クリスマスが目前に迫って来ました。私は基本、日本人なら日本の祭りを重んじるべきと考える人なので、ハロウィーンよりお神輿担ぐ秋祭り、クリスマスよりお正月を好みます。が、人にプレゼントし喜んでもらえる顔を見るのは大好きなので、その点ではクリスマスを心待ちしています。


今年も安物ですがたくさんプレゼントを準備しツリーの下に山積みしました。旦那へ、父へ、母へ。特に80代の両親はイギリスのクリスマスどころか和製クリスマスも経験せず大人になった人達。1つでもたくさん開封させて上げ、喜びの涙を流させようと目論んでんですよ。(笑)


さて、皆様、クリスマスの献立はお決まりですか?肉、買いました?本年の我が家のクリスマスローストはガチョウです。冷凍物で50ドル近くしたガチョウを、昨夜冷蔵庫に移し解凍をし始めました。


2日かけて冷蔵庫でゆっくり解凍させ、イヴにはスコルディング(scoldと綴る「𠮟る」の意味ではなく、scaldと綴る「湯通しする」の意)し、25日にそれを3時間くらいかけて焼きます。ガチョウは脂っこいので、湯通しして余分な脂を取り除いてから焼くと良いと旦那が教えてくれました。


さて、ブログの方は、前回に続きましてローストビーフのリメイク料理のご紹介です。今回は2つ、しかも♪骨まで愛して欲しいのぉよぉ~~~な、捨てるところが全くない、経済的で、且つ、ウマウマな料理達でございます。


ではまずは1つ目!


オニオンスープ

和・美・Savvy Cooking

骨付きの肉の入手が難しい日本では、このリメイクは実現しませんが、海外にお住まいで、私が焼いたような骨付きの牛肉を焼かれる方は、是非是非お試しください。固形スープだけで作ったものよりも、断然美味しいオニオンスープが出来上がります。


骨ににこびりついた肉は無理してこそげ取ろうとせず、少々肉が残っている程度で、深鍋に入れたっぷりの水を張ります。この時、ローストした肉の脂肪分や、外側の焦げて硬くて食べれない肉なども一緒に加えたら良いです。


セロリ、パセリ、ローレル、タイム、ねぎの青い部分があればそれも一緒にタコ糸でしっかり縛りブーケガルニを作ります。骨の入った鍋に加え火にかけます。沸騰したら火を弱め蓋をして、そこからは1時間半ほどじっくりことことにてストックを取ります。

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肉から良い出汁が出てストックが取れたら、キッチンペーパーで漉して余分な脂を取り除きます。


焼いた牛肉の骨とたまねぎ、人参、マッシュルーム、トマト、そしてブーケガルニをことこと煮たのがコンソメスープ。骨付きローストビーフの骨で取ったストックは、簡単コンソメスープです。


ちなみにコンソメスープを更に長時間に煮込んで、リダクションしたのがデミグラスソースらしいから、工夫すればローストビーフを食べた後に残った骨で、自家製デミグラスソースを作るのも不可能でありましぇん。


今回はこの簡単コンソメスープを使ってフレンチオニオンスープを作りました。固形ストックは味の素のコンソメではなく、イギリス製のOXOと言う色の濃いビーフストック。だから出来上がりは、パリのカフェで食うような濃い色のスープになりました。


グラタンする代わりにチーズクルトンを焼きスープにトッピング。


この前英国風ポテトサラダを作ってあげたら、母はえらく惚れ込んでしまい、また食べたいっていうので、今回はホールウォレットフーズで買ってきた、オーガニックな紫色のベイビーポテトで作り、スープの付け合せにしてみました。

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ホールフーズの野菜だから安くないんですよ。それでも母に珍しい紫色のお芋を食べさせてあげようと思って無理して買ったのに、この紫色の芋より、この前の普通のじゃがいも(セイフウェイで5kg2ドルほど)で作ったの方が、ずっと美味しかったね、だってさぁ。


その後私は母の余計な一言に怒り、結構酒を飲んでいたので、わけのわからんくだを巻いておったようです。(汗)


爺さんもオニオンスープは大好き。この前パブで食べたら、旦那と私が店に代わり気の毒になるほど、超うんちまずかったので、それと比較し、お前の作ったのはやっぱり旨いなぁを連発しながらすすっていました。(笑)

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フレンチオニオンスープのレシピはこちら から...

