槍ヶ岳・北鎌尾根 ソロ | ちびたのブログ

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趣味の山登り、料理、ささいな日常を綴ってます

たいへん、ご無沙汰しております。
無事に生きておりますねこへび



昨年末に姉が入院し、姪の面倒を見るようになったのと、仕事が忙しいのが重なり
ブログから遠ざかり・・・
春先に姉が退院してからも、おさぼりグセが抜けず今日に至りました。。。

これまでベタやコメントくださった皆様、お返事できずにごめんなさいm(_ _ )m


山の方は、現在ではそれほどサボらずに、ちょこちょこと登ってます。


今年は、去年撤退した3つの課題を全てソロでクリア晴れ
①3月4日   雪山・唐松岳
②4月29日  雪山・奥穂高岳
③8月19日  バリエーション・剱岳北方稜線


そして・・・
山登りをはじめて10年目となる今年、
ようやく、憧れの北鎌尾根をソロで縦走してきましたビックリマーク

ソロで行くにはものすごい勇気が要りました。
でも、どうしても自分を試したくて、準備とリサーチを続けてきました。


無事に行くことができた記念と、備忘録のためと、これから行かれる方に
少しは参考になるかと思い、久々に記事を残すことにしましたメモ



実際に歩いた感想は・・・以下はあくまで私見ですが・・・ 

1・北鎌尾根は、これまで歩いた西穂~奥穂や剱岳・北方稜線よりも、
  体力・ルートファインディング・危険度、どれにおいても「ケタ違い」
  と感じました


2・ソロで行く方は、まずは西穂~奥穂の縦走をしてからがいいと思いますが
  北鎌は、その10倍の危険と困難が待ち受けてると思って臨んだ方がいい
  と思います


3・クライミング経験は、無いとソロでの「稜線どおし」は厳しいかと思います
  
  ※(・・・と言っても自分は最底辺のレベル、外岩は3年近くごぶさたで、
    お買い得10aオンサイト程度(汗)
    ・・・ま、なので、経験が無くても、「大丈夫な方は」大丈夫でしょう)

  ※(巻き道も無数にあるのですが、ザレザレで、もっと危険に見え、登り返しが 
    困難になるかと思い、ほとんど使いませんでした) 



今回、こんな私でもソロで行けたのは、最高の条件が揃ったからだと思います。

1、天候が良かった
2、北鎌ラッシュデーで人がいっぱい入っていた
  (何より精神面で安心。そしてルーファイでずいぶん助けられた)
3、軽量化に努め、他の方々よりずっと軽い荷物だった


軽量化とは言っても、ルートは極力「稜線どおし」で行こうと思ってたので、
行き詰まった時の懸垂下降のために、20mのロープやカラビナ・シュリンゲは
携行しました。
今回、ロープを使うことはありませんでしたが、ルートは本当にヤバイので、
ソロでもロープは持って行ったほうがいいと思います。
ツェルトや防寒具など、いざという時のビバーク装備も必携です。



今回私が取ったルートは、近年人気の水俣乗越からでしたが、前泊を
どこにするか、最後の最後まで悩みました。

①ババ平にテント泊し、当日は、槍の山頂まで推定コースタイム13時間を
 軽い装備で一気に縦走するか・・・

(しかし当日は、草木も眠るウシ三つ時の2時30分くらいに出発し
 新月の夜の 真っ暗闇の中、ただ一人ヘッデンで、水俣乗越までの
 標高差500mを一度登り、そこからまた標高差600mの危険な
 「激くだり」を降りて北鎌沢出合に向かうか)
 
②前日に先に進んで、北鎌沢出合でテント泊し、当日はその分4時間だけ
 短い9時間を 重たいテント装備で歩くか・・・



私の場合、体が小さく、重い装備で危険なルートを単独で歩きとおす自信が
無かったので、軽い荷物で、当日たくさん歩く方を選択しました。

結果、私にはこれがベストでした。
次回があるとしたら、またこの選択をすると思います。


成功の鍵は、「天候」「体力」「ルーファイ」「軽量化」「情報収集」だと、
北鎌を歩いた多くの人が語っていますが、私もそうだと実感しました。






そして今回の北鎌では、3度ほど、本気で死ぬ思いをしました。

1度は前のパーティの落石で、
「らく!!!」の声とともに、大小の岩のシャワーが・・・!
すぐに体を丸めて頭を下げて、右にあった岩陰に飛び移ったのですが、
その飛び移った足元がザレた斜面・・・
蟻地獄のようにズリズリ体が落ち出したのですが、なんとか砂や草や岩を掴んで停止。
もし転げ落ちて行ったとしたら、1000m下の千丈沢の谷底でした。


