クッキーちゃんは、10歳のチワワの女の子です。

音楽家のお母さんの良きパートナーで、いつも一緒にいます。

 

 

  

もともと、小型の犬に多い『気管虚脱』という
気管が細くなってしまう病気にかかっています。
程度としてはとても軽いものですが、毎日漢方薬
を飲んで、コントロールしていました。
ですから、咳はごくたまにする程度でした。

ところが、今年の夏はとても暑かったためか、
クッキーちゃんはお盆を過ぎたあたりから、
クーラーの良く効いた涼しい部屋にいるのに、
ハアハアとあえぐような呼吸(パンティング)
をするようになりました。

そして、ついに(?)8月の終わりに
急に咳き込みが激しくなり、咳の後にオエッと
食事を吐き出してしまいました。漢方治療を
するときの診断には、特に脈や舌の状態を観察
しますが、このときクッキーちゃんの舌をみると
少し紫がかり、苔はなく乾燥していて、
舌の先端と両脇が赤くなっていました。
 

これは、夏の暑さで体内の潤いを使い果たして
しまい、身体がほてっているサインです。

熱は身体の上の方にたまりやすく、つまり頭が
熱くなり、そのため体内の血液やその他の流れが
滞っていると診断しました。中医学では体内に
ある液体を津液(しんえき)といいます。
津液は血液の成分でもあるため、これが不足する
と血液はドロドロになり、血行不良の原因になり
ます。

お薬が増えてしまい申し訳ないのですが、
クッキーちゃんには潤いを与え、頭の熱を取る
ための漢方薬を追加で処方させていただきました。


夏は、暑さで潤いが不足してしまうことが多い
ようです。不足すれば、渇いた咳が出る、
皮膚や肉球がカサカサする、コロコロの硬い便が
出る、などの症状がでます。
これからの季節はますます乾燥しますので、
秋のうちに、潤いを補う効果がある食べ物を
積極的に摂ることをおすすめします。

◇潤いを補う食材
  ・梨
  ・かぶ
  ・山芋
  ・豆腐
  ・レンコン
  ・ヨーグルト
  ・白ごま
  ・えのき
など『白い』食べものが潤いを補う力があるもの
です。


その後、クッキーちゃんのハアハアはおさまって
いき、咳も落ち着きました。