“木炭や小規模な水郷を利用した古代農法を再現する農業が、注目を集めている。帯広畜産大の中野益男教授(環境保全学)が縄文遺跡や南米ペルーの遺跡からヒントを得たもので、北海道開発局が道内数ヵ所で、果樹やトウモロコシを栽培する大規模な試験に取り掛かった。
中野教授が地元農協と共同で実際に試してみたところ、化学肥料におとらない収量を上げたという。この農法は、畑の周囲に幅約50センチの溝を掘り、下にビニールシートを敷き詰める。溝に水を入れ藻類を繁殖させ、この藻を畑にまくことで天然の窒素肥料とする。
さらに、畑の東西南北と中心点の計五ヵ所に直径1メートル、深さ0.7メートルの穴を掘り、約200キロの木炭を入れる。木炭は一種の整流器の役割を果たし、根が栄養分を吸収するのを助ける。
地中には地電流が、通常、地球のS極からN極へ流れている。ところが川などの障害物があるとそれがスムーズに流れない。木炭を産めると地電流が高まり、イオン化が促進される。根はミネラルや有機物をイオンの形で取り込むので、効果があるわけだ。
古代農法が最も新しい農法として現代に甦り、それが、しかも『風水術』に通じる点が何とも面白いではないか。”
(「気マガジン」1993年7月号(光祥社) 『NEWS PACK』より)
*この中野益男教授の研究の詳細及び成果については、国立研究開発法人 土木研究所のHPで閲覧可能です。
*ラン藻にはマメ科植物と同じく窒素固定能力がありますので、藻類を肥料に使うというのは良いアイデアだと思います。窒素だけでなく、各種ミネラルも土壌に供給することができ、家畜や家禽の飼料にもなります。
*1985年のプラザ合意以降、円高が続いて海外から安い肥料を輸入できましたが、近年為替が円安傾向になり、さらに最近の海外情勢の悪化によって輸入肥料の価格は高騰しています。国内での肥料の自給率を高めねばなりませんが、この方法は比較的簡単で家庭菜園でも実践できる方法だと思います。
*あと、海藻も又、魚を殖やすだけでなく畑の肥料として利用することができます。
・海の肥料
“漁村もまた農村と同様に、海に向かって肥料をほどこす必要がある。海の肥料とは、海底に岩石を割っていたる所に投入するのだ。
石を海に投入すれば、深さ三十尋(54.54m)ぐらいまでは昆布が発生する。そしてその昆布を餌にせんとして鮑が生く。また種々の魚族が集まりきたって産卵する。小魚が、石に生えた藻の中にしのんでいる虫を食わんとして棲息するようになり、自然に豊漁になり、漁村の収入が増加するようになるのだ。また、三十尋以上の深い海には、ひじきのごとき食料品が発生する。ともかくも海底に石の肥料をほどこせば、数年の後を待たず漁村は蘇生することうけおいである。”
(「人類愛善新聞」昭和51年3月1日号 『日本を立直す道 出口王仁三郎』)














