地元の障害者施設で虐待が発覚した。
職員14人が、利用者18人に対し、合わせて40件の虐待行為をしていたと認定され、第三者委員会は「虐待が見過ごされ、まん延していた」などと指摘している。
今年、仕事がらみで、こういう施設で働く人の話を聴く機会があった。友人の中にも、こういう施設で働いている人がいて、たまたま彼女の話を聞くこともあった。
この人たちの話を聞かなければ、この障害者施設、そして職員14人に対し、絶対あってはならないことであり、許せない!と怒りを覚えただろうと思うが、今となってはとてもそんな断罪はできない。
それくらい、現場には過酷な現実がある。
自傷行為で視力を失った利用者がいる、と聞いた。
これ以上の自傷行為をしないよう、ひじが曲がらないような装具をつけているのだそうだ。あるいは拘束することもある。それを「非人間的だ」と決めつけられるか。
防御しないと自身が危ないことがある、とも聞いた。
「個室」と名打って、四六時中部屋にいさせる施設とか、マッチョな人ばかりを職員として雇っている施設とか、聞けばもう言葉もないが、そうでもしないといられないという事実もあるのだ。
だが、施設に預けている家族の気持ちを考えると、ますます分からなくなる。
娘や息子、大切な家族が身体拘束されているなんて、どんなに苦しいことか。
たとえ、家にいるとき暴力的な行為を繰り返していたとしても、だから施設に預けたとしても、それで解決するほど単純な話ではないのだ。
虐待行為をしていた障害者施設の肩を持つわけではない。
虐待行為がいいはずがない。
だが、一方的に責めることはできない。
結局、どうしたらみんながより幸せになれるのか、私には分からない。
決着を 見ない事柄 多すぎる
鞠子