小さな花と大きな木☆パリ帰りグルメ猫とピアノ日記 in 宮崎-120528_1840~01.jpg






空梅雨気味と言う予報はどうなったのでしょう!さすがに雨ばかり過ぎて元気が出ず、ご訪問が遅れていてスミマセン。


写真は、この雨続きの少し前にたくさん収穫したローリエの葉っぱ。こうして並べると、まさにボタニカルアートですよね!アンリ・ルソーの描く葉っぱみたいです。
我が家の庭シリーズでもご紹介しましたが、ヒョロヒョロと徒長してしまっていた為、剪定と肥料を工夫してあげていたら、見事にふんわりとまぁるい樹形になりました☆
葉っぱも明らかに大きくイキイキしています。肝心の香りももちろん◎
チョキチョキ収穫した葉っぱをサッと水洗いして、風通しの良い場所で陰干しします。
近くに行くと、ほんのりといい香りが漂います。ローリエの香りって、大人っぽい香りですよね。
煮込み料理には不可欠ですし、お風呂に入れれば腰痛にも効果があるとか。
このところ雨ばかりで湿気が多いので、除湿機で湿度を一定にコントロールしているピアノの部屋へ移動して乾かされているローリエ達。









小さな花と大きな木☆パリ帰りグルメ猫とピアノ日記 in 宮崎-120619_1750~01.jpg




私のピアノを聴きながらゆっくり乾かされるローリエ。ある程度まで乾燥したらこうしてカゴに纏めます。完全に乾いたら紙袋に入れて、そちこちのお友達の家に旅立たせましょうぞ。










小さな花と大きな木☆パリ帰りグルメ猫とピアノ日記 in 宮崎-120602_1801~01.jpg





普段はピアノの部屋には猫たちの立ち入り禁止にしているのですが、バージュの熟睡中に、ノアゴンだけをそっと招き入れてみました。大人だけの楽しみ(笑)
フランス時代、私が練習しているピアノの上で毎日お昼寝していたノアゴン!響板の上って物凄い音だと思うのですが、ピアノの音が好きだったようです。当時のノアゴン、体が虚弱だった為、かなり神経質で気難しく、ちょっとした音にもひどく怯えたりしていたのですが、やっぱり幼い頃からピアノを聴いて育った影響なのでしょう(ノアゴンの生まれたヴェルサイユの日仏ファミリー宅にもグランドピアノがありました)。
普通は友人やお客さんが来ると一目散に逃げていたのに、ピアノの調律師さんが来た時にはいつもえらく真面目な顔をして、ピアノの内部を覗き込む姿には毎回笑わせられたものでした。今ではすっかり神経質さは影を潜め、寛大なパパみたいな猫になりました。
日光浴が大好きなフランス人らしいノアゴンにとって、このどんよりお天気の連続には結構げんなりな様子。
気分転換になればとピアノの部屋に招待してあげたら、たちまちウキウキ!目が輝いていました。
2人だけの秘密のひとときでした。









小さな花と大きな木☆パリ帰りグルメ猫とピアノ日記 in 宮崎-120612_1727~01.jpg





私は寝ちょって気付かんかったとよ。
ノアゴンお兄ちゃんばっかりズルイっちゃない?

だって、バージュはピアノの部屋に入れると軽いパニックになって大声で
“もう出して、出して~”
って、すぐ帰りたがるじゃないの~!









小さな花と大きな木☆パリ帰りグルメ猫とピアノ日記 in 宮崎-120613_1541~01.jpg





前々回の記事にもたくさんのコメントをありがとうございました。
おじいちゃん手作りの書き物机、素敵ですねと言う旨のコメントは頂いた事がありますが、
“送料込みで150万円で譲って頂けませんか?”
なんて言う人、居ませんからね!ちょっと本気にされてしまったようであせる
カッシーナの家具ならぬ、オカッシーナですから(爆)
良い木材で作られた無垢材の家具って、年月が経つほどに味わい深くなるのが魅力ですよね。
ピアノも無垢材ではありませんが、木の恵み無しには作れないもの。
木の生命が宿っているせいか、木製品に触れていると大変リラックス効果があるそうですね。
建材生産量日本一の宮崎は、林業の見直しと国産建材の再評価を国に要望しているとか。日向市に数年前に建て直された駅舎は、宮崎産の杉を惜し気も無くビッシリと使っており、駅舎中が清々しい木の香りで充たされています。今まで訪れたあらゆる駅舎の中で一番ある意味、贅沢な駅舎でした。電車の本数も田舎のバス並みに少なく、宮崎は車社会な為、あんまり多くの人が利用しないのが非常に勿体無い!
JR日向市駅の新しい駅舎、一見の価値ありです。
幾つかのコメントに、木材を水に浸して保存していると言うのがありましたが、木の中に居る虫を窒息死させる為なんですかね?









