今年最初のこのシリーズは、大好きな海老彰子さんでスタート。

海老さんとは、恐れ多くも同じ安川門下の系列……同門となるのですが、そのような事は関係無しに、子供の頃から海老さんのイキイキとした演奏が大好きだった私。関東内のコンサートとあらば、何処でも駆け付ける追っかけでした。
終演後には必ず花束やお菓子を携えサインを頂きに行くうちに、高校生になった頃にはすっかり顔馴染みになり、東京のご実家でレッスンをして頂いたり、渡仏の際にも色々とお世話になりました。お母様や同じくピアニストのお姉様、裕子さんにまで良くして頂き、ご家族揃って私を応援して下さいました。



渡仏後も、海老さん直直にお電話やお手紙を度々くださり、その温かなお人柄に励まされました。




何を弾いても爽快なほど鮮やかなテクニックと色彩感に溢れた表現力が素晴らしいのですが、フランスに住まわれて30年以上になる海老さんのフランス物はフランス人以上にフランス人らしいとあちらで評価されるほど。



今日のコンサートアクシデントは、そんな海老さんのオールフランス物プログラムのリサイタルでのこと。
あれは確か紀尾井ホール、私が高校生の時でした。

いずれの曲も期待を裏切らない最高の演奏。後半になっても疲れるどころか、ますます乗りに乗って行きました。
前の方の席だった私、海老さんから湧き出る気迫や息遣いまで伝わって来ました。

その時です!
海老さんの頭から何かがポンッと吹っ飛びました!
もちろん海老さんはお構い無しに見事な演奏を続けます。

しかし、あ、また!
頭から何やらキラリと光るピンのような飾りが勢いよくポンッ!

結局、合計3つ程が吹っ飛んだでしょうか。




終演後に伺ったところ、海老さんご本人も気付いていらしたそうですが、お母様&お姉様のトリオで大笑いなさっていました。


尤も、海外のオケとリストのコンチェルトを弾く為、本番前日に現地入りしたら、用意していた1番じゃなく2番だったと判明し、たった1日で仕上げたと言う強者!
ちょっとやそっとの事で動じる筈がありません。




アクシデントを物ともしない、明るい頼もしさも海老さんの魅力なのです☆