中学の同級生を見かけた。
「中学卒業以来、初めて見た」と言っても決して大げさではないほど、本当に何十年ぶりかに彼を見た。
でも、即座に彼・T君だとわかった。
それくらい、彼は何十年かの前の顔立ち、そのものだった。
ちなみに彼の中学校時代のあだ名は「おっちゃん」。
顔立ちはもちろん、歩き方から言動まで、全くもってオジサン臭く、言い得て妙のあだ名だった。
今なら何とかハラスメントで糾弾されそうだが、おっちゃんと呼ばれることを本人は嫌がっていなかった。
いや、本当は嫌だったかもしれないな。人にそう呼ばれることもだけど、自分自身「何で俺はこんなにおっさんっぽいんだろう」と人知れず悩んでいたかもしれない。
だが、それからウン十年経った今、彼のそのおっさん臭さは間違いなくプラスになっている。
元々おっちゃんだから、本当におっさんの年になっても「変わらない」のだ。
むしろ、若いころかわいかった人、かっこよかった人の方が、経年劣化によるダメージは大きいはずだ。
そういえば私も、若いころの悩みの一つに「太っていること」があった。
いわゆる下半身デブというやつで、体育の授業のとき、足を出さなければいけないことが大・大・大苦痛だった。
それが今や、健康診断で「体重不足」を言われる始末。
甘いもの好き、アルコール好きなのに、太らない。結構食べると思うのだが、太れない。内臓脂肪は別にして、見た目はなんとも貧相なものだ。
だから今、容姿なんかで悩んでいる若い人たち、将来はそれがプラスになる、あるいは大バケすることもあるから、そう重大に捉えなくてもよろし。
…なんて、あの頃の私に誰か言ってほしかったな。
太りたい 痩せたい他人は よく見える
鞠子