小さな花と大きな木☆パリ帰りグルメ猫とピアノ日記 in 宮崎-120601_1244~01.jpg




我が家のすぐ裏手にある3本のくるみの大木。









小さな花と大きな木☆パリ帰りグルメ猫とピアノ日記 in 宮崎-120601_1240~02.jpg





今年もたわわに実をならせています。知らない人には“これがくるみの実?”って言う様態ですよね。まるで色付いていない枇杷みたいです。
くるみの殻には更にもう1枚、この見慣れない外皮があるのです。あんなに硬い殻があるのだから、それで十分な気がするけれど、くるみにとっては必要なんでしょうね。
秋になると、このグリーンの外皮が茶色くなり、中にあのお馴染みのくるみが熟します。そして、落下した後は外皮が次第にカラカラに乾いて風雨で剥がれて行きます。
この大木の下には落下したくるみから芽吹いたくるみの芽がいっぱい!そのうちの幾つかは、去年、我が家の庭に移植されスクスク成長中。
くるみってなかなか高いですが、もう買わなくても良さそうです。それよりも、くるみ割りを買わねば!








宮崎の野菜で作ったフランス風サラダ、これまた素材あってこそですよね。
ローストビーフの上に掛かっている白いものは、パルミジャーノチーズを削ったものです。popさんは何かにつけて仕上げにチーズを削ります。
ローストビーフの肉はもちろん宮崎牛です。木いちごもそうですが、身近に育った大地からの恵みを実感できる食物を食べている時って、感謝の念が自然に沸き、幸せで豊かな気持ちになれますね。









小さな花と大きな木☆パリ帰りグルメ猫とピアノ日記 in 宮崎-120601_1438~01.jpg



相変わらずお風呂場のボイラー上で毎日お風呂覗き見をしているマガリちゃんですが、やっぱり箱はヤメラレナイ止まらない~。
ダンボールの字に注目(笑)








小さな花と大きな木☆パリ帰りグルメ猫とピアノ日記 in 宮崎-120601_1439~01.jpg





横から見ると更に猫全開なダンボール!箱大好きなマガリちゃんに、私が仕掛けたちょっとしたイタズラです。
そうとは知らず、お礼を言いながら微睡むマガリちゃん。
6月(推定お誕生月)で8歳になりました☆










さて、月末恒例お薦めクラシックのコーナーです。ジメジメしたこの季節、一番パリへ逃げたくなる季節です。6月のパリは急激に太陽が元気になり、夜も9時過ぎまで薄明かるく、街ではあらゆるお店でソルド(セール)が一斉に開催され賑やか!各地で夜通し行われる音楽の日祭に、ゲイパレードにと催しもいっぱいで楽しいこと♪
スポーツもサッカーにツールドフランスにローランギャロス(フランスオープンテニス)にと盛り沢山、クラシックコンサートもサル・プレイエルに巨匠が押し寄せる(聴きに行く側としてはもっと分散させて欲しいですがあせる)シーズンです。
学生の進級・卒業試験の大変さを抜きにすれば、バカンス前で浮かれて楽しい月なのです。







すっかり前置きが長くなりました。
5月、6月は何故かバロックの音楽を聴きたくなります。特にクラヴサンが香る、軽やかなトリルが散りばめられたようなのは実に爽やか。梅雨の鬱陶しさを忘れさせてくれます。
今月は、バッハと同じ1685年に生まれたスカルラッティを。Ameba動画投稿が打ち切りになったので(再生は11月迄とか)、今月からは頑張って文章のみでお伝えせねば。
スカルラッティは、このコーナーでも度々ご紹介して来た、私が最も愛する作曲家の1人です。
コンサートの最初にスカルラッティを弾くと、いつもとても滑り出しが良く、いいリズムが生まれる感じがします。







スカルラッティは1685年10月26日イタリアに生まれ、スペインに没した作曲家です。
10月25日生まれの私としては、運命を感じたくなります(笑)
今から3百年以上も前ですから、まだピアノが無い時代です。バッハにしてもスカルラッティにしても、この時代の作曲家たちはチェンバロやオルガンで作曲・演奏していました。
しかし、スカルラッティの音楽は、ピアノと言う楽器を予見していたように豊かな表現と内容に溢れています。そうして書き残したソナタは、なんと555曲にも上ります!
その小さな宇宙には、どこまでも明るいイタリアの空気の中に、スペインの素朴さと一抹の寂しさを仄かに含まれています。どのソナタも3分前後のごく短いもの。
キリリと簡潔に締まった優美な明るさは、誰もを心地よくイタリアンバロックへと誘うでしょう。








