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魅力的で面白い本発見です。ハヤカワミステリーの文庫本なのに、カラーで猫と料理の写真とレシピが!猫好きな方にも、料理好きな方にも、ミステリー好きな方にもお勧めな一冊。。。(←まんまと全部に当てはまっている私(笑))




どういう本かと言うと、この本の著者の羽田詩津子さんが翻訳されていた、リリアン・J・ブラウン女史(もちろん女史も愛猫家)の“シャム猫ココシリーズ”の中で作中に出て来る料理を羽田さんご自身が再現されたもの。そして写真の黒猫は、羽田さんの愛猫ジョーンズ君。ミステリーマガジンの2002年4月から2年間掲載された物+書き下ろしの本です。




ただの料理本と違い、出て来る料理も様々。お洒落なレストランで出る様な料理から、ジャンクフードっぽい物まで。いずれも材料や作り方、作ってみて食べた感想がきちんと書かれています。




そして何より面白いのが羽田さんからの“今月のポイント”。
例えば“鶏肉を猫に奪われない様に、料理前に猫に餌を充分にあげておきたい” とか、
“好奇心旺盛な猫に小麦粉をひっくり返されないよう注意しよう”とか、
“今月のレシピのホタテはジョーンズには興味が無く、他に何か無いのか要求された。飼い主は、こう言ったいざと言う時の為に魚屋に行ったら猫用の魚も買っておいた方が手間が省ける”とか“カイエンペッパーを振る時には、鼻が敏感な猫がそばに居るとくしゃみが止まらなくなるので注意されたい”。。。等と言う様な内容が実にいい!(←私が簡略化して纏めた文ですので、実際の文はもっと面白いです!)猫飼いにはどれも頷けたり、思わずニヤリとしてしまうポイントばかり。各月のポイントだけを読んでも楽しいです。




シャム猫ココシリーズは、もう何巻も愛読していた私。キュートなココ探偵のシリーズは、もう20年も続いています!(古本屋さんや図書館にもよく置いてあります)



賢いココが毎回、主人公の新聞記者クィラランの周辺で起こる事件を解決すると言う内容なのですが、翻訳者の羽田詩津子さんがこんなにも魅力的な愛猫家とは知りませんでした。




羽田さんが、このシリーズの翻訳をされる事になったきっかけもジョーンズ君を拾って飼っていたからだとか。羽田さんの手が、猫の引っ掻き傷だらけなのを見た編集者が“猫飼ってる様だから、このシリーズの翻訳やって!”と頼まれたそう。しかし、そのジョーンズ君も、この料理連載の最終回が終えるのを待つかの様に、17歳7ヶ月で亡くなってしまいました。




ジョーンズ君との思い出も語られており、猫の魅力と存在感の大きさも改めて感じさせられます。しかし、少しも湿っぽくなっておらず、ジョーンズ君は羽田さんにとって素敵な相棒だったんだなぁと温かな気持ちになれます。




リリアン・J・ブラウン女史のシャム猫探偵ココシリーズと共にオススメの一冊です。



料理と猫の写真はオールカラー、127ページしか無い本ですが、内容がギュッと詰まってます!

◆猫はキッチンで奮闘する

羽田 詩津子著
ハヤカワ文庫

\571 +税