私はお母さんとは違う
お母さんみたいには
絶対絶対絶対ならない
と
必死になっていた





息子達に寄り添える
どんな息子達でも受け入れる
いつでも息子達の一番の味方でいる
理解力のある
いいお母さんでいよう


息子達にかける言葉に気を遣い
息子達のために色々動いて
それが私がしたいことなんだ
と、やってきた



でも、なんか…
息子達との距離…
息子に気を遣うって…



数年前までの私は
長男に対して
酷い言葉をかけてきていた


そのまんまのあなたじゃダメ!
お母さんの言うことを聞いていれば
間違いない!
こうした方がいい
ああしたほうがいい

この経験は必要
チャレンジしてみたら?
この先のあなたのため

なんでこんなことするの!?
なんでこうしないの!?
これはこういうものでしょ
なんであなたはできないの
なんでいつも中途半端なの?

ママにそう言われて
どう思っているの?

何も言えず、無言の息子に
黙っていないで
思ったこと聞かせて!
言わなきゃ分からないでしょ!
と
問い詰める


こんな日々…




ある日の朝、息子は起きられなくなった
ベットで泣いている
声を押さえて泣いている


なんで泣いてるの?
と聞いても、


分からない…
理由は分からないけど
涙が出てくる…
と


学校に行けない日もあった
息子の部屋に入ると
カーテンが引きちぎられ
折れ曲がったカーテンレールが
床に落ちている
ドアに穴が空いている


私のせいだ…
自分を責めた私は
そんな息子を受け入れようと
見守ることしか出来なくなった


会社に行きながらも
母からの、
息子が部屋に閉じこもって暴れてる
の電話に、慌てて帰ることもあった


次々と、家の中のドアに穴が開けられていく



私のせいだ
私が息子を追い込んだ
私が息子の存在を否定し続けてしまったから
自由にさせてあげたいと思いながら
私の決めた枠の中で
自由にさせていただけ
その枠からはみ出ると
押さえつけていた



玄関の壁に穴が開けられたとき
とうとう私も絶えられなくなり
私は息子に思いを伝えた



今思えば、その時の言葉すら
自分都合だったかもしれないけど…
泣きながら、私の思いを伝えた


すると、息子は私のそばに寄ってきて
ごめんなさいと
ごめんなさいと言わせてしまったんだけど…


ママもごめんねと
二人で抱き合って泣いた
初めて息子の前でわんわん泣いた



この日をきっかけに
息子が暴れることはなくなった
学校にも行くようになった



全てが私が原因ではないかもしれないけど
思春期の何かかもしれないけど
別に何かがあったのかもしれないけど
受験を控えたストレスだったかもしれないけど


今思えば、このとき、
息子を問題のある子、とし
それを支える母
という形で、
自分の存在価値を感じていたかったのかもしれない




あの時、自分を責めた私は
それ以降、冒頭の
私が思う、いいお母さん
をやり続けた



続く