それから、10年の歳月が流れました。ネピアは今でも、膝が曲がりません。お座りするときには、左後ろ足を伸ばしたまま前に投げ出して座ります。でも、階段はチャッチャカ昇り降りできます。

 

ネピアの異変に気付いたのは、2017年の冬です。ある夜、右側の下顎(あご)にあるリンパ節が腫れているのに気付きました(この日を第1病日とします)。正直、またか?と思いました。

 

実は2012年に、ネピアの伯父にあたる『カッツ』が、同じように右下顎のリンパ節を腫らしました。そのときは、すぐにそのリンパ節を摘出して病理組織検査(摘出したできものを顕微鏡で観察して癌なのかどうか等を調べる検査)の依頼をしました。結果は、『悪性度の高いリンパ腫』との診断でした。でも、カッツは今も元気に生きていて、食欲も気持ち悪いぐらい旺盛です。

 

???カッツは、リンパ腫と診断されてからも、ずっと元気も食欲もありました。ゆえに、何も治療をしませんでした。もちろん、レントゲン検査やエコー検査、血液検査、腫瘍マーカーの検査までしましたが、何も異常はありませんでした。

 

●当時のカッツ 自分はリンパ腫だと言われ、凹んでいる。

 

こんな状態で、何十万円も費用がかかる抗がん剤治療に踏み切ることはできませんでした。そして、無治療のまま5年が経ち、再発もなく今でも元気でいます。

 

カッツのこのリンパ腫騒動については、さらにお話がありまして…。

 

カッツがあまりにも元気でリンパ腫の再発もないので、その病理組織検査を他の専門医にも依頼したのです。いわゆる『セカンドオピニオン』というものですね。大学の先輩であるお二人にお願いいたしました。すると、お二人とも、『これはリンパ腫じゃない。』と断言したのです。

 

もちろん、誰にでも間違い、誤診はあるものです。ですから、この経験から学ぶことは、『診断は複数の人にやってもらおう。』ということだと思います。