特別版『ふたりはプリキュアMilkyWay&ちえりパステルガァル!スペシャル・ハーモニック
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特別版『ふたりはプリキュアMilkyWay&ちえりパステルガァル!スペシャル・ハーモニック』

第12章「現在進行形の伝説」

●あっけない幕切れ

デリートスが消え去り、後に残ったのはチェリーが咲かせた色鮮やかな花畑のみ。
あまりにもあっけない幕切れに、ラピッドもラピスも、しばし呆然としていた。

ルミナス「チェリー、ハニーっ! ………そっ、そんな、ぁ………!」
一方、ルミナスは涙目になりながら、未だ顔を伏せているチェリーとハニーに呼びかけている。
ルミナス「お願い! 二人とも、返事をしてぇっ!!」
チェリー&ハニー「はあーい」
ノンビリとした返事と共に、二人はルミナスの胸の中からムニッと顔を出した。

ニコニコしているチェリーとハニーを見て、ルミナスは目を見開き、口をパクパク。
ルミナス「………。え、あ、あ…アンビリ~バブルっ!」
ついに混乱しすぎで、ラピッドの口癖が飛び出した。
ルミナス「ど、どうして、ど~して??」
さらに涙をボロボロとこぼしながら、ラピッド&ラピスの方を向いて助けを求める。

ラピッド「ちょ、落ち着いてルミナスっ。『侵色』の影響でさ、前回のラピスみたいに、今回も突き刺さったけど間一髪だった、ってワケ」
ルミナス「えっ、しん、しょく…?」
ラピス「そっ、侵色。あいつ、もう限界だったみたいね………」

そう言いながら、ラピスはデリートスが消えた場所をじっと見つめる。
灰はすでに花畑の中に紛れてしまい、もう目視することはできない。
その光景を見て、あっ、と小さい声をあげるルミナス。ようやく状況が飲み込めたらしい。

アカネ「でもさ、本当に終わったのかい? 唐突過ぎて、あたしはまだ実感できないな」
かあら「それなら、もう大丈夫カラ」かあらは灰の中に埋もれている、細かいガラスの破片を指さす。「このオーブ…だったものだけれど…これでガーディアンをコピーしていたカラ。こんなになってしまったら、もう使えないカラ」
ぱれっと「それに『モノクローム・フィールド』もデリートスの気配も、完全に消え去りましたのれす。パステルガァルと、プリキュアの大勝利なのれす!」

ルミナス「大勝利、か………。それにしても、あのひと、どうしてそんなになるまで………」
ラピッド「ワルモノだったからネ。本人も何度も言ってたし」
ラピッドはルミナス、そしてアカネ、ラピスの瞳を順に見つめると、優しく微笑む。
ラピッド「とにかく、コレで終わりっ。アイツを時の流れに乗せて、『世界無色計画』は見事阻止! ………それでいいじゃん」
ラピス「ラピッド………うん。そーだねっ」
ラピッドの笑顔につられて、ラピスの顔からも笑顔がこぼれた。

●本当に、ありがとう

ラピス「そんでもって、そっちの約二名とも無傷って事。………こらっ、チェリーもハニーも、ルミナスをからかうんじゃないのっ!」
チェリー「ごめんなさーい」
ハニー「お姉さまがすごく暖かくて、思わず眠りこけてしまいましたの」
ラピス「んな言い訳があるかっ! ったくもう~」

ルミナス「ひどいわ、二人とも。でも無事で良かった、本当に良かったわ………」
全てが終わった事を実感し、やっと安心したルミナスは、チェリーとハニーにしがみつき、わぁわぁと泣き出した。

ハニー「お姉さま、お姉さまっ? どっ、どうされましたの!?」
チェリー「どしよ、チェリー達が泣かせちゃったのかなっ」
ハニー「チェリー、ええと、こーいう時は、どうしましょう…?」
チェリー「えと、んと………あっ、そだ! えいっ♪」
咄嗟に思いついたチェリーは、何とルミナスのほっぺにプニッとキスをする。

