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「伝説の弓道部員、内藤くんって言うのは、すべてが謎なんスよ! 私立の楽教彩鳥中学っていったら、弓道が強い名門校じゃないスか。どうやら内藤くんはエースだったんス。ところが突如先月7月に我が唐中(からちゅう)にその内藤くんが編入してきたンスよ。そあら先輩はその時いなかったんで、知らないと思いまスけど。結構その時は話題になってたんス。これで弓道部も安泰だと。ところが、いざ編入が決まってから、内藤くんはいっこうに登校してこないっス。欠席っスよ。そのままズルズルと夏休みに入っちゃって、コンニチに至るってわけっス」

 だから弓道部にも入部していない。

 弓道でスゴ腕の彼が、弓道の名門楽教をやめて、地元中学に転校したにも関わらず、登校してこない。

 それはさすがに、ちょっと伝説化する。

 ただ、今後も、あまり良い方向に傾きそうにない話だった。所謂、登校拒否なのだから。

 では、今朝会ったのは何だったのか。彼は、本当に内藤くんなのか。内藤くんはこの夏休みの朝練になぜ顔を出したのか。しかも格好もちゃんと弓道着を着ていた。

 弓構えから残心の間…つまり弓を構えて、矢を放ち、終わった後までの時間を「神様が許す時間」と言っていた。

 そして「深い海の闇の中で、またしばらく生きて行く」と言っていた。

 そんな話を聞いたら、「伝説の弓道部員、内藤くん」はさらに神格化して行く。

 サイドポニーテールの天神そあらは、心を落ち着かせようと思い、久しぶりに朝練に行ったのだ。

 結果、こんなことがあり、わいわいガヤガヤしてしまったので、とても落ち着ける状況ではなかったが、少なくとも、気を晴らすことはできた。

 身に詰まる思いをすると、ついつい引きこもりがちになり、部屋にこもって小さな悩みでも最大限にパンパンに抱えてしまう。だけど、幼馴染の生駒凪月や後輩の六峯まことと話が出来てかなり気持ちを切り替えられた。気持ちが切り替わらないときは、こうやって朝練に顔をだすなど、行動を変えてみるのもいいのかも知れない。

 そして、伝説の弓道部員、内藤くんのおかげでもあるかも知れない。彼が気になって、いい意味でマイナスの集中力を分散させることが出来たのだから。

 そう彼女は今日、勝負の日なのだ。