この先何回かのブログは、ある事件について、お話しさせていただきたく存じます。私はこれまでの15年間、ずっと勤務医をしていました。そして、これからもずっと勤務医のままで良いと思っていました。そんな私を変えた出来事を、読んで頂ければとても嬉しいです。長文で申し訳ございません。
私は猫を3匹飼っておりましたが、今年の夏に、そのうち一番私になついていた『ネピア』と名付けた猫が、リンパ腫で亡くなりました。まさか自分の飼っている猫が、11歳という若さで、ほとんどの猫はかからない『リンパ腫』になるなんて、思ってもみませんでした。
猫白血病ウイルスに感染している猫がリンパ腫になる確率はぐっと上がりますが、ネピアは、猫白血病ウイルスには感染していませんでした。犬猫がリンパ腫にかかると、現時点では、どんな治療をしても完治に至ることは非常に稀です。(骨髄移植をすれば、治る希望はありますが、そのような治療をする動物の病院はありません。)すなわち、近いうちに、亡くなってしまいます。
ネピアをリンパ腫と診断したのは今年の2月ですが、それからの4ヵ月間、6月中旬までは、ネピアは元気食欲ありありでした。しかし、亡くなるちょうど1か月前の、12歳の誕生日を境に全く食べなくなりました。
6月の誕生日を挟んだ週末には獣医循環器学会があり、私は外泊することになりました。家族も、その日は不在でした。そんなときはいつも、友達にキャットシッターさんを頼み、1日2回、家に入って猫のお世話をしてもらっています。
でも、リンパ腫のネピアは、急に状態が悪くなることもあるかもしれないと思い、勤務先の動物病院に預かってもらいました。しかし、それが仇となったのか、ネピアはその日を境に全く食べなくなってしまいました。そして、その日から1ヵ月間、闘病と介護の生活が始まりました。
