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母の更年期鬱で、人生の予習をした
昨日、中道あんさんがおすすめしていた
『大河の一滴』(五木寛之/幻冬舎文庫)
を読んでいて思い出したことがある。
それは母が49歳の更年期の時に
重度の鬱になったこと。
当時の私はまだ若く、
母子家庭の一人っ子。
つまり、看病担当は自動的に私。
「え、私が?」
と思っても、ほかに交代要員なし。
人生って、急にハードモードを
差し込んでくる![]()
母は閉経の時期に、職場の
人間関係から腰痛が悪化し、
恋人との別れも重なった。
薬は一日何錠も飲んで
目を離すとベランダに立つ。
「寂しい、寂しい」と私にすがる。
正直、私も怖かったし
「本当に治るの?」
「このトンネル、出口あるの?」
毎日そんな気持ちだった。
でも、母は少しずつ回復した。
劇的に「はい完治!」ではなく
薄紙を一枚ずつはがすように
じわじわ戻ってきた。
鬱は波のように揺り戻しの
中で良くなっていく。
そして1年後には社会復帰。
その後は薬も飲まずに暮ら
している。
今振り返ると、母のうつは
「更年期+強いストレス」が
重なった結果だったのかも
しれない。
更年期って、ホットフラッシュ
とか汗とかだけじゃない。
心にもくる。
だから私は49歳になるのが
少し怖かった![]()
母と同じ年齢になったら
自分も同じようになるのでは?
って。
でも今のところ、私はなんとか
元気に暮らしている。
とはいえ、母のうつをそばで
見た経験は、私に大事なことを
教えてくれた。
うつの人に必要なのは
正論より安心。
「元気出して」より「そばにいるよ」。
アドバイスより、まず眠れるように。
励ましより、休息。
そして、看病する家族もちゃんと
助けを借りていい。
当時の私は、アルバイト中に
友人のお母さんに母を
見てもらっていた。
今思えば、本当にありがたかった![]()
一人で抱え込んでいたら
私まで倒れていたと思う。
うつは、根性でどうにかなる
ものではない。
見えない魔物に足をぐーっと
引っ張られるようなものだ。
だからこそ、更年期世代は
心と体の小さなサインを甘く
見ない方がいい。
婦人科でも、心療内科でも
カウンセリングでもいい。
助けを借りるのは負けではない。
むしろ、大人の知恵である。
母の更年期うつは、私にとって
かなり重たい経験だった。
(実はその数年後、今度は私が鬱になって
母に看病してもらうのだけど)
でも今では、人生の予習だった
のかもしれないとも思う。
トンネルには
ちゃんと出口がある。
ただし、出口までの道のりは長いので
途中でお茶を飲ませてくれる人や
付き添ってくれる人、
専門家のライトが必要なのだ。
更年期は、気合いで突破する
イベントではない。
メンテナンスしながら進む時期![]()
母を見て、私はそれを学んだ。
これまで子ども優先で
自分が具合悪くても必死に
やってきた。
でも昨夜、私が発熱してダルかった
夕飯食べた後、全部放置して
寝た![]()
寝ることを優先にした。
そして今、自分にこう言っている。
「無理したら、母ルート入るぞ」
これ、けっこう効きます。
母のように、
強いストレスが重なると
一気に崩れることもあるから
自分の声を聞きながら
無理せず進んでいきます。
★今日の一枚★
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