電車の始発にあたる駅
ホームにはすでに電車がはいってきており、今日も多くの通勤通学の帰りの人たちが、乗車して出発時刻を待っている
扉の脇に立っている学生の彼女がひとり
定刻に扉が閉まるとともに、目の前にバッタの腹が見えて、彼女はしずかに驚きのリアクション
扉の窓の外側にバッタが腹を見せてとまっていた
動き出した車中
彼女は凝視したまま動かず、バッタは注目されたまま、必死に電車の窓にしがみついている
腹部が小刻みにゆれ、細い手足で、必死にしがみつくも、後ろの片足が耐えきれず、腹部と一緒に風にあおられて、小刻みにゆれる
彼女は携帯を動かす手も止まり、ずっとそれを凝視
ひと駅なんとか耐えたバッタだったが、扉が開いた瞬間にドアポケットに吸い込まれていった
彼女はバッタが吸い込まれていくのを凝視したまま見送った
さすがにもういないだろう
彼女もほっと肩がさがったように見えた
扉がしまった瞬間、同じ位置にバッタの腹
彼女の肩が強ばり、また凝視
それからバッタは4つもの駅を耐え、気づくと彼女は、次第に真正面に向かい合って凝視していた
バッタは5つ目の駅につく手前で力尽き、飛ばされていった
彼女はようやくほっとしたようだった
で
ウチはというと、おかしくって、うつむいて必死に笑いをこらえていたけれど、3回耐えきれず吹き出してしまって、怪しい人になっていた
ホームにはすでに電車がはいってきており、今日も多くの通勤通学の帰りの人たちが、乗車して出発時刻を待っている
扉の脇に立っている学生の彼女がひとり
定刻に扉が閉まるとともに、目の前にバッタの腹が見えて、彼女はしずかに驚きのリアクション
扉の窓の外側にバッタが腹を見せてとまっていた
動き出した車中
彼女は凝視したまま動かず、バッタは注目されたまま、必死に電車の窓にしがみついている
腹部が小刻みにゆれ、細い手足で、必死にしがみつくも、後ろの片足が耐えきれず、腹部と一緒に風にあおられて、小刻みにゆれる
彼女は携帯を動かす手も止まり、ずっとそれを凝視
ひと駅なんとか耐えたバッタだったが、扉が開いた瞬間にドアポケットに吸い込まれていった
彼女はバッタが吸い込まれていくのを凝視したまま見送った
さすがにもういないだろう
彼女もほっと肩がさがったように見えた
扉がしまった瞬間、同じ位置にバッタの腹
彼女の肩が強ばり、また凝視
それからバッタは4つもの駅を耐え、気づくと彼女は、次第に真正面に向かい合って凝視していた
バッタは5つ目の駅につく手前で力尽き、飛ばされていった
彼女はようやくほっとしたようだった
で
ウチはというと、おかしくって、うつむいて必死に笑いをこらえていたけれど、3回耐えきれず吹き出してしまって、怪しい人になっていた