私は以前より、自分の飼っている動物ががんや慢性病に罹ってしまったら、漢方薬を使った治療をしたいと思っていました。実際の患者(自分の猫ですが)を診ながら勉強がしたかったですし、本当に漢方薬で治療できるのかの検証がしてみたかったからです。
しかし、実際に自分の飼っている猫がリンパ腫になってはたと気づきました。私はほぼ何も、漢方薬の知識を持ち合わせていませんでした。もっと早く気付けばよかったのですが、毎日の忙しさにかまけて、漢方薬の勉強はそのうちしようと考え、どんどん月日が過ぎてしまっていました。それこそ、漢方薬の勉強は『いつするの?今でしょ?』でした。
幸いなことに、私の周りには漢方治療や東洋医学、それに補完代替療法を勉強していらっしゃる方が何人もおられました。
まず、いつもお世話になっている、私の出身大学の教授O先生は、がん治療の補完代替療法について、最新の知識とご経験をお持ちです。もうひと方は、この方も私の出身大学の大先輩にあたるH先生です。H先生は、かれこれ30年は東洋医学の勉強をなさっておられるのではないでしょうか。獣医師の勉強会で漢方薬を使った治療法という講演がある場合は、必ず講師となる方です。
私は大学生のころH先生と出会い、『西洋医学をひととおりしっかり勉強しましたら、必ず漢方薬の勉強をいたしますので、その時はどうぞよろしくお願いいたします!』と宣言したのでした。気づけばそれから16年も経っていました。大失敗です。
とにかく、今挙げましたお二方、それ以外の方々からも様々なアドバイスをいただき、自分でも考え、私オリジナルのネピアのオートクチュールな治療計画を考えました。
ちなみに、大学の獣医になるための授業では現在、東洋医学や漢方薬について学ぶカリキュラムはありません。