2度目は独標のトラバースルート直後に登った危ない岩壁。
多くのパーティが取るルートと間違え、もっと手前から独標に取り付いてしまい、
掴んだ岩がポロっと落ちるようなボロボロの岩場でした。
あとで調べたら、ガイドパーティも「ここはヤバイ」と避けてるルートでした。
でも、この間違った岩壁を登ったため、独標にダイレクトに着きました。
しかしながらこのルートは、おススメできません。


3度目は、今回も滑落事故があった「白ザレ峰」のあたりです。
ここは下りも登りも岩がボロボロで、本当に緊張しました。
白ザレの取り付きへも、右から行くか、左から行くか、ものすごく迷いました。
私は左の天上沢側を行きましたが、右から来るパーティもいました。
このあたり、一番怖かったです。



これ以外でも、ピークごとに立ちはだかる岩壁に「・・・ここ、登るの?」と
深いため息。
「ここは自分が来る場所じゃ無かった」と後悔したこと数知れず。。。
でも、戻るにも、既に大変な場所に来ちゃってるので、
「逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ」(エヴァ風に・・・)と、
勇気をふりしぼりながら進みました。



最後の、槍直下の二つのチムニーに関しては、無理に登らなくても、右から
巻けると聞いていたので、とりあえず取り付きに。
下から見上げたら、行けそうと思ったのですぐにトライ。二つともオンサイトですチョキ
実は北鎌稜線上で、ここが一番楽しかったです音譜




10年来の夢の、北鎌尾根縦走。

怪我なく、生きて帰ってこれて、本当に良かったです(涙)

私にはソロじゃ一生無理と思い、ガイドパーティに参加しようと思った時期も
ありましたが、一歩づつ地道に進んでいき、今回は運にも恵まれ、夢がかない
ました(T_T)




それから、今回、アメブロのブロガーさん、kazuさんやイガイガさんの
パーティが同じに日に入っていたと知って、本当にびっくりしましたビックリマーク
知っていたら、ぜひお会いしたかった、私にとって憧れの山の大先輩の方々ですラブラブ
みなさんのレポが楽しみですニコニコ




山頂に着いた時は、「このルート、1回でいい・・・」と思ったのですが、
時間が経つにつれて、また行って(天性のドM)、もっと冷静にクライミングや
景色を堪能したいと思うように・・・


写真も、危険な岩場では写真どころじゃ無かったので、あとから見たら、
数々の危険な箇所の写真を撮ってないことに後悔。


いつの日か、北鎌アゲイン・・・!?

でも今度はソロじゃ無く、パーティで歩きたいかなニコニコ




ルート

9月15日(土)
上高地8:01~12:38ババ平(テント泊)

9月16日(日)
ババ平2:40~水俣乗越4:07~北鎌沢出合5:44~北鎌のコル7:54~
独標10:10~北鎌平12:32~槍ヶ岳山頂13:22~ヒュッテ大槍14:30
(小屋泊まり)


