言い訳…
昨年は開業にともなう雑務で忙しく、香害についてのブログを更新できませんでした。すみませんでした。
最近、私と同様に『香害』について発信されているブログやサイトもお見かけしますが、香害は香料の問題プラス、マイクロカプセルの問題があると考えるのですが、それについて書かれている方が少なく、もどかしい1年でした。ここに、マイクロカプセルについても書きたいと思います。
●難しいお話なので、ブレイクタイム…猫の爪切り
香りが持続する柔軟剤について、成分の詳細は企業秘密の部分もあり、その毒性は不明です。商品によっては何十種類もの香料が使用されていながら、成分表示には「香料」と表示するだけで良いことになっています。
香料は、揮発性有機化合物のひとつと言えます。揮発性有機化合物はシックハウス症候群の原因とされており、ホルムアルヒドやトルエンなど13物質は、日本では建材への使用の規制対象となっています。しかし、香料の柔軟剤および消臭除菌スプレーへの使用は、規制の対象外です。
近年、香料が長時間強く香るのは、香料をマイクロカプセル化出来る技術が開発されたためなのです。マイクロカプセルとは直径1nmから1μmの微小なカプセルで、このカプセルの素材の組み合わせによって、いろいろな機能を持たせることが出来ます。柔軟剤に使用されているものは、擦るなどの物理的な刺激によって徐々にカプセルが破壊されて、内包している香料が放出される機能が付加されています。柔軟剤中のマイクロカプセルは非常に小さいので、洗濯時に衣類の繊維間に入り込み、擦れる度にカプセルが破壊されて香りが広がるため、香りが持続するしくみなのです。
このマイクロカプセルの原料は…マイクロカプセルを製造している企業のホームページに記載のある原料は、メラニン樹脂、メラニン・ホルムアルデヒド樹脂、ポリイソシアネートモノマーウレタン樹脂などです。つまり、プラスチックの類ですね。このカプセルが破裂する度に、中身の香料と共にこれらの成分が環境中に飛散します。
この中で、特に毒性が強いのがイソシアネートです。
イソシアネートは1940年代から使われている、ウレタンの原料になっている単分子の化学物質です。家具の塗料や接着剤、建築材料や家電の断熱材、マットレス、ソフトコンタクトレンズ、弾力包帯など、様々な日用品に多用されています。これは、温度の上昇に伴なって、その一部が気化して空中に漂います。
●ブレイクタイム…猫の爪切りその2
イソシアネートの毒性はホルムアヒドよりもはるかに高く、アレルギー性喘息や中枢神経系、心臓血管系障害を起こします。長期間高濃度で吸入すれば、肺線維症・間質性肺炎を発症しますし、発癌性も高いのです。このような毒性があるにもかかわらず、イソシアネートは有効成分を徐々に放出させる効果を持つために、香りが持続する柔軟剤や消臭・抗菌スプレーに混入されています。
このことが発覚して以降、イソシアネートを使用していないとおっしゃる企業が増えたとのことです。しかし、では代わりに何を使っているのでしょうか?
●マイクロカプセルはとても小さいのです
黄砂の直径はおおよそ4 μm,PM2.5の直径は 2.5μm,細菌の直径が1μmであることを考えると(上図)、マイクロカプセルは恐ろしく小さくて、弾けて中の香料が出た後の残滓はさらに小さいのです。このような小さい化学物質が生体内のより深くに入り込んでしまえば、生体に様々な影響があることが予想されます。