ルミナス「ほえ!?」
柔らかい感触に仰天して、ルミナスがピタと泣き止んだ。
ハニー「あっ、泣き止みましたのっ! えっと、では、わたくしも………」
そう言いながら、ハニーもルミナスの頬に優しくキスをする。

ルミナス「えっ、えっ、ええ~!?」
不意打ちの追い打ちに、またしても混乱するルミナス。
チェリー「お姉ちゃんのほっぺ、やわらかーい♪」
ハニー「ちょっと恥ずかしいですけれども………色々助けて頂いた、お礼ですのっ♪」
そう言うと、二人は大好きなお姉ちゃんの頬に、今度は同時にキスをした。

ルミナス「う、ううんっ」
瞳に涙を溜めたまま、チェリーとハニーを優しく見つめるルミナス。
ルミナス「お礼を言うのは、わたしの方。最後まで、あなたたちに助けられっぱなしだったね。本当に、本当にありがとう………」
そのまま二人をギュッと抱きしめると、また瞳から涙をこぼした。
チェリー「お姉ちゃん、また泣いてるー」
ハニー「お姉さま、泣き過ぎですの。強いのか弱いのか、はっきりしてくださいですのっ」
ルミナス「うん…うん。ごめんね、ごめんねっ…」

笑顔になったルミナス、今度はハニーとチェリーの順にキスを返した。
チェリー&ハニー「ほえっ!?」
ルミナス「さっきの仕返し…じゃなくて、お礼ですっ」
ルミナスはそう言いながら、チェリーとハニーの二人を優しく抱きしめる。
先ほどのハニーの言い訳ではないが、二人の優しい暖かさに、少し意識がトロンとしてしまいそうだった。

●お礼の…

ラピッド「………。アンビリ~バブルっ!」
フワフワ、フニフニとひっついている三人を見て、ラピッドはちょっと不機嫌気味。
かあら「チェリーもハニーも、とっても甘々カラ。この調子じゃあ、お醤油アイスの攻略は当分無理カラね」
ぱれっと「やっぱりルミナスには『護ってオーラ』がにじみ出ているのれす。間違いないれす」
アカネ「間違いないね、うん」

アカネはバンダナを巻き直すと、未だに顔をフニフニし合っている三人を眺めて、クスリと笑顔をこぼす。
アカネ「にしても、最後のデリートスの一撃については、大減点かな。後でちょっとお説教しとこーか」
ラピッド「それは…許してあげてください。ルミナス、もぅ限界でしたから………」
アカネ「そう? あんたが言うなら、きつく言うのは止めとくけど」
ラピッド「すみません………」
そう言いながらも、小さな二人にたっぷり甘えているルミナスには、半日ほど問い詰めてやりたい気持ちもあったりする。

ラピス「それじゃ、さ、ラピッドぉ」
ラピス、唐突にラピッドを自分の方に向かせると、ラピッドの両肩をガシッと両手で掴む。
ラピッド「え!? ど、どうしたのラピス?」
ラピス「決まってるでしょ」ラピスの目は何故か、妙に真剣である。「あたし達も対抗して………お礼のキッスよ!」

ラピッド「へっ!? のののの、ノー・サンキュー! アタシ達がやったら、ギャグになんないって!!」
ラピス「だ~いじょうぶっ、ほっぺなら一線超えないし。…でわ、いっただきま~すっ♪」
ラピッド「ま、まままま待って! まだ、ココロの準備が…!」

一歩ずしっと前進するラピスに合わせて、一歩後ずさりするラピッド。
その時、チェリーが甲板に咲かせた花を踏んでしまい、滑って体勢を崩してしまう。
ラピッド&ラピス「あっ!」

