小さな花と大きな木☆パリ帰りグルメ猫とピアノ日記 in 宮崎-090321_1121~01.jpg
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さて、月末恒例のお薦めクラシックです。今月はお約束通り“動物がテーマの音楽”です。作曲者自身が動物の題名をつけた曲、後世の人が曲のイメージでつけた“通称”の曲、両方ありますが、まず思い浮かぶのはやっぱりショパンの子犬のワルツやサン=サーンスの白鳥を含む動物の謝肉祭、プロコフィエフのピーターと狼やプーランクの子象のババールあたりでしょうか。今回もピアノ曲に絞ってご紹介します!

まずはショパン。子犬のワルツは余りにも有名ですが、実は猫のワルツと言う通称を持つワルツもあります!華麗なる大ワルツop.34-3へ長調です。もちろんショパン自身がつけたワケではありませんが、最初のくるくると走り回る感じや、中間部の柔らかで遊び心たっぷりなメロディはまるで猫の手足の動きや遊んでいる姿みたいです。猫バカな私は当然ながら持ち曲です(笑)

◆ディヌ・リパッティブザンソン音楽祭の告別コンサート
ショパンワルツ13曲バッハ、モーツァルト、シューベルト他

東芝EMI
\1700

悪性リンパ腫に侵された33歳のリパッティ渾身の最後の演奏。ショパンのワルツ全14曲のあと1曲を弾く体力が無くなり13曲で終わっています。美しい容貌に似つかわしい高貴で真珠のようなショパン。拍手に始まり拍手に終わるこのCDはまさに歴史的コンサートと若き天才の最期に立ち会っているかのようです。



◆ショパンワルツ集(14曲)
サンソン・フランソワ(ピアノ)

東芝EMI(EMIベストクラシック百選)
\1500

言わずと知れたEMIの超名盤。フランソワのショパンは個人的に大好きです。リパッティが職人気質な努力家の天才ならば、フランソワは破天荒な天才、むしろ鬼才と言う人も居るでしょう。しかしその演奏は奇をてらうものでは全く無く、深みが胸に迫ります。リパッティ同様、天才ゆえか早すぎた死が惜しまれるフランス人ピアニストの名演。




同じくショパンのエチュードで蝶々と呼ばれるエチュードop.25-9変ト長調があります。蝶々繋がりで、シューマンにも若き日の素晴らしい名曲“パピヨン”があります。どちらも曲名通り、とても可憐で軽やか、優美☆




題名音楽と言うのは近現代に多く、特に印象派のフランス音楽では色々あります。以前にこのコーナーでご紹介したメシアンの鳥のカタログ(6月28日「鳥のカタログ」参照)もまさに動物、鳥が主役ですね。思い付いた曲を一挙に行きます!

・ドビュッシー→金色の魚、象の子守唄、小さな羊飼い
・ラヴェル→蛾、悲しき鳥
・プーランク→しゃくとり虫

このぐらいでしょうか。CDはドビュッシーとラヴェルはいずれもフランソワ(東芝EMI)を推します!ラヴェルについては透明感溢れたペルルミュテールの演奏も逸品です。プーランクについては11月28日「フランスのエスプリ~プーランク」の記事をご参照下さい。




古典でも動物は登場します。ベートーヴェンのピアノソナタにも「狩」と言う通称を持つソナタがあります。ピアノソナタ18番op.31-3変ホ長調です。今までベートーヴェンは私のお薦めクラシックにまだ登場していませんでした。ベートーヴェンは凄く好きな作曲家とは言えないのですが、フランスに行ってからはベートーヴェン=頑固で厳めしいと言うイメージが自由に解放されて親しむようになりました。日本で小さい頃からベートーヴェンをやたらに押し付け勉強させられたのも悪かったのだと思います。この18番のソナタは高校生の時からの私の十八番です(ダジャレじゃなく本当です(笑))。4楽章から成る快活で変化に富み楽しいソナタ。狩の通称がついた所以は、最終楽章の何とも小気味良いリズム感から来たものです。ヨーロッパ貴族達が馬に乗って狩に興じる躍動感が感じられます。
ちなみにリストのエチュードにも狩と言う曲が2曲あります。



◆ベートーヴェンピアノソナタ
熱情、18番、告別

レオナルド・ゲルバー(ピアノ)
DENON
\3000

ゲルバーのほとばしる情熱とエネルギーが爽快な一枚。値段が高めなCDですが、パリの教会で録音した音質と雰囲気は◎




他に動物の曲は何があったかなぁ?悪い頭を絞って考え中。。。
そう!鳥が登場する曲は結構あるものです。とっても不思議な魅力のあるシューマンの予言の鳥☆
それからスペインのグラナドスのゴイエスカスの中にも、ナイチンゲールの名を冠した曲があります。
あ、あと鳥じゃないけれど、バルトークの豚飼いの踊りと言う曲もありました。



パリでの私の大学院の試験の課題曲に出た曲もフロラン・シュミットの「悲しみの騎士」と言う、馬が駆け回るようなハードな曲でした。試験のあったその年は午年!しかも私も午年の年女(←そこのあなた、余計な計算はやめましょう(笑))。そんな運命を勝手に感じながら(先生や友達に熱弁をふるって説明したけれど、やっぱりヨーロッパ人には今一つピンと来なかったようです(^▽^;))弾いたお陰でか首席を貰えたワケです。



今回思い浮かんだ動物の曲はこれぐらいですが、他に何かあったら教えて下さい!
いつか動物の音楽ばかりのプログラムでコンサートをしたいなぁ♪作曲家の皆さん、黒猫とかサビ猫、キジトラ、三毛猫、白猫、茶トラ、ロシアンとか言う曲を作ってくれないかしら(笑)