【3歳&1ヶ月】僕の覚悟の巻


のつづき



週末 僕は

奥様の里帰り先の実家へ行きました

いつものように

暖かく迎え入れてくれる義両親

僕の胸に勢いよく飛び込んで来たココ

ベビーベッドで穏やかに眠るニコ

奥様には少し疲れが見えましたが

まるで再検査の話など無かったかのように

賑やかで楽しい1日を過ごしました



夜になり奥様と娘は寝室のある2階へ。。。

ニコはリビングに置いたベビーベッドで

大人しく寝ています

台所では お義母さんが片付けをし

僕とお義父さんは

テーブルでお酒を飲んでいました

今日一日

誰も触れることのなかった再検査の話。。。

僕は独り言のように言いました

「あんなに元気そうなのになぁ。。。」



すると今まで僕に気遣っていたのでしょう

お義父さんが

堰を切ったように話し始めました

「ほんと驚いたんだよ

電話を切った途端に あいつが

ニコが!ニコが!って

いきなり泣き崩れちゃってさぁ。。。」

お義父さんは精一杯明るく話していますが

その目は真っ赤でした

「やっぱり。。。

すみません ご心配掛けてしまって。。。」

僕と奥様の連絡が取れたのは深夜。。。

奥様は小心者なうえに

極度の心配性なので

実家で かなり

パニックになっていたようです

「ネットで調べてくれって言われて

調べたんだけどさぁ

実際 良く分かんないんだよなぁ。。。

ニコだってあんなに元気そうだしなぁ。。。」

お義父さんの言葉は

自分を奮い立たせているように聞こえました

「そうなんですよね♪

1回目の検査は厳しくしているから

再検査で陰性となることが

実際 多いみたいなんですよね♪」

僕もできる限り

明るく前向きな会話を心がけました



しかし ここでいくら2人が話し合っても

結局はインターネットで調べた

誰にでも得られる情報。。。

その情報は同じようなものばかりでした

陽性の可能性は薄いとはいっても

ゼロではない

絶対に大丈夫という確信が持てない事に

変わりはありません

「結果を待つしかない。。。」

それが2人の導き出した答えでした



しばらくすると奥様が

2階から下りてきました

話題がニコの話だということに気がつき

席に着きました

そして僕へ教えてくれました



「ココちゃんって優しいんだよ♪」

「昨日 寝ようと思って

2人で寝室に行ったんだけど

ココちゃんが寝室にある

お雛様に手を合わせてるの。。。

それでココちゃんに

なんのお願いしてるの?って聞いたら

赤ちゃんが元気になりますようにってお願いしてるの♪

って言ったの。。。

あ~ 私がニコの事で

取り乱してたのを見てたんだなぁって

ココちゃんにも

たくさん心配させちゃったんだなぁって

なんか涙が出てきちゃって。。。

ココちゃんも甘えたいのに

我慢してるんだろうなぁと思って

ギュ~って抱きしめたんだけど

やっぱりココちゃんなんだよね♪

布団の中に

サッと逃げ込んだと思ったら

ナムナムチーン♪だって♪」

「。。。。。」

いつもなら笑ってしてしまう

そんな娘の話にも

僕は言葉に詰まり

何も言えませんでした



「ちょっと!なに泣いてんの♪」

そんな僕に奥様が笑いながら言いました

「ほんとココちゃんって面白いわねぇ♪」

台所にいるお義母さんが

笑いながら言いました

「ったく あいつはホントしょうがねぇなぁ!」

目を真っ赤にしたお義父さんが

笑いながら言いました

「君でしょ~!そんなの教えたの!」

そう言う奥様の目にも

うっすらと涙が浮かんでおりました

努めて明るく振る舞おうとする

みんなの姿に

胸を締め付けられる思いのした夜でした

つづく