小さな花と大きな木☆パリ帰りグルメ猫とピアノ日記 in 宮崎-090124_1419~03.jpg
これ、なんの花でしょう?土日は寒かったので、この花が咲く温室に行っていました。これは宮崎が誇るマンゴーの花です。あんまり寒いので、近所の仲良しマンゴーのおじさんとマンゴーハウスでデートしていました(^w^)おじさんが去年秋に建てたばかりの立派なハウスの中は、30℃ぐらいの設定にされているのでずっと居るとジワッと汗ばんで来るぐらい!ぬるめのサウナがわりにしてお喋りしてポッカポカでした。このハウスの隣の棟のハウスではもうそら豆ほどのマンゴーの実が着き始めていました。(棟によって温度設定を変えて、実がなる時期をずらしています)
このポッカポカハウスの中に、ノアゴンとバージュ、ぴよちゃんも連れて読書や昼寝もしたいぐらいでした(笑)ピアノじゃなくてバイオリンだったらここで練習出来るのに♪~θ(^0^ )




さて、月末恒例のお薦めクラシックです。今年もこのコーナーは分析や難しいことは抜きにして、出来るだけ解りやすくをモットーに“ふ~ん、聴いてみようかなっ!”と思って頂けるよう、私の思い出などを織り交ぜながらピアノ曲を中心にご紹介して行こうと思います。クラシックと仲良しになるきっかけになれれば嬉しいです。



2009年、1本目はハイドンです。今年はハイドンの没後200年と言う記念イヤーです。ハイドン、名前は聞いた事がある方が多いでしょう。モーツァルトと同時代の、オーストリアの作曲家です。100曲以上もの交響曲を書いたことから交響曲の父、パパハイドンと親しみを込めて呼ばれ、その作品は知らないうちにでも誰しも必ず耳にした事があるはずです。



中でも有名なのは、まさに時計の動く音を表した「時計」や、通称びっくりシンフォニーと呼ばれる「驚愕」、「告別」など。
驚愕、告別は共に面白いエピソードがあります。驚愕は、静かに続く曲が突然にオーケストラ全員が大音量の音を出すトゥッティでびっくりさせられる曲なのですが、これはハイドンがコンサート中に居眠りをなさるご婦人方をびっくりさせて起こしてやろう、と作ったとも言われます!
一方の告別は、ハイドンが仕えていた侯爵に伴って、オーケストラの仲間も共に侯爵の滞在していた離宮に赴きました。しかしハイドンもオーケストラ団員達も家族を家に残したままだったので、侯爵の長引く離宮への滞在に困っていました。団員達の家に帰りたいと言う思いを曲にしたのがこの告別です。最終楽章に、オーケストラ団員が1人、また1人と去って、最後にはハイドンとコンサートマスターの二人だけが残って演奏を終えると言う何ともアイディアな作品!このユーモアのある作品から侯爵はみんなの思いを理解して、直ぐに離宮から本宮へと戻ったのでした。こんな逸話からもハイドンの茶目っ気がよくわかります。



交響曲だけでなく、そのピアノ曲もとっても陽気で朗らか、明るい気持ちになれる曲がいっぱい!
一般的にはモーツァルト命!な人の方が断然多いと思いますが、私はモーツァルトよりもハイドンの方が好き!ハイドンの曲さえ弾けば何だか元気になれちゃう☆多分、私の性格がハイドンと似ているのかなぁ、なんて思います。カツゼツの良い語り口も、歯切れの良い指の回りには自信がある私の得意とするところ。
奥さんが悪妻だったり、病気もあったりとそれなりにツラいことはあったハイドンですが、決してドヨヨ~ンと暗~くはならない根っこに常にある明るさが好きです。この明るさが、音楽が溢れ出して来るような快活な勢いを与えているのかもしれません。ごく自然に人の為に人肌脱ぐような、人から慕われる性格であっただろうことも素敵です。



ハイドンの曲は小学生の時から親しんで来ましたが、ハイドンが好きと言う思いはその頃から変わりません。他の作曲家は自分の年齢で好みが変わったりもしているのですが、ハイドンとシューマンは出会った時から今までずっと好き。そして失敗経験の数多い私が、不思議なことにハイドンを弾いた時に、コンクールや試験、コンサートでも、悪い結果が出た事が無いのです。中学時代から百発百中な私のハイドン様です(笑)
なのでフランス時代も、大好きなピアノソナタのHob.52変ホ長調を何かにつけて弾いていたものです。演奏家資格の試験でもこの曲は審査員全てに受けが良くて、“とても生き生きとしていて楽しかった!”と口々に言って頂けたのは嬉しかったなぁ。



ところでこの演奏家資格なのですが1つ笑い話が。大学院の卒試=演奏家資格だったのですが、この資格が実はフランスの国家資格だったと言うことを帰国して初めて知りました。私は日本では高卒、英検すら無い、運転免許も無い、資格と言うものに縁が無いので、この資格を取って3年も経ってから1人でヒャッホ~イと喜びました(^▽^;)




話が逸れましたが、そんなワケで今でもコンサートのプログラムの初めにハイドンをよく取り入れています。コンサートのプログラムは、古い時代からだんだん新しい時代の作曲家へと言う形式が多いのですが、バロックだったらバッハよりもスカルラッティ(2月17日「スカルラッティ」参照)、古典派だったらモーツァルトよりもハイドンと言う私。考えてみれば常にマイノリティです(^_^;)



では最後にお薦めのCD2枚をご紹介。共に、大好きなピアノソナタ52番を収録しています。
◆ハイドンピアノソナタ集

40、44、41、48、52番収録

ピアノ:リヒテル

\1200
DECCA社


リヒテルの温かで音楽性豊かなハイドン。おおらかな力強い演奏です。



◆エフゲニー・キーシン プレイズ ハイドン&シューベルト

ハイドンピアノソナタ30、52番
シューベルトピアノソナタ14番他


ピアノ:キーシン

ソニー


キーシンの冴え渡る爽快なハイドン。やはりテンポも速めで温かなリヒテルの演奏とは好対称な、現代的な演奏。スキッと聴けるハイドン。



没後200年の記念イヤーにハイドンを聴いて元気を貰いませんか?