月に一度、母と共に訪れる有馬離宮。
車でほど近い距離にありながら、
ここは私たち家族にとって、
日常を少し離れて
心を休める大切な場所です。
この日は、中華料理の翠陽にて
“ファストコース”を
初めていただきました。
北京ダックはコースに含まれて無いため
アラカルトにて😊オーダー
人気の定番料理が
少しずつ並ぶコースは
母にとっては少し多いくらい。
それでも一皿一皿を味わいながら
嬉しそうに箸を進める母の姿が、
何よりも温かい時間を作ってくれました。
ただ、今回は祝日と振替休日が重なった影響で、館内は思いがけないほどの人混み
夫が向かったスパでは、
プールのようにはしゃぐ子どもたちと、
それを見守るだけの親たちの姿があり、
静寂を求めて訪れた大人たちは
次々とスパを後にしたそうです。
「やはり休日は避けたほうがいいな」と、改めて実感する出来事でした。
そんな中、
夜にはちょっと特別な時間が待っていました。
母から譲り受けた黒留袖を
リフォームして仕立てたワンピースを着て、夕食後のひとときを過ごしたのです。
鏡に映るその姿を見て母が
「とても素敵に仕上がったね」
と褒めてくれた言葉は、
心の奥まで染み込んで、忘れられない思い出になりました。
このリフォームには残念な思い出があり
母と母子旅2週間クルーズに行く為に
作った洋服でしたが…
その当時母が体調を崩し
泣く泣くキャンセル
もう2度と行かないクルーズ船の
幻の旅になったのでした。
お風呂から戻った後は、リビングで母とソファに並んで座り、
他愛もない話に花が咲きました。
昔話からこれからのことまで、話は尽きず
笑い声が絶えない時間。
どんな高級スパや豪華な旅よりも、
このひとときこそが、
私たちがこの場所を訪れる本当の理由なのだと、
静かに感じました。
「また来月も旅行しようね」
その一言が、心に小さな灯りをともしてくれる──そんな穏やかな夜でした。
carren


