
東京はもう春が来るらしい。今年も1/4終わるのかと怯えつつ、芽吹く季節に思い出す”24時間のお話し”を書きたくなりました。
「24時間休むと1週間分の技術力を失うよ。」
20代の頃、とある職人の方に教えていただいた一言。
「利き手を失っても、目をつぶっていても。
どんな時でも身体が勝手に動いてできるようになるまで。24時間以上技術を休んではダメだよ」
ネイリストの私を「職人」だと認めてくれたようですごくうれしくて。
その日から、1日も筆を休ませずに生きました。
お正月も体調不良のときも「必ず1本塗る」
マニキュアでもベースコートでもジェルネイルでもスカルプでも良いから、1本は塗る。
筆を動かす。
とくに、長い休みの夏期と冬期は筆休めが怖くて、大量の材料と共に休んでいた思い出。
そしたら、偶然、同じことを言うネイリストが居たのです。
コンペクラスで黙々と練習するグランドチャンピオンの先生。
グランドチャンピオンを何回とっていても、日々練習してることにもぶったまげますが、その先生が同じことを言いました。
「具合い悪くても、酔ってても、深夜に帰っても、
必ず1本フレンチを作ってから寝る。」
グラチャンとったのに?!?!て聞いたら
「でも、自分が作ったものに満足できたことないんだよね」
技術者ってすごいなと思うと共に、
この世界に入って良かったなと心から感じたことを覚えていて。
芽吹く季節はいつも思い出します。
10数年を過ぎて、
コンペに出なくなったのもあって、毎日塗ることは無くなってしまったけれど、
技術は確かに衰える気がします。
微かなシャープさとか。
同じ色でも、毎日続けている人しか出せないような発色もある。
筆圧なのかな?
とことんこだわる。
とことん貫く。
を教えてくれたのはネイルの世界で。
ネイリストにど根性タイプが多いのも納得。
さて皆さん。
また春が来ますよ。
今年は何する?どんなチャレンジする?
どんな自分になる?
春ってそんなことを考えるのにぴったりの季節だよね
なんて思う、昼下がりなのでした。