ラピスがラピッドに覆い被さる形で、二人は甲板に倒れ込んでいく。
幸か不幸か(?)、二人の顔は非常に近く、さらにラピスはキスをするぞっ、という状態であった。
そのまま倒れるとどういう結果になるか、気づいたときにはもう止まれず、お互いの唇はそのまま衝突し………

スペシャル・ハーモニック




チェリー&ハニー・ルミナス「あぁっ!?」
先ほどまで和気藹々だったルミナス・チェリー&ハニーの三人の笑顔は、その『事故』を見て一瞬で凍り付いた。

ふたりの唇がぶつかった時の音は、何と表現すればいいのか………『ブっチュウ~』か、それもと『グニャ~ン』か。
そんな説明に困る音が、幾億の銀河中に響き渡った。

●末永く、お幸せに?

可愛い文字で『ただいま営業中♪』の札が下ろされているデラタコカフェ。
その前で早瀬ゆとりと瀬々良木るりかが、何やらイチャイチャとやっている。
ゆとり「る、るりか、くっ付き過ぎ! ちょっ、ムリヤリ腕組まないで~!」
るりか「イイじゃん、イイじゃん。くっ付かないとあたし達、恋人に見えないよ~」
ゆとり「こ、こひ!? あ、ああああアンビリ~バブル~!」

「………。あれは一体、なにごと?」
「るりか、楽しそうだね~」
離れたテーブルから、2人の間抜けなやりとりを見ていたのは、るりかと同じ演劇部に所属する甘露先輩と、同級生の沢谷かなである。
このテーブルには他に、ちえりとみつばが座っており、そこにひかるが「はい」と順番に水を置いていく。アカネとひかりがキッチンで調理中のため、代わりに持ってきてくれたのだ。

プリキュアとパステルガァルが、デリートスの『世界無色計画』を阻止してから一週間後。
今日のデラタコは、ちえり達が住む街まで出張中である。

甘露「まったく、小学生の女の子達がいる前で、何をやってるんだよ」
かな「なんだかカップルみたいですね~」
みつば「そうですの? みつばには、るりかさんが一方的に襲いかかっているよーにしか見えませんわっ」
ちえり「ゆとりちゃん、男の子だったらよかったのにね。カッコいいし~♪」

ゆとり「ち、ちえりちゃん、トンデモなコト言わないでっ!」
聞き捨てならない発言に突っ込みを入れると、ゆとりは甘露先輩に助けを求める。
ゆとり「スミマセン、あの、るりかを何とかして頂けませんか~!?」
るりか「何とかって何よ、ひどおい」そう言いながら、ゆとりを後ろからギュッと抱きしめた。「ああいう『事故』が起こってしまった以上、責任は取ってもらいますからね。ゆ・と・りっ♪」

かな「責任って、もしかして結婚!? うわあ、おめでとう~♪」
甘露「そ、そうなんだ………二人とも、末永く不幸せに」
るりか「はいっ♪」
ゆとり「嬉しそうに返事しないの! それに『不幸せ』じゃなくて、『お幸せ』です!」

ぴしゃりと大声を上げるゆとり。その声に仰天するのは、注文の品を持ってきたひかりであった。
お互いに顔を見つめる二人。間に流れる空気が、大変気まずい。

ひかり「え、ええと。お幸せに………って言ったら、ダメだよね」
ゆとり「うん、ダメ。絶対にダメっ」
るりか「ええー、ひかりさんは祝ってくれないの~♪」
ゆとり「ひかりにまで絡まないのっ! んも~どこまで冗談なのよ、アンビリ~バブルっ!!」

●たこ焼モッフル、再び

アカネ「諦めなって、ゆとり」
ひかりに続いて、アカネも両手にご馳走を持ってやって来る。
アカネ「『夢見る中二』病をこじらせたんだよ。命に別状は無いし、そのうち治るって」
さらりと出鱈目な事を言いながら、注文の品をテーブルの上に丁寧に並べていく。
アカネ「はい、ご注文のたこ焼と、そしてひかりの傑作『たこ焼きモッフル』! 足りなかったらジャンジャン焼いてあげるよ~!」
わああっ、とテーブルを囲む一同から歓声が起きる。

