本当に寒くなって来ましたね!皆さん、お元気でお過ごしでしょうか?一昨日の晩、宮崎ではふたご座流星群が次々と、数分間に10以上も観られてとっても綺麗でした☆


さて、月末恒例のお薦めクラシックですが、毎年12月のみクリスマスに聴きたい音楽をと言うことで前倒しでお送りしています。
師走の忙しさはますます増しているかと思いますが、音楽で心身を労りましょう。



お薦めクラシック恒例になりつつある動画。今回はクリスマス間近と言うことで、バージュの方はクリスマスミュージックを♪
これ、知人から送られて来たクリスマスカードなんですよ~!ボタンを押すと5種類のいずれかのクリスマスソングが流れ、トナカイの鼻やサンタクロースの橇に赤い電気がピカピカ点きます☆眺めるバージュ、女の子らしい感じで凄く可愛くないですか?(←親バカ全開(笑))
しかしこの後カードにパンチをしたので即撤収しました(笑)
あぁ、私もクリスマスカード書かなくてはあせる



さて、今月のお薦めクラシック。キーワードはファンタジーです。クラシック音楽には幻想曲とか、幻想的~と言うのが結構多くて、遠くはバッハの時代からモーツァルト、そしてロマン派や近現代まで様々な作曲家がたくさんの名曲を残しています。
音楽とファンタジーは猫とまたたびのような関係なので(どういう例えですか(笑))、作曲家たちがこぞって作ったのも当然と言えば当然です。



まずはバロック時代から。意外にも、音楽の父バッハの作品はあまりこのコーナーでご紹介した事がありませんでした。子供の頃から大好きなのですが、改めてどの曲と言うと迷ってしまい書きそびれて来ました。
そんなワケで今回やっとご紹介するのが、バッハの半音階的幻想曲とフーガ。バッハの中でも特に好きな曲の1つです。15分弱の聴き応えのある名曲。バッハの時代としては並外れたテクニックと音楽的な内容を含んでいます。
バッハの曲の中でも代表的な有名作品でありながら、30以上も見付かっていると言う写譜等からバッハの自筆譜が特定出来ないと言う謎に包まれた曲でもあります。
曲想は重厚感と華やかさたっぷりで、誰もが知っている“チャラリ~、鼻から牛乳(笑)”で有名なトッカータと同じ調性で感じも似ています。
クリスマスだけキリスト教徒になる日本人には(笑)、高い天井のゴシック様式の教会にでも居るような敬虔で崇高な気持ちが味わえます。


◆未完のイタリアンアルバム


収録曲:イタリア協奏曲/半音階的幻想曲/幻想曲/スカルラッティのソナタ他

グレン・グールド


(ソニー)


バッハならばもちろん天才グールドで!表情豊かでイキイキとした誰にもマネ出来ない演奏は衝撃的。半音階的幻想曲の他にもたくさんの幻想曲が収録されています。




お次はモーツァルト。モーツァルトの幻想曲は緩やかなテンポの中で静かに繰り広げられる様々な色のグラデーションと、それを打ち破るかのような激しい慟哭。モーツァルトにしか出来ない儚げな幻想は、どこか妖しげで怖くなるほど純粋で悲しく美しい世界です。

◆モーツァルトピアノソナタ全集


イングリット・ヘブラー


(コロムビアミュージック)


ヘブラーの音は極上の気品と柔らかさ。現存するピアニストの中ではモーツァルトの女王と言ってもいいのではないでしょうか?



お次は古典からロマン派への橋渡しのシューベルト。さすらい人幻想曲はソナタのように4楽章から成ります。さすらい人幻想曲の名前は第2楽章から付いています。その2楽章の元となった歌曲は、シューベルトが若干19歳で作曲した曲ですが、余りの内容、感情に驚かされます。
第1節では、遠くからの旅人が辿り着いた土地では陽の光が冷たく、花の色もあせ、生命も老いたように見える。言葉の響きも虚しく、私はどこへ行ってもよそ者なのだ、と歌われます。
第2節では、憧れの国を探し求めるさすらい人は最後の望みを断たれるかの如く、深い諦めの中に終わります。
短く散ったシューベルト自身の人生と重なるようですが、他の楽章は大変力強く明るい生命力に溢れています。


◆さすらい人幻想曲&ピアノソナタ13番


リヒテル

(東芝EMI)


