真っさらな壁。
新しい家具。
白い床。
ピカピカのシンク。
ピカピカの窓ガラス。
飾った装飾品。
鏡類。
どれもこのままのキレイさを保とうとすると、毎日の掃除が本当にこまめに必要だと分かる。
水垢の無いシンクも、数日間すれば薄くポツポツと白くなってくる。
毎度毎度拭くのも大変だけど、1日1度、ちゃんと拭けばキレイさは保たれるだろう。
ベランダの砂埃汚れ。溜まる前に掃き掃除と水拭きかシャワーとタワシで擦れば、こちらもキレイさを保てる。
脱衣所は、毎日髪の毛や衣服のホコリで汚れるのが白い床だとこんなにわかるんだな、と思う。
前は茶系の模様のあるクッションフロアだったからそこまでわからなかったよ。
綺麗な鏡類やガラスは、子供らの手垢であっという間にベタベタに。
新しいテレビ台とテレビも、手垢でベタベタ。
土日ともなれば、3度の食事を作り子供の次から次へと来る要望に応える。
他には洗濯するのがやっとこさ。
この他、保育園のイレギュラーな準備や名前付け、オモチャの片付けやオムツ替えに着替え。
掃除なんかする暇は無い。
在宅で幼児がいたら、どこもかしこもどんどん薄汚れてくるよ。
唯一の時間は、子供の寝ている間。
昼寝の間、家のことをするか、自分の時間にするかの究極の選択を迫られる。
今日は我慢ならないから掃除する。
明日は自分のことをする。
そんなたったの2時間ばかり。
訪問者でもやってきて、ピンポーン!なんて鳴ろうものなら、1時間もせず起きちゃうことも。
訪問者が恨めしくて仕方がない。
もう、その日の少しの自由時間と『しなければならなかったこと』は出来ないんだ。
夜はもうグッタリで子供と一緒に寝落ちする。
では、朝起きてなんかしようと思えば、母がいない布団からは子供も目を覚まし起きて来ちゃったり。
そんな24時間。
365日。
子育て中の主婦は、本当に重労働だとあらためて思う。
上の子を育てながら、4年近くそんな日を過ごしてきました。
独身で寝ずに働いていた頃、子育て中の主婦なんて、三食昼寝付きのお気楽生活をしているとばかり思ってた。
あの頃の私に『お前は何にもわかっちゃいない!』と言ってやりたい。
前の部屋を出る時、押入れに収納されたたくさんのいらない荷物や、その仕舞方、家具の下の汚れやお風呂、壁、家具そのもの、ガラス類、シンクなどを見ていたら、そんな4年が蘇ってね。
私なりにここで精一杯がんばってきたんだな。
と。
色々気になりながら手が出せず、その場しのぎで邪魔にならない押入れに仕舞われた不用品。
細部に手が届かず、積もり積もった汚れ。
本当はキレイに保ちたかった部屋の中。
初めての子育てで精一杯で、たくさん泣いて笑った日々が思い出されました。
今、この新しい部屋で片付けをしていると、たったの10日でこのキレイさをキープするには沢山の時間と気持ちの余裕が必要だとあらためて知る。
間もなく、全ての荷物も片付き、引っ越し前の日常に完全に戻る。
ここから始まる家族の時間は、どんな毎日になるだろう。
私はどんな風に生活していきたいのか。
何が大切で何をしたいのか。
どんな家庭に暮らしたいのか。
単なる引っ越しだけど、人生を見直す時間を思いがけずもらった気がしています。