特にたこ焼きモッフルを見て、ちえりとみつばは大喜び。
ちえり「モッフルだ、モッフルー♪」
みつば「ついに正式メニューになったんですのね! お姉さま、おめでとうございますっ!」
二人は椅子から勢いよく立ち上がると、ひかりの両脇にピタッとひっついた。

ひかり「あのね、みつばちゃん、ちえりちゃん、その事なんだけど………」
ひかりの申し訳なさそうな顔を見て、悪い予感を感じた二人の表情がサッと青ざめる。
どういう表情をしていいのか判らないまま、とりあえず顔だけアカネの方を向いてみた。

アカネ「いやいや、別に意地悪をしてる訳じゃ無くてさ」
二人の複雑な表情を見て、アカネは少々慌てながら否定する。
アカネ「あの後ネットで調べてみるとさ、このモッフルは商標が登録されてて、そのメーカーと契約しないと店で出すことはできないんだよ」
ひかり「後でわかって、頭が真っ白になったわ。二人とも、ごめんね」

るりか「えーっ、じゃあモッフル、もう食べられないんですかぁ?」
アカネ「それは大丈夫! そのメーカーと契約すれば、ちゃあんとお店で出せるんだよ」
ひかり「ちゃんとしたメニューにしたいから、もう少し研究開発中、ってところですね」
ちえり「そなの? …じゃあ、いつかメニューになるんだね! よかったー♪」
ちえり「とりあえずボツにならなかっただけでも、良しとしますのっ♪」
るりか「偉そうに言うなって。まっ、これからの楽しみってトコね、ゆとりっ♪」
ゆとり「何でアタシに振るのっ!」

甘露「試作品を頂けるなんて、初めての機会だね。それじゃ頂きます」
かな「いただきまーすっ」
美味しそうな匂いに我慢できなくなったのか、甘露先輩とかなが続けてモッフルに手を出した。
サクサク、ポリポリという軽快な音が、二人の口から奏でられる。
甘露「ははっ、サクサクしてる! おかきみたいで美味いや!」
かな「おいしいです~♪」
どうやら気に入ってもらえたようで、心配して見ていたひかりの顔から笑みがこぼれた。

●始まりの真相

ゆとり「でもさ、最初にみんなに食べてもらった時の、レナさんの鉄板の話はひどかったよネ」
たこ焼きモッフルをゴクリと飲み込んだ後、ひかりの方を向いて話を振る。
るりか「レナさん?」
ゆとり「あの鉄板を作ってくれた人よ。ってか顔が近いって、るりか」

思えばあの鉄板をレナにもらった所から、この物語は始まったのである。
帰り道でクマのぬいぐるみに襲われ、『おばさんと言われたので慰めろ』とアカネに不意打ちを食らい、その後ちえり達にたこ焼きモッフルを振る舞った。
次に振る舞ったお醤油アイス乗せでは、ちえり&みつばの二人に微妙な評価を受けてしまったが………。
その後にデリートスに壊され、灰となり、すでにこの世には存在しない、あの鉄板である。

アカネ「あの鉄板………実はレナの試作で処女作、しかも失敗作だったのさ!」
ちえり&みつば「えぇっ!? し、失敗作~!?」
るりか「ひかりさん、その事は知ってたの!?」
ひかり「ううん。でも普通に焼くのには問題ないし、もらった時にお金はいらない、って言われたから………」
アカネ「さすがにお金取ってたら文句言いに行くところだったけど、その辺あの子はしっかりしてるからね~」
ゆとり「しっかりし過ぎです。さすがアカネさんの親友、ってトコですネ」