リヒテルの実直な演奏でどうぞ。カップリングされているソナタ13番は非常に優美な美しい曲です☆




やっとロマン派!まずはもちろんショパンです。ショパンはファンタジー好き!?幻想と名が付く曲が3曲もあります。幻想曲と幻想ポロネーズ、それに超有名な幻想即興曲。
幻想曲は何とも美しく、ズルズルと引き込まれて耳から離れなくなる曲です。静かに、しかし確実に虜にされてしまう罠!ショパンワールドへようこそと言うような曲に感じます。
幻想ポロネーズは起伏と変化に富み、独特のリズム感と共にポーランドの土臭さや素朴さがノスタルジックに、ロマンチックに語られます。
幻想即興曲はもはや多くを語る必要も無いお馴染みの曲ですね!私の十八番でもあり、アンコール等によく弾きます。


こんなに書いておいて、実はこのショパンの幻想3姉妹(笑)のCDでお薦めすべきものを持っていませんあせる
フランソワが出していれば無難かと。。お薦めがあれば教えて下さい!




ショパンの次は同じくロマン派のシューマン。先月のお薦めクラシックにもシューマンの幻想小曲集はご紹介しましたので(11月26日「秋の夜長に」参照)、素晴らしい大曲、幻想曲のみをご紹介します。
動画2のノアゴンのバックに掛かっているのがシューマンの幻想曲。シューマンのファンタジーの世界は力強く明朗に羽ばたく翼と、時に楽しく森の中をスキップして冒険しながら、包み込むように温かな優しいお話。
シューマンほど夢見るような美しさやめくるめく幻想が似合い、心が温かくなる作曲家は居ないのではないでしょうか?
シューマンを弾いたり聴いたりしているといつも、不思議な宇宙や、童話のお話の中に迷い込んだ気持ちになりますクリスマスツリー


◆ホロヴィッツ1965年カーネギーホールコンサートライブ

収録曲:バッハ=ブゾーニのトッカータ、アダージョとフーガ/シューマンの幻想曲/スクリャービンのソナタ9番“黒ミサ”、ポエム/ショパンのマズルカ、エチュードop.10-8、バラード1番他

(ソニー)


言わずと知れた、ホロヴィッツの歴史的カンバックコンサート。このコンサートは僅か数分でチケットが完売し、ニューヨークタイムズ一面を飾るニュースになったほど。
演奏自体はブランクによる(?)ボロを少しばかり感じないでも無いですが、ホロヴィッツのシューマンは歌心たっぷりで豊かな詩情とキレが楽しめます。




最後にご紹介するのはロシアの天才スクリャービンの幻想ソナタと幻想曲。
2曲とも、スクリャービン初期の作品です。スクリャービンの初期作は非常にショパンと似ていて、ロマンチックで繊細な甘い美しさはまさにロシアのショパン。そこにスクリャービンとロシアの研ぎ澄まされた鮮烈な神秘的な響きとドラマチックな展開が加わって、あっという間にスクリャービン病に罹かってしまいます!危険なほどの旋律の美しさは巧みに次々と絡み付き、心身共に激しく引き摺り込まれること間違い無しです(笑)甘美なエロスの世界と迫り来る怒涛の波は一聴の価値ありです。

これまたここまで書いておいて、幻想ソナタはお薦めすべきCDが。。。アシュケナージのスクリャービンソナタ全集は持っているのですが、ハッキリ言って買っちゃダメです。音も悪くて驚くほどスクリャービンの魅力、幻想が感じられません。
ネットで調べたところ楽天市場で、お人形さんのように可愛らしいロシアの妖精ピアニスト、メジューエワちゃんが出しているようなのでそちらの方が期待は出来ると思います。他の収録曲もいい曲が多いです。


◆ロシアピアニズム名盤選17~伝説のスクリャービンリサイタル
収録曲:エチュード(8曲)、ポエム(12曲)、前奏曲(26曲)、幻想曲op.28、ソナタ9番&10番


ソフロニツキー

\2100
(コロムビアミュージック)



スクリャービンならばホロヴィッツかこのソフロニツキーにお任せ!
最近のピアニストではアルカディ・ヴォロドスも期待出来ます。



美しい幻想の世界を奏でる音楽と共に素敵なノエルを音符