某俳優さんと某作家さんの対談を読んだ。
某俳優さん、「そりゃ、ハラスメントはだめよ。でも、その人のことを育てようと思って、厳しく教えることはありますから。線引きが大事ですよ」と言っている。
その通りだ。
世の中、どこを見てもハラスメント花盛り。ほんのちょっとしたことでも「〇〇ハラだ」と大騒ぎする。
先輩が後輩に教えるべきことはいろいろあるわけで、この俳優さんが言うとおり、育てようと思って言っているのに、その真意が伝わらず、相手はハラスメントだと思う。言う方は言い方、伝え方の精度が低下し、聞く方は忍耐力が低下している。その手の体験を積まずに生きられるような状況になっていることも一因だと思う(そういう私も、決して例外ではない)。
だから、この俳優さんが言っていること自体は賛成なのだが、言っているのが「この俳優さん」であることに少々むかっときた。
そうそう、「アンタに言われたくない」と思ったのである。
少し前、この俳優さんが朝のワイドショーにゲストとして出ているのを見た。
もう、やりたい放題・言いたい放題だった。
もう一人、芸人さんもゲストとして招かれていたのだが、この方も司会者も局アナも、何とか軌道修正しようとしているのに全く無視。
芸人さんは、俳優さんを立て、傷つけないよう配慮しながら発言しているのがすごくよく分かった。芸歴何十年の俳優さんより、よっぽど大人の対応だった。
この俳優さん、老害以外の何物でもなかった。
そんなシーンを見てしまったから、対談での発言は、私にとっては説得力ゼロだったのである。
仕事でもプライベートでも、「アンタに言われたくない」と思うことは少なからずある。
私自身も思われている可能性大だ。
正論は、言えばいいってもんじゃない。
この対談を読んで、それがつくづく身に染みた。
自滅する その正論に 胸刺され
鞠子