9月17日(月)
ヒュッテ大槍4:39~水俣乗越5:43~ババ平6:38(テント撤収)~
上高地10:18






9月16日(日) AM2:41 ババ平テント場、出発
これから水俣乗越まで、標高差約500mの「激のぼり」
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真っ暗闇の水俣乗越  
ここから天井沢に向けて標高差約600mの「激くだり」
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天井沢出合から見た、槍ヶ岳
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北鎌沢出合 テント装備で前夜から入ったパーティは、ここから出発
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先程の北鎌沢出合から、標高差約600mを登ってきました。
空が広くなってきたら、北鎌のコルはもうすぐ
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稜線にでました
P8付近から見た北鎌尾根の下の方(P3~P7)
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針ノ木岳と右奥に鹿島槍と爺ヶ岳
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左から鷲羽岳~水晶岳~野口五郎岳
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鷲羽岳(左)と水晶岳(右)アップ
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真砂岳(左)~野口五郎岳(右)アップ
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「天狗の腰掛」方面
右の岩峰は通称「猫耳峰」
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北鎌で見たかった景色①
「猫耳峰」アップ
これが一番見たかった?!本当に猫の耳だドキドキ
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こんな小ピークをいくつも越えていきます
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北鎌で見たかった景色②
独標の雄姿、ピラミダルでかっこいいです!
(左にちょこっと前穂北尾根も見えてます♪)
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独標が近づいてきました
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独標のトラバースルートが見えてきました
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独標のトラバース入口が近づいてきました
北鎌縦走者が列をなしてます・・・バリエーションルートで渋滞(*^.^*)
この日は北鎌ラッシュでした!
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北鎌で見たかった景色③
独標のトラバースの終盤の、通称「逆コの字」

岩がせり出してるので、かがむか、一段下の岩棚に下がって通過する。
超有名な「難所」と言われる場所なんですが、実際そんなに難所じゃない場所。
この写真は通過して振り返って見てます。
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独標のトラバースの「逆コの字」を通過したあと、それまで独標に隠れて見えなかった槍が見えてきました!

しかしこのあと予定のルートを間違え、すぐ横のスラブを登ってしまい、大変な目に・・・
ボロボロの岩壁で、ほとんど登られないルートに取りついてしまいました。
結局、ダイレクトに独標のピークに辿りつきました。ここはヤバかった(汗)
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独標にて (証拠写真を撮っていただきました♪)
なんだか、仁王立ちしてます・・・(*^.^*)
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北鎌で見たかった景色④
独標から見た槍ヶ岳  
左の方に前穂北尾根~奥穂~ジャンダルムも見えてます♪
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後ろの稜線は、右から水晶~鷲羽~三俣蓮華~双六
真ん中に赤い硫黄尾根

青い空と赤い尾根と緑とのコントラストが美しい♪
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再び、独標から見た槍ヶ岳
槍の穂先に、わた菓子みたいな雲がかかりました
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目線を右にやると・・・西鎌尾根の向こうに、飛騨の名峰、笠ヶ岳
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近づいてきた槍ヶ岳と、その前にまだまだ続くピーク
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その日、北鎌尾根で滑落した登山者を救助に来た長野県防災航空隊のヘリ。
登山者の方は骨折だけで、無事だったようです。
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一番やばかった「白ザレ峰」のあたり(振り返って)
このあたりで滑落事故があったようです
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右側はいつでも裏銀座の名峰が。美しくて何度も撮ってしまいます♪
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独標を振り返る
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見たかった景色⑤
P15付近から見た槍ヶ岳 
右から、子槍、孫槍、曾孫槍、大槍
ここからしか見れない4世代揃い踏み♪
残念ながら、この頃から、槍の穂先がガスに包まれてきました。。。
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北鎌平から見た槍ヶ岳
山頂まであと1時間のところ。ここを登り切れば・・・
左に「ハサミ岩」が見えてる♪
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北鎌で見たかった景色⑥
「ハサミ岩」
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北鎌で見たかった景色⑦
槍直下の「上のチムニー」
下のチムニーも上のチムニーも、巻かずにフリーで登りました。
北鎌尾根上で、この二つのチムニーの登攀が一番楽しかった♪
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頂上の人が見えてきました!
ゴールはもうすぐ!
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上と同じ場所から、登ってきた方を振り返って・・・
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午後1時22分 槍ヶ岳山頂の祠の横から到着!

団体の方々に拍手をしていただきました\(^_^)/
(この拍手されるのも夢だった♪)

無事に生きて、山頂にたどりつきました。
本当に、何度も死ぬかと思いました・・・
でも、10年来の夢の北鎌尾根、ソロで縦走できて感無量です(涙)
ピースしてますが、ヨレヨレですあせる
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槍の肩に下山
登りは長蛇の列
この日、槍ヶ岳の山頂に登るのは、3時間待ちだったそうです
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