とても猫好きなOさんは、そのときすでに猫を5匹飼っておられました。しかし、琵琶湖湖岸近くの「野良猫のたまり場」で臨時のTNRボランティアをされたときに、心を動かされました。そのたまり場にいたキジトラ雌とチャトラ雄の2匹を捕まえて、その足で当院へ…嬉しそうにやってこられました!
●無事に手術が終わりました
Oさん「飼うことにしたので、健康診断してください!」
私「えー!また飼ったの?(笑)」
かなり、かなり大きくなった卵巣と子宮が出てきました。つまり、手術はされていませんでした。避妊手術のため…かどうかはわかりませんが、皮膚を切ったけれども、何らかの理由で、そこで手術を中止してしまったようなのでした。
…なぜ?
本にゃんに聞いてみても、わかるはずもなく…。また私はいろいろ妄想をしてみました。
麻酔をかけて、手術をしようとしたところで、麻酔を続けられない何かが発生した…例えば、不整脈が出て、これ以上麻酔をかけておくのに不安を感じた獣医師が、手術を中止してしまった可能性があります。ちなみに当院の手術では、手術を中止しなければならない程の不整脈は出ませんでした。
このような場合は、大きな麻酔医のいる動物病院で再度手術をしてもらうのが良いと思います。しかし、もともと勝手に家に居ついた野良猫に、元飼い主はそこまでするのがめんどくさくなって、野良猫のたまり場に捨てたのか?
いや、もっと人間の性善説を信じれば…連れて帰った元飼い主は仕方なくそのまま家で飼っていたけれども、キジトラちゃんが発情して家出したとか…。
いずれにしてもこのキジトラちゃんは、無事に避妊手術が出来て、新しい家には猫仲間もたくさんいて、とても大切に飼ってくれる新しい飼い主さんのものとで、今後も幸せに暮らしてゆけるでしょう。ハッピーエンドは気持ち良いですね!

●手術後、6日目に再診に来ていただきました。すっかりおとなしくなりました!

●術後6日目で、皮膚はすでにくっついていました。
当院の避妊手術では、基本的には縫合糸は皮膚の下に縫い込んで表面に出さないようにいたします。
が、今回はヤンチャな猫ちゃんでしたので、念のため両端に外からもうひと針、縫いました。
こちらの記事は、まいどなニュース2022年6月5日号にも掲載されております。