080403_1253~02.jpg
写真の人参。大量に頂いた物なのですが、こ~んなに沢山どうしよう?何かいいアイディアあったらお願いします!





さて、先日、いつも苺をくれる親戚のおばちゃんと話していた時に思いました。美味しい物が食べられなくなる、と。




おばちゃんは苺農家です。苺の品種や出荷の話を聞くうちにため息が。


今、おばちゃんをはじめ、この地域で作っている苺の品種は“さがほのか”と言う品種です。とても大きくなり、赤みも強くて見栄えも良い。2年前ぐらいからこの品種に切り替わりました。しかし、私はその前に作っていた“とよのか”や“さちのか”の方が確実に美味しかった事を知っています。(毎年、たくさん頂くので… 有り難いことです)




おばちゃんにもその事を言うと「そうよね!わかっちょっとよ、私らも。とよのかは多産だったし、味にばらつきが無くて作り易かったとよ。さちのかは小粒だったけど、甘みが強くて美味しかったがねぇ。」




じゃあ、何故さがほのかになったの? と私。さがほのかは栽培も癖があり、ばらつきも多いとおばちゃんに聞いていたので。(だいたい宮崎で作るのに“さが”ほのかと言うのも変な感じ)




おばちゃんが言うには、とよのかもさちのかも、さがほのかに比べると小振りで色も赤みが優しいから見栄えで劣るとか。部会で同じ品種を作る事に決まっているから、さがほのかを作らざるを得ないんだそうです。(でも、さがほのかを見掛けたら買ってあげて下さい。<←ちょっと複雑な思い>九州の苺は甘くて美味しいですから。)




しかも最近は、市場や農協のチェックが厳しく、ちょっとでも柔らかかったりすると弾かれてしまうので、まだ固くて熟れていない状態で収穫しなくてはならないんだそうです。



苺だけで無く、日持ちの余りしない物や柔らかくて傷み易い物は、結局みんなこう言う事が起こっているんでしょうね。農家の人達は、甘くて良く熟れて美味しい物を消費者に食べさせてあげたい、と言う思いがあっても、見た目で審査が入る今の状況では難しくなっている様です。





フランスで食べた苺を思い出しました。フランスでは、スペイン産の真っ赤っ赤なお化けの様に大きな苺が主流。見た目ほど甘くはありません。




それが当たり前と思っていたある日。果物屋の軒先に、小振りでピンク色の苺が置いてあるのが目に留まりました。スペイン産苺は、フランスではお馴染みの山積みにされているのを自分で袋に入れる方式で、袋詰めしながら試食しちゃう事も出来ますが、その小振りピンク苺は綺麗に箱に並べられています。それはまるで
“この苺はスペイン産苺とは全然違うんだ。つまみ食いなんて許さんぞ。”
と言っているかの様でした。




良く見てみると、プロヴァンス産と書かれています。値段も全然高い! しかし、そのオーラを放った苺を買わずにはいられませんでした(笑)




食べてみると。。。
買ってみて大正解!
小振りで色も薄いピンクなのに、なんと香り高いこと、ジューシーで柔らかくて甘いこと!! 一気にプロヴァンスに行った様な気分でした(←単純な幸せ者)



しかし、その後は何度かしか入荷せず、プロヴァンスの小振りピンク苺は食べられませんでしたが大きくて赤い苺が美味しいとは限らない、と思い知らせてくれました。これは勿論、日本の苺にも言えることです。




責めて私達、消費者が何でも見た目で判断しない様にしなくては、本当に美味しい物が店頭に並ぶ事は無くなって行ってしまうかもしれませんね。人間も猫も、見た目はイマイチでも味があるってもんですものね(笑)