ウチで飼っているちっちゃい三毛猫、てんかん持ちの「のりちゃん」をめぐる、昨年の出来事です。
●麻酔から覚めた途端、身体はぐったりですが首だけ挙げて生肉をがっついて食べました
のりちゃんは2年前の秋に、沖縄で保護されました。しかし、てんかんの大発作を何度も起こし、動物病院では、動物保護管理センターに持っていく(つまりは安楽死となるだろう)選択肢を提案されてしまうほど。保護団体がFBに掲載していたのりちゃんの経過を、ふとした拍子で見つけ、心配が止まらなくなってしまいました。
「きっと誰も里親など現れないだろう…そのうち保護施設でも大発作を起こして亡くなってしまうのではないか?」そう思うと、居ても立っても居られなくなり、ウチで飼うことにしました。
お盆の大発作の後、のりちゃんはしばらくは立てない程にフニャフニャでしたが、大きな発作が続くことはありませんでした。私は一大決心をして、のりちゃんを精密検査をしてもらうために、東京の大学付属病院に連れて行くことにしました。
というのも、のりちゃんを譲渡していただく前に行った検査では、身体が小さく若すぎるのと、検査機器の性能があまり良くなかったため、詳細な情報が得られていませんでした。しかし、てんかん持ちの動物を連れての遠出は、お勧めいたしません。移動中、例えば新幹線の中で発作が起きて止まらなかった場合、そのまま車中で亡くなる可能性があるからです。
それでも…。
何度も検査をしたくありません。今回が最初で最後にしたいと考えました。今度こそ、わかる情報は全て得たいと思い、日本国内で一番多くのてんかん症例を診察されておられる先生の中のおひとりに、診察をお願いしました。
●のりちゃんは、新幹線で大学病院に行きました。風呂敷に包まれたケージに入っています。
その先生は、飼い主が獣医師であり、道中の発作のリスクは私自身が全面的に負うということで、渋々診察を承諾してくださいました。そして、MRI検査、脳脊髄液検査、脳波検査をきっちりしていただき、診断結果をいただきました。
MRI検査では、発作が何度も起こりすぎていたので脳が損傷し、すでに大脳が若干委縮してきていることがわかりました。脳が萎縮するとはつまり、早い時期に認知症になることを考えておかなければならないという事でした。とはいえ、のりちゃんは今でもおトイレを覚えられず、すでに認知症のような状況ではありました。
●おトイレトレーニングはなかなか成果が出ません。。
脳波検査をすると、のりちゃんは見た目に発作が起こっていなくても、脳のあちこちが頻繁にパチパチしていて、まるで線香花火のような状態でした。ですから、今後は発作のコントロールがさらに難しくなり、いつしかの大発作で心臓や肺や脳が耐えられなくなり、死亡する可能性はあるだろうとのことでした。てんかん持ちになった原因については不明ではあるのですが、出産前後の何かの異常によるものと推測されました。
なんともお先真っ暗な情報でしたが、これで、のりちゃんのその後の治療方針は立て易くなりました。お薬を新たに調整して、治療を再スタートしました。そして、ふっきれました。毎日楽しく過ごしていこうという決心が出来ました。
●階段も登れるようになったのです。なんか嬉しい…
病は気からという言葉もありますが、私たちの気が楽になったからなのか?不思議とのりちゃんはその後、11月に軽い発作があっただけで、全身性の大発作は起きていません。あれから丸1年が経ち、のりちゃんは発作が起きない日連続257日を更新しました。
ときどき、SNSにのりちゃんの様子をアップさせていただいておりますが、いつも皆様の温かい応援で励まされております。その影響もあるのではないでしょうか?
この場をお借りして、お礼を述べさせていただきます。本当に、ありがとうございます。
●同居猫のなかでも、17歳のカッツとはとても仲良しでした。ニャン生の大先輩です。
しかし、カッツはこの1ヵ月後に老衰でなくなります。のりちゃんは、またおトイレで排泄しなくなりました。
カッツ爺さんがおトイレを教えていたのかも知れません。。
こちらの記事は、まいどなニュース2022年8月21日号にも掲載されております。