アカネ「まっ、おかげでレナもメーカーから下請けが取れて、あたしはメンテ代をまけてもらって、ひかりは新しい鉄板をもらって。結果オーライってトコかな?」
ひかり「はいっ。………という事で皆さん、お皿が空になってしまったようですが、宜しければおかわりはいかがですか?」
ちえり&みつば「わ~い!いただきま~す!」
甘露「じゃあすみません、もうひとつください」
かな「わたしはフツーのたこ焼きも食べたいです~」
るりか「ここのたこ焼き、『サクフワ』ですっごく美味しいよっ。…ねぇ、あたし達は何にしよっか?」
ゆとり「いや『あたし達』じゃないし、そろそろ腕組むの止めよ~よっ!!」

●これからも、塗り重ねよう

「ああ、あそこだ、あのたこ焼き屋さん!」
「るりかー、何暴れてんのよー」
「あ、誰それ、もしかしてるりかの彼氏!?」
「女の子みたいに見えるけど、うちの学校の子かなぁ」
ゾロゾロと校門の方から、十数人の生徒達がやって来た。みんな演劇部の部員達である。
甘露「来たか、こっちこっち! …お姉さん、今日は覚悟してくださいね。全部買い占めて、閉店まで追い込みますよ~!」
アカネ「おお、そりゃ大変だ。今から嬉しい悲鳴の練習しないと」

アカネはひかりの方を向くと、右手で肩をパンッと叩く。
アカネ「よーっし! ひかり、今日は忙しくなるよ!」
ひかり「はいっ!!」
ひかる「はーい」
僕も忘れないでと、ひかるも一緒に返事する。
アカネはビークルに戻り、ひかりはひかると二人で、演劇部の部員達から注文を伺いに行った。

注文をすべて伺った後、ひかりはふと思う。
あのワルモノ………デリートスが欲しかった『色の力』とは、こんなささやかな光景の事だったのだろうか。
『世界無色計画』は絶対止めなければならないものだったので、今回は敵対することになったが、このデラタコの評価については、正直悪い気はしなかった。

『色の力に、店の大きさは関係ない』

色というのは恐らく人間の感情の事だろうが、せめてこの店に来るお客様には、できる限り喜んでもらいたい。
またワルモノに狙われるのは困るけれども………これからもこのデラタコカフェに、幸せの『色』を沢山塗り重ねていこう。

ひかりはすぅと息を吸い込むと、大声でオーダーを読み上げる。
ひかり「アカネさん、たこ焼き十二皿、追加でお願いしますっ!」

●物語は終わらない

アカネ「あいよっ!」
アカネは大声で返事をすると、ふとひかりの方を振り向く女生徒の姿が視界に入る。
女の子は自分が呼ばれたのでは無い事に気づき、アカネの方を向くと、「あっ…!」と小さな声を上げた。
ショートカットで顔立ちは可愛らしいが、目つきがちょっと鋭く、表情もこれまたキツめである。

アカネ「良かったら、おひとつどうだい?」
女の子が立ち去ろうとする素振りを見せる前に、アカネが先んじて声を掛ける。
「ええと………いえ、いいです」
ちょっと戸惑いながら、演劇部に占領されているテーブルをチラリと見ると、キッパリと言い切った。

アカネもテーブルの方を見てみると………ゆとりの背中にるりかがおんぶして、それを止めようとするひかりにちえり&みつばがひっつくなど、かなり騒がしい状況になっている。
これはかなり入り辛いに違いない。ってかひかりまで何やってんだい。

ひかる「お持ち帰りもできるよっ」
女の子を見上げながら、ひかるがナイスなセールストークを披露する。
アカネはフフッと笑うと、
アカネ「まぁあっちはあんな状況だし、サービスで先に作ってあげるよ」
と、女の子に親しげに問いかけた。

「じゃあ………」
女の子はちょっとだけ考えると、キツい表情をすっと解いて、笑顔になって言った。
「すみません、一皿ください」