研究社 1500円
研究社から出ているこの本。 ちょっと買ってみました。 実は発音をちょっと教えてみてーと頼まれているのです。 でもどうやってひとつひとつの音を発音してるか自分で説明する自信がイマイチないんで、本屋さんにいったら、この本を見つけまして、昨日一気に行きつけの居酒屋で読みきりました。 おもしろかった。
私の発音はありがたいことにネイティブと間違われます。 でも、実はまったく意識して勉強した記憶がないんです。 最初に英語をアルファベットからならったのが中学生のとき。 その時に担任が アメリカ英語を流暢につかう日本人男性でした。 「彼のように発音したい」 と思ったのが多分彼の舌の動きとか口元をよくみて発音するという意識につながったんだと思います。 この本を読んでみたら、意識せずに同じことをやっているのが結構あって嬉しくなりました。 でもこの本のお陰で説得力のある説明ができそうです。
最初の書き出しで著者の野中先生はこのように書いてました。
外国語を学ぶとき、その言語を母語として使っている人がいる限りは、その人たちに敬意を表して、その使用方法をなるべく真似させていただく、というのがマナーではないかと私は思うのです。 ましてやコミュニケーションに支障をきたすようなことがあるなら、やはりネイティブ・スピーカーの発音をお手本としたい、というのが私のスタンスです。
「どうして通じないか?」 「どうして聞き取れないか?」 という疑問に対する答えはこの中にぎっしりつまっていました。 もちろんそれぞれの子音や母音の発音の仕方の説明もありますが、それよりも私が英語学習者の皆さんに声を大にして言いたいのは、野中先生のこの言葉です。
「母国語のノリを、外国語に持ちまないで」
母語である日本語のルールを外国語に持ち込んではいては、いつまでも良い発音にはなりません。 日本語は母音重視の言語で、英語は子音重視の言語であることに気づいて、これから子音の発音を変えていましょう。
もうこのページを読みながら大きくうなずいていました。
そして 「体全体を楽器と捉える」 というのも少し大事なようでした。
舌の位置だけを意識してやってしまうことが多いですが、それだけではなくて、むしろ息の出し方というのが重要だったりします。 たとえば、「F」の発音は「下唇を噛む」と教わったかもしれませんが、噛んでしまうと出ないんですね(笑) むしろ、そっと下唇に前歯を置く感じ。 そして息を思いっきり出して「F」の音を作ってから次の母音を発音する感じです。 このとき、息を鼻から出すと、 H の発音になってしまうんですね。
Fine ということばも、 ファイン ではなくて、 FァーィN という感じでしょうか。
Fat とかも Fァーt どうしても ファット といってしまう。 母音重視の日本語が憎いときです。
まあ なんだかんだいっても一番大事なことは「多聴」だと彼女も言っています。 たくさんネイティブの音を聞いて、それを体で覚える。
よく 英語習得の最短の方法は? などと聞かれたり話題になったりしますが、毎日の生活に英語をたくさん取り入れて、リズムをつかんで、なりきるっていうのが一番だと思います。
この本でさらにイメージが掴めた気がしました。 発音クラスの具体的なレッスン構想に入れそうです。