さて、もう1つのリメイク料理は、日本ではポテトグラタンなどとお洒落な名前をつけてもらっている、この一品です!


コッテージパイ

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スープを漉した後にざるに残る骨や、こま切れの肉や脂肪は、これでおしまいと捨てちゃあいけませんぜぇ!ボイルすると骨にこびりついていた肉もほろっとこそげ取りやすくなります。


骨についた肉、ざるに残ったこま切れ、それに食べきれず冷蔵庫で残っているローストビーフの残り、それらの肉をみな集め極力細かく刻みます。

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コッテージパイやシェパーズパイと言うと、現在ではミンチ肉や細かく刻んだステーキ肉などを使って作りますが、もともとはローストした肉の最後の最後に残った肉で作ったリメイク料理、つまりこれが正統な作り方と言うわけです。


昔貧しかったイギリスやアイルランドの庶民の家庭では、日曜日にローストした肉の残りを、大家族でちびちびケチりながら1週間食べ続け、週末近くになると、毎週このコッテージパイが食卓に登場したのかも知れません。


リメイク料理と言っても、我が家では決しておろそかな作り方はしません。英国人にとっては肉じゃが的存在のコッテージパイ。それが大好物の旦那のために、腕によりをかけて作っています。(ほんまかい???汗)


たまねぎ、にんにく、人参、そして今回はセロリも加えて炒め、野菜がしんなりしたらこま切れの肉を加えてさっと炒めます。あとはミンチ肉を使って作る時と全く同じ作り方。今回は両親のことを考え、スパイスは無難にナツメグを使いました。

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パイの蓋になるマッシュポテトはいつも通りにねぎをバターで炒めて加えたもの。人数が多いから、今回は大判のラザニアパンにフィリング、マッシュポテトの順に重ね、たっぷりのチェダーチーズとパルメザンチーズをトッピングしオーブンへ。


父もコロッケは好きなので、それに味がよく似たコッテージパイは食べるだろうとは思ったのですが、でも昔人間だから、白い飯がないと、これだけだされても食べづらく、結局殆ど食べれない状況になることは明らか。


この日は冷や飯が少し残っていたので、改めて父のためにだけご飯を炊きたくなかったし、そこで、コッテージパイをオーブンで焼いている間に、冷や飯を炒めてチキンライスを作り、それで父の大好物オムライスを作ってあげました。

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ハインツのケチャップのバカ!綺麗に線を描きながら調子よく出ていると思ったら、最後のところで屁をひり、醜くなってしまいましたがなぁ...(苦笑)


母はコッテージパイがめちゃめちゃ気に入って、じゃがいもが好きな人だから、こんな美味しいものはないといい、パクパク食べてくれました。父も一口食べ美味しいなと言いつつも、やっぱりオムライスに勝つものはないみたいで、なにを食べても少し残す人がオムライスは完食してくれました。

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コッテージパイのレシピはこちら から...

この晩の問題は旦那。美味しいって聞いたら、美味しいけれど、セロリを入れたら歯ざわりが悪いとかぬかしよったのです。


普段の私なら素直にそれを私の料理への評と受け止められけど、一人で朝から両親の朝食、昼食、夕飯を作り、おまけに爺さん用の特別献立を準備すると、晩ご飯を食べる頃にはくたくたでいらいらしているから、この一言がカチンと来てしまいました。


父はあずきが硬いと言うし、母は高価な芋が不味いというし、そこに旦那までセロリがかたいって、ええ加減にせぇよぉ!みなワシをなんやと思てんねん!


かなりふてくされて、その晩は旦那に対し一切口をきいてやりませんでした。


でも、そういうことしたら駄目なんですよね。母がえらく心配して、頼むから喧嘩しないで欲しいと、泣くように懇願してきました。もうちょっと私も大人にならないといけないんだけど、なかなかそれは言うは易し行うは難しで、困ったもんっす。(苦笑)

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