニュースになりました。





ずいぶん前から
糖尿病だったらしいのですが
ヤンチャらしく極度のワガママで
食事制限なんて出来るわけもなく
炭酸飲料がぶ飲みも止められず
糖尿病は悪化していきます。






失明してしまいました。






奥さんは子供を育てながら
しげおちゃんの世話をしたうえ
仕事を頑張っていました。





でも
とうとう出て行きました。






一度母親に手を引かれて
とぼとぼ歩くしげおちゃんを見ました。
どきっとしてバクバクして
目をそらしてしまいました。
40才にもなってないのに
老人のようでした。







しげおちゃん






どうしちゃったの?
どこで間違えちゃったの?






しげおちゃんの母親が
炭酸飲料の2リットルペットボトルを
何本も両手に下げて歩くのを見ました。
どうしてもやめさせられなかったようです。
しげおちゃんの母親はエアコンの室外器を
毎日磨くような人でした。






その頃
外でバッタリ会ったとかで
長男と4~5人の友人と
しげおちゃんが家に来ました。
ヤンチャな奴は超面白いのです。
しげおちゃんはそんな状態なのに
面白おかしく話をして
大爆笑を連発していました。






それが私が見た
しげおちゃんの最期でした。
友達に囲まれ華々しい話で
笑いを巻き起こして
生き生きして
番長だった頃のしげおちゃんでした。





しげおちゃんの
ささやかなお葬式が自宅で
行われました。
昔のヤンチャ仲間は
しげおちゃんが病気になってから
バカにして離れて行きました。
悲しい寂しいお別れでした。





しげおちゃんのお葬式に
しげおちゃんの母親は
何十本もの炭酸飲料を並べました。
異様な光景でしたが
母親が気の毒で誰も何も言えません。
母親は黙々と炭酸飲料のペットボトルを
キチンと並べていました。







そのお葬式から1ヶ月も経たずに







母親も亡くなりました。




胃ガンでした。
しげおちゃんが
亡くなり気落ちして
病気が進行しただとか
しげおちゃんに引っ張られたとか
しげおちゃんの怨みだとか
いろいろ言われていましたが
本当のことはわかりません。






人のおうちの本当のことは
絶対にわかりません。






それから20年近く経って
しげおちゃんの夢をみました。






私はスクーターで
田舎の畦道を走っています。
畦道なので水溜まりや
大きい石ばかりの砂利道で
スクーターのタイヤが滑って
ぐらぐらします
だんだん道は川原のようになります。










ますますタイヤは滑るので
足をついて倒れないようにしながら
ノロノロと進んで行きます。
私は背中にずしりと重く
背負っているものが
落ちないか気にしています。










落ちないでね…









おねがい…









しげおちゃん……










後部座席に乗って
背中にへばり付いているのは
どうやらしげおちゃんの死骸のようです。
私の右肩にしげおちゃんの右腕が
左肩に左腕がぶる下がっています。
死骸なのは夢の中でもわかっています。









私の右肩に首もかけて
力が何も入っていない重み
ぐちゅぐちゅの頭が
ズシッと乗っています。





相当腐っているよね。
早く行かないと崩れちゃうと
私は焦っていました。
ガタガタ道でスピードをあげます。





すると
肩に乗っている
しげおちゃんの
頭が





げぇーっと





吐いたのです。






ひいぃぃぃぃぃ
私はデニムをはいていたのですが
ヒヤーとしたどろどろしたものが
デニムごしに腿に感じて
気持ち悪くて運転が疎かになります。





ギャー!


タイヤが大きく滑って
(うわぁ転ぶ!)瞬間に起きました。
冬場なのに汗びっしょりでした。







夢落ちのネタのようですが
この夢の話をすると友達が
すごく怖がったので
書いてみました。
この夢の後スクーターに
乗る時は異常なほど慎重でした。
しげおちゃんは実名です。
お盆が近いので来たのかもしれません。
(2018-7-14の記事)
今日急に思い出して書きました。









お盆ですからね………。








しげおちゃん。







「千祓の祈願 百三十一回」

とほかみ  えみため
はらいたまえ  きよめたまえ

自棄になると「魔が差します」
魔に差されると力を喰われます。
力が喰われると闘えませんよ!