「どうしてそんな言い方しかできないの?」

「怒って痛いのが治るならいいけど」


まろじゃ。





小学一年生の娘をつれて

実家に帰ったとき


母親が少し腰を痛めた


それを見て父親が怒りながら


「さぼってるからだ!」

「もっと重いものを持て!」

「もっともっと痛め付けて治せ!」



優しさの欠片もない言葉


言葉で感情までは伝えることができないけど


本当にイライラして

声にドスをきかせて

今にも殴りかかるような


子供の頃から怖かったあの声

殴られる前に怒られるあの声


普通に話せば伝わることも

怖い!殴られる!以外の感情に

蓋をさせるあの声




怖かったけど言ってみた

「どうしてそんな言い方しかできないの?」

「怒って治るならいいけど、怒っても治らないのに」


これが限界だった

ほんとはもっと言いたいこともあったけど

これが限界


私の言葉のチョイスもいまいちだけど






「バカが、何を言ってやがる」

「ふざけやがって」


たぶん、私だけなら殴られていたかも。

でも、このときは孫もいた


孫も言う

「じいちゃん、そんなこといったらかわいそう」



それ以上、何も言わずにひっこんだけど。

小学一年生の娘がいたから

たぶん、私は強くなれたんだと思う



ほんとに

たぶんあなたがそこにいなかったら

私はばあちゃんをかばえなかった



私は、あなたがいたから勇気をもらえた



本当に弱虫でごめんね

ママは一人じゃ何にもできないよ



だって

言いながらも

普通の顔してたけど

怖くて怖くてしかたがなかった

もっと怒ってきたらどうしようって




じいちゃんだって

怒らず普通に言えば伝わる優しさも

伝わらない



じいちゃんはばあちゃんに

もっと体を鍛えなきゃだめだ

足腰が弱くなってきたんだ


と、意味することを伝えることも

怒ることでしか表現ができない





私の娘が言う

「じいちゃんより怖い人いないよね?」

「見たことないもん」



でも、あんな怖いじいちゃんなのに

めっちゃ懐いてるよね?(笑)


怖くないの?

「怖いけど」





「怒ってもいいけど、怒りすぎ」

このときもばあちゃんに怒鳴っている

じいちゃんに


しつこいくらいに同じ言葉を言っていた

的を得ている

命中って感じ


聞いてるこっちは

ハラハラするけど


こうやって言える関係が

本当だって思う






その日

娘が珍しく

お腹が痛い

うんちがでなくて気持ち悪い

出そうで出ない


私は一緒に

トイレについて言って

お腹をさすったり

それでもだめで

横になってるとき

お腹を撫でてみたり

気を紛らわしたり


いろいろやってスッキリしたとき

話してみた



やっぱりこうやって辛いとき

お前が悪い

お前がアイスクリームを食べ過ぎたからだ!

と、怒鳴られても痛みは取れないよね。


優しくしても痛みが取れるわけではないけれど

優しくされた方が嬉しいよね





痛いって素直に言えるっていいな

苦しいってことを表現できるっていいな





今となれば

それが当たり前のことなんだろうけど



一緒に住んでた頃は

それが当たり前じゃなかった



とにかく隠す

持病があっても

薬を飲んでても

どんなことで怒られるかわからないし

誰かせいにされるのも嫌だった




もう隠すのが癖になってて

なかなかその感情を出せないけど

これも

いきなりではなくて

少しずつ少しずつ






でも、初めての反抗

子供がいたからできたことだけど


もっと早く反抗していればと自分を責めずに

少しでも反抗できたことを

よかったと思おう



このときは怖かったけど

後からの後悔がない


いつもいつも

後から

「言えなかった自分」を責めて

さらに苦しんでた



でも、このときは

こんなに後悔しなくていいんだな

言いたいことを言うって

気持ちがいい



後悔がないって

父親にたいして

人生の中ではじめてのこと




言いたいことの一部しか言えてないけど

こんなにも清々しい

はじめての気分



喧嘩とか

言い合うとかしたことなかったから

言葉のチョイスも

言いたいことも

10点もないくらいなのに

💮はなまるの気分💮