●お向かいさんちの入り口にツバメの巣が!こちらはヒナが生後2週間くらいの様子。白いクチバシと赤いよだれ掛けがかわいらしいです。

 

駅前のアーケードを見上げ、スマホでアーケードの裏側写真を撮っている変なおばさんは、私です。私はツバメウォッチャーです。

 

ツバメは、春になると遠くインドネシアやベトナムから約3000キロの旅をして日本にやって来ます。鶏の卵より軽い体重で、何日もかかって海を渡り、やってきます。

 

何故渡りをするのか?本当のところはわかっていません。ツバメにはこのような過酷なイベントがあるためか、7〜8割は1歳までに亡くなるそうです。つまり、日本で初夏に巣立った若鳥のうち、来年も日本に戻って来れるツバメは、10羽のうち2〜3羽ということです。インドネシアやベトナムの漁師さんの網には、ツバメの死骸がたくさん引っかかるそうです。切ないです。

 

そんなツバメは、短命だからこそいつでも全力で頑張っていて、にもかかわらずとても洗練されたスマートなフォルムの身体で…彼らを見ていると自分も頑張れる気がします。

 

私は電車通勤しております。この季節、駅のアーケード裏にはツバメの巣がたくさんあります。帰り道にアーケードを見上げて、それぞれの巣の動向をチェックするのが日課になっています。

 

ある日、もうすぐ巣立って空っぽになってしまうはずの巣をチェックしに、改札を出て急いでその巣の下まで走りました。すると、大きく育ったヒナが、まだ巣の中で並んでいました。今日はまだ巣立ちしなかったみたい…そう思って見上げていると、先程、電車で同じコンパートメントに座っていた男子高校生も、同じ巣を見上げているのに気づきました。

 

「まだ巣立たなかったね。ツバメ好きなの?」そうおばさんに話しかけられて、たじろぐ男子高校生なのでした。

 

    ◇   ◇  

 

私は、12年前にここ滋賀県近江八幡市に越してきました。古い街並みなのでツバメが多く、その姿に魅了されました。

 

いつか自分のウチにもツバメが巣を作ってくれないかなぁ…私はずっとお祈りしていました。

しかし、どんなところに巣を作るのかを注意深く観察した結果、構造上、私の家にはどうしても作ってくれなさそうでした。

 

そんなことを思って12年経ち、しかし、なんと!今年はお向かいさんの入り口に、ツバメが巣をつくり始めました!

 

●5月半ばの雨上がり、当院駐車場の泥を一心不乱に集めていました。

 集中しているのか、人が近づいても逃げませんでした…

 

お向かいさんちには、ツバメの巣の残骸があり、毎年何組かのツバメが物件を下見に来ていたのですが、この12年間、実際に抱卵したツガイは一組もいませんでした。お向かいのおばちゃんも12年前に「なんや最近はちっともヒナが孵らへんねん」とぼやいていました。

 

それから12年、お向かいのおばちゃんはこの春に、お亡くなりになりました。それからすぐに、ツバメの巣作りが始まりました。このツバメは、あのおばちゃんの生まれ変わりやな…そう思いました。

 

私は毎日巣を見上げて写真を撮っていたので、ある日、隣のおっちゃんに不思議そうに、「何してんの?」とたずねられました。私の行動があまりにも不審だったようです。

 

およそ2週間後に、無事にヒナが孵りました。4羽いるようでした。

 

●ヒナが孵ったので、カラス除けの紐を設置している間、不安げに様子を見守るツバメのお母さん…お父さんかも!

●紐2本取り付けましたが、ツバメのお母さんは上手に巣までたどり着けるでしょうか?

 

カラスがツバメの巣を狙うのは、孵化したヒナがいるときです。卵よりヒナの方が美味しいからなのでしょうか?いろいろ調べて考えて、カラス避けに雨樋をつたって麻紐を二本張りました。ツバメのお母さんは最初、麻紐をよけて巣にゴールするのに3回練習が必要でしたが、その後はノーミスで一発ゴールを決めていました。

 

●生まれて1週間目くらい。やっと白いクチバシを見せてくれました

●4羽いますね。大きい口だ!

●すぐ近くの電柱は、カラスのたまり場です。あるとき、一羽のカラスが巣の上の屋根に飛び乗りましたが、すぐに数羽のツバメがその周りを飛び回り、大声で鳴いて威嚇していました。この子達のお父さんお母さんは2羽ですので、有事の際はご近所さん同士が協力するのですね。素晴らしい‼️

 

そんなこんなで、この梅雨の長雨もあり、なかなか巣立ちが出来ないヒナ達でしたが、昨日ようやく、夜も巣に帰って来なくなりました。

 

●お母さんとお父さんが交互に餌を運びます!

●もう巣立っても良いのでは?白いお腹も見えるようになりました

 

●好奇心旺盛な1羽がお外に遊びに飛び立ちました

 

今朝、私の家の上空高くを数羽のツバメが旋回していました。きっとあの子達です。なんだか自分が子育てした気分になりました。とりあえずは巣立ちまで出来て良かった!来年も来てね!そう祈りました。

 

ちなみに、巣立ちした若鳥とその両親は、巣から離れると夜は湖に群生する葦原の葦(ヨシ)につかまって寝ます。湖東中のツバメが集まって「ねぐら」をつくるのです。

 

●ある朝みると、ついにヒナが1羽しかいませんでした。ついに巣立ちか?と思いましたが…

●夕方には巣の中に全員お揃いでした

●その翌日の昼間は、直ぐ近くの電線で、4羽でおしゃべりしていました

●まだふわふわの羽がの残る若いツバメです

●この2~3日は昼も夜も、もう巣には誰もいませんでした

●当院の庭の大きなシラカシの木の周りをぐるぐる回って飛んでいました
 

こちらのお話は、

『yahooニュース2020年7月7日号』

https://news.yahoo.co.jp/articles/5b553ff2198125cbae1c84471afc105a69804d82

 

『まいどなニュース2020年7月7日号』

https://maidonanews.jp/article/13524321?page=1

 

にも掲載されております。

 

 

●また来年、来るんだよ!