ネピアのリンパ腫は、詳しい分類でいうと低分化型・多中心型リンパ腫という名前になります。これは、リンパ節が腫れているという以外に症状が何もないこともある、と教科書には書いてあります。ネピアも最初は症状がありませんでした。
文献によると、猫の低分化型・多中心型リンパ腫発症後の生存は、たとえ現代医学で最善の治療と言われている抗がん剤治療をしたとしても…1年生存したらかなり『良い成績』ということになるそうです(Collette SA et al. Vet. Comp. Oncol., 2016)。
ネピアは私達が発症に気づいてから170日間、およそ5カ月半生存しました。そのうちの150日間は元気食欲もありました。抗がん剤治療はしていませんが、これで良かったと思います。
ちなみに、リンパ腫に関連する統計をご紹介しますと、例えば、家族の喫煙は飼っている猫のリンパ腫の発生を2.4倍上昇させたり(Bertone ER et al. Am. J. Epidemiol., 2002)、
雄猫の方がリンパ腫にかかりやすい傾向があったり(Gabor LJ, et al. Aust. Vet. J., 1998)、
猫白血病ウイルスや猫エイズウイルスに感染していることは、リンパ腫の発生リスクを上げる(Shelton GH et al. J. Acquir. Immune. Defic. Syndr. 1990)等が報告されています。
さらに、農薬に曝される、あるいは、送電線の近くに住んでいて強力な磁場の影響を受ける、などが人や犬などで白血病やリンパ腫の原因になり得るのではないかと指摘されています。
と、ここまで書いたところで、はっと気づいたことがありました。ネピアはいつも写真のような、ルーターや電話回線の入ったアクリルボックスの上にいました。
なぜかというと、同居の若い雌猫にちょっかいを出されるので、ネピアは1日の24時間中23時間くらいはそこに居たのでした。ここにいれば、下が良く見渡せて、周囲は足場が悪いので、同居猫からのちょっかいも比較的避けることが出来たからだと思います。ネピアがリンパ腫になった原因はひとつではないとは思いますが、常時、磁場の近くにいたことがリンパ腫の進行になんらかの影響を与えたのではないかと…わかりません。科学的な根拠はありませんが…後悔先に立たずです。
ネピアを埋めた地面はやがて窪んできたので、さらに土を盛りました。その上に生えた雑草は、周囲に生えている雑草と種類は同じなのですが、緑の色がひときわ濃く鮮やかでした。ネピアのエネルギーがそうさせたのでしょうか?
