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妊娠前に、最初の数ページを立ち読みしたときは、

 

いまいち、分からない
という感想だった本
 
妊娠中に、また最初の数ページを立ち読みしたときにも、
やっぱり、分からない
という感想だった本
 
妊娠中のママにオススメ、なんだそうですが、気持ち良いほど、私にはヒットせず。
 
 
 
ですが、先日、息子の絵本を買いに行ったところ、ふと見つけて、最初のページを読んだ瞬間、奥の方から、ドワッと大きな涙が溢れそうになって、立ち読みできそうになかったから、買ってきてしまった。
 
最初の一文が、あの日の私だった。
 
 
 
「ちいさなあなたへ」
 
あのひ、わたしはあなたのちいさなゆびをかぞえ、そのいっぽんいっぽんにキスをした。
 
はじめてゆきがふったひ、そらへむけてだきあげた
あなたのまあるいほっぺのうえで、ゆきがとけていった。
 
みちをわたるとき、あなたはいつもわたしのてにしがみついてきた。
 
いつのまにやらあなたはおおきくなって、わたしのあかちゃんは、わたしのこどもになった。
 
すやすやとゆめをみている あなたをみながら、わたしもときどきゆめをみる…
 
いつかきっと、あなたもとびこむのだろう。
ひんやり すきとおったみずうみの みずのなかへ。
 
ほのぐらいもりへ さまよいこむことも あるかもしれない。
 
うれしくてたのしくて ひとみをきらきらかがやかせるひが きっとある。
 
しんぞうが はりさけそうになるまではやく、とおくへ、かけていくひも くるだろう。
 
もっとたかく、もっとたかくとはずみをつけて、めまいがするほどたかくまで、じぶんをためすこともあるだろう。
 
かなしいしらせに みみをふさぎたくなるひも あるだろう。
 
あなたが かぜにむかって たからかにうたううたを かぜがとおいところへはこんでいく。
 
やがて、せいいっぱい てを ふりながら しだいにとおざかっていく あなたを みおくる ひが やってくる。
 
あなたはふりかえり、あんなにおおきかったいえが とてもちっぽけにみえることに おどろくだろう。
 
いつかあなたも、たくましくなったそのせなかに ちいさなおもさをせおうときがくるかもしれない。
 
わたしのまえでこどものやわらかなかみのけをとかすのかもしれない。
 
そうしていつかながいとしつきのはてには、あなたじしんのかみもぎんいろにかがやくひがやってくる。
 
わたしのいとしいこ。
そのときには、どうかわたしのことをおもいだして。
 
 
 
母性が欠落(笑)していたのかもしれないけれど、なんで、何も思わなかったのかが、不思議。
 
いまでは、読むたびに号泣です。
 
むしろ、なんで、こんなに泣けるんだろう。
 
ママにはじめてなる人への贈り物も良いかもしれない。
 
 
 
息子は、本当に、わたしの知らない世界をたくさん教えてくれる。
 
私を母にしてくれて、ありがとう