現在でも多くのピアニストがスカルラッティをレパートリーにしています。多声音楽で難しがられるバッハと違い、スカルラッティソナタのほとんどは子供や趣味の方でも初見で弾けてしまうほどシンプルで易しい譜面です。でも、だからこそセンスが問われます。ただ弾かれただけのスカルラッティには何の魅力もありません。
私が絶対に必要だと思うのは、磨き抜かれた音質、研ぎ澄まされたテクニック、トリルのセンス、そして遊び心。






小さな花と大きな木☆パリ帰りグルメ猫とピアノ日記 in 宮崎-120620_1710~01.jpg




そこで聴き比べ!
私が今までに聴いたスカルラッティを弾くピアニスト(CDが出ている人に限りました)、思い付く限り挙げてみます(ソナタ集と銘打った以外は数曲のみ)。



◆ホロヴィッツ

スカルラッティソナタ集(SONY)


私のイチオシ。スカルラッティをピアノで弾く意義を強く感じます。誰よりもスカルラッティを面白く聴かせてくれます。ともかく美しい音、音楽的なのにスッキリ聴かせる卓抜したホロヴィッツのテクニックとセンスに脱帽。

http://www.youtube.com/watch?v=D-oVkAKBgOo



◆グレン・グールド

未完のイタリアン・アルバム(SONY)


あのグールド節はスカルラッティでも健在。グールドって、動きのある溌剌とした曲を弾くと、独特な粘り腰と弾力を醸し出すと思いませんか?


http://www.youtube.com/watch?v=2eElaPyHeJQ




◆アルド・チッコリーニ

スカルラッティピアノソナタ集(EMI)


名人の至芸と言った見事な演奏。特にテンポの速い曲は、イタリアの鐘の音のようにきらびやかで自由闊達。フランスに帰化していますが、スカルラッティと同じナポリ生まれのイタリア人。やはりイタリアの香りがします。間も無く90歳なのに、世界で演奏活動を続けているだけでも超人だとわかります。考えてみれば、私は孫弟子だったりします。
ただ、ゆっくり系の曲は重ったるくてやや退屈。


http://www.youtube.com/watch?v=4N6CLod4UKQ





◆ラローチャ

ソレール&スカルラッティソナタ集(DECCA)


ラローチャは本当に何を弾いても素晴らしい!ピアノの女王と呼ばれただけあります。彼女の演奏にガッカリさせられた事って一度もありません。生前、レッスンを受け損なったのは残念でしたが、生で何度か聴けたこと、彼女の名を冠したコンクールに入賞し、お話できた事は実に幸運でした。
スカルラッティも、いつもながら、温かみがあり、伸びやかでイキイキとした明朗な演奏。


http://www.youtube.com/watch?v=OArsf4qWb44



◆アンヌ・ケフェレック

スカルラッティピアノソナタ集(ワーナーミュージック)


思いのほか良かった(←失礼(笑))!
フランス人らしい流麗でチャーミングな演奏。彼女は凄く個性的ではありませんが、いつも嫌味が無く、バランスの良い音楽性が魅力です。
小走りのように爽やかなテンポ感と、くすぐるように愛らしいトリルが印象的。


http://www.youtube.com/watch?v=FGda50sf5Ho




◆リパッティ

リパッティの芸術5~ピアノ小品集(EMI)

スカルラッティの録音は2曲しか残っていないのが残念。
えぇ、そりゃもうご想像通りのリパッティ様です。決してやり過ぎず、気品に溢れ、一分の隙も無い端正な演奏。

http://www.youtube.com/watch?v=KxFffNR8obo





◆クララ・ハスキル
(ユニバーサルミュージック)


ハスキルの演奏を聴くと、いつも内気な少女が早口でお喋りして逃げ去って行く感じがします。古風で生真面目だけれどどこか可憐で、掴み所が無く、逃げられるから追い掛けたくなるような気持ちになります。


http://www.youtube.com/watch?v=DNiNgL7yoZY




他にもまだまだスカルラッティを録音しているピアニストは居るのですが、それはまたの機会にでも。
Youtubeでも視聴できますので貼り付けましたがちゃんと出来ているか心配あせる

皆さんと、カラッと爽やかな中世イタリアへの旅をご一緒できたら嬉しいです。