くわえた獲物は離さにゃー

オラはママの永遠のナイト。


昔々

あるところにノアという名前の
トイプードルがおってな。

このノアという犬

顔は可愛いのじゃが
たいそうあんぽんたんでな。

ママを困らせてばかりおった。

ママに近づいたり、仲良くしたりする人間にはな、軒並みうーっと唸ってな。

たまに噛みつこうとするもんじゃから

困った ママは、考えた末

客人がおるときは、ノアをハウスに閉じ込めることにしたんじゃ。

それだけでは、客人と目があって、

ガウガウギャンギャン吠えるので

ママは、ハウスを布でおおうことにした。


それでも、若い頃はのう

客人のにおいで
ワンコラワンコラ吠えたもんじゃったが

だんだんとノアも年を取り
鼻がバカになったんじゃ。

耳も遠くなってのう

ママのところに客人が何人来ても

ノアは黙ってハウスで寝とるようになった。

しめしめ。

こりゃあ、めでたいとママは小躍りして喜んだ。



ある日、ママの親父のヤスベエがママの家にやって来た。





ヤスベエは、どっかと椅子に座ると
布が掛かっている
ノアのハウスを見てこういった。

「オレはノアの顔をまだ見たことねー。
オレは村一番の(どこの村じゃ??)犬好きもんじゃぞ。
犬さ顔見せろ。ちっと犬にさわらせてくりょ」

ときたもんだわ。

「おっ父(おっとう…)、そりゃ無理だ。
ノアはわたしと一緒にいるとアホになる。
わたしと仲良くしてるとこなんぞ見せたら、ヤキモチ焼いておっ父に噛みつくかもしんね。
やめとけ。」


そう娘のママは言った。

おっ父も負けてはいにゃー


「オレが犬を何びき飼ったことがあるか知ってっか?
100ぴきは飼ったぞ(盛りすぎです)。
子供のころは、毎晩犬たくさんと寝てたんじゃ」


戦前の話…
ノミだらけだな…


「犬はなあ、言うこと聞かなかったら、尻っペタに、噛みつけばいいだ」


ガーン


「いっぺん、気の強い犬とやりあってな、オレと犬、お互い尻っペタに噛みついて一歩もゆずらなんだ。」


チーン


「最後は、オレが勝って、犬っころはギャン!っていって負けたわ」


ポーン


「あとは、オレの子分になった」


………ゲロー


……………

おっ父よかったねニヤニヤ



「さ、ノアさ出せ。可愛がってやるべえ」


噛まれても噛んでも困るので
(当時父78才)


ママはノアを決してハウスから出そうとはせなんだ。

殊勝な心がけじゃ。

なんまんだぶなんまんだぶ。


おっ父は、結局、死ぬまでノアの姿を見ることはなかったそうな。



それからじゃ。

ノアがツチノコ犬と呼ばれるようになったのは。


ヤスベエは
娘んとこには伝説のツチノコ犬がおると、村中に自慢して回った。

ツチノコ犬ノアは
ママの守り神になり
最後までママを守り抜いた。


死ぬ寸前まで

ママに抱っこされて
もう動けないのに

近づいてあたまを撫でた
ふーちゃん(次女)にうーっと言ってな。


ま、ふーちゃんは身内じゃがなちゅー


困った犬じゃったが
真っ直ぐで頑固一徹なママのいい相棒じゃったな。


しつけは失敗じゃったが、許してくりょ。


ツチノコ犬ノアは
こうしてママの永遠のナイトになったんじゃ。


めでたしめでたし。





ノアの妹のコレットは保護犬ですニコニコ
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