ここまで、

その①~その④の中で、

スター・ウォーズの物語を通して

「フォース」というものについて考えてきました。

 

その①では、

ヨーダとルークの修行や、

アナキンの物語から、

 

フォースは、

私たちが自分のものとして所有する力ではなく、

すでに存在している大きな力なのではないか。

 

ということについて考えました。

 

そしてその②からその④では、

ルークがライトセーバーを捨てた場面や、

ヨーダの「失敗こそ、最高の師」という言葉を通して、

 

本当に強いということは、

自分の力だけで何とかすることではなく、

大きな流れを信じることなのではないか。

 

ということを考えてきました。

 

そして今、私は最後に、

もう一つのことを考えています。

 

それは、

 

「では、私たちの人生にとって、

フォースとは何なのだろう?」

 

ということです。

 


フォースは、遠い銀河の話ではない

そもそも、

私にとって「フォース」という言葉は、

スター・ウォーズを観るようになって

初めて知ったものではありません。

 

私は以前から、

 

フォース=宇宙根源力

 

というものを知っていました。

 

私が捉えているフォースとは、

銀河系の森羅万象に宿る、

形而上的で、霊的で、統合的なエネルギー場。

 

そして、

神が住まわれる宇宙の聖地のようなもの。

 

もちろん、

スター・ウォーズの世界に描かれるフォースと、

私がスピリチュアルな世界で捉えてきたフォースには、

それぞれの文脈があります。

 

だから、

 

「スター・ウォーズを観て、フォースというものを初めて知った」

 

わけではありません。

 

むしろ私にとって

『マンダロリアン&グローグー』との出会いは、

 

「私が以前から知っていたフォースというものが、

こんなふうに物語の中で描かれているんだ」

 

という、ある意味での再発見でした。

 

そして、グローグーという存在を通して、

「フォース」というものを、

より具体的に、

より身近なものとして感じるようになったのです。

 

グローグーは、小さな身体の中に、

とても大きな力を持っている。

 

でも、その力を誇示しない。

 

必要なときには使うけれど、

それ以上に大切にしているものがある。

 

それが、とても印象的でした。

 


「力があること」と「その力とどう向き合うか」は違う

グローグーを見ていると、

「フォースが強い=偉い」

というわけではないことがよく分かります。

 

これは、スター・ウォーズの物語全体を見ても同じです。

 

アナキンは、

非常に強いフォースの力を持っていました。

 

けれど、その強さだけでは、

自分自身も、愛する人も救うことができなかった。

 

一方、ルークは、

最後には「勝つこと」そのものを手放しました。

 

そしてグローグーは、

フォースを持ちながらも、

「誰とともに生きるのか」

ということを選んでいきます。

 

この三人を並べてみると、

私はとても大切なことに気づきます。

 

それは、

 

力があることと、

その力とどう向き合うかは、まったく別のことだ

 

ということです。

 

どれだけ才能があっても、

どれだけ能力があっても、

どれだけ人より優れた力を持っていても、

それだけで幸せになれるわけではありません。

 

むしろ、

「自分には力がある」

と思った瞬間から、

その力をどう扱うのかという責任が生まれる。

 

フォースについて考えることは、

実は、

 

「自分の中にある力と、どう向き合って生きるのか」

 

を考えることなのかもしれません。

 


私たちにも「フォース」はある

ここで、少し私たちの日常に戻ってみましょう。

あなたにも、

「なぜか、こっちだと思った」

という経験はありませんか?

 

理由は説明できない。

 

誰かに言われたわけでもない。

 

頭で考えたわけでもない。

 

でも、

「なんとなく、こっち」

と感じる。

 

そして、後になって、

「あのとき感じたことは正しかったんだ」

と分かる。

 

私は、こういうものを「直感」と呼んでいます。

 

もちろん、直感が、

いつでも正しいとは限りません。

 

不安や恐れ、願望が

「直感」のように感じられることもあります。

 

だからこそ、

自分の内側を静かに見つめることが大切になる。

 

焦っているとき。

 

怒っているとき。

 

「絶対にこうなってほしい」と執着しているとき。

 

私たちは、

自分の本当の声を聞き取りにくくなります。

 

だから、

一度立ち止まる。

 

深呼吸する。

 

静かになる。

 

そして、

自分の中にある小さな感覚に耳を澄ます。

 

すると、

頭で考えていた答えとは、

少し違う答えが浮かんでくることがあります。

 

私は、

その感覚の奥にあるものを、

ハイヤーセルフとのつながりとして捉えています。

 


ハイヤーセルフは、遠くにいる誰かではない

「ハイヤーセルフ」という言葉を聞くと、

何か自分とは別の存在を想像する人もいるかもしれません。

 

でも私は、

ハイヤーセルフを、

「自分とは別の、どこか遠いところにいる存在」

とは考えていません。

 

むしろ、

 

自分のもっと深いところにある、本来の自分。

 

目の前の出来事に一喜一憂している自分よりも、

もう少し高い視点から自分の人生を見ている自分。

 

恐れや不安だけで判断するのではなく、

「本当はどうしたいの?」

と静かに問いかけてくれる自分。

 

私は、そんなふうに感じています。

 

だから、ハイヤーセルフとつながるということは、

特別な場所へ行くことでも、

特別な能力を身につけることでもない。

 

むしろ、

 

自分自身の一番深いところへ戻っていくこと

 

なのではないでしょうか。

 

そして、その場所に戻ったとき、

私たちは初めて、

自分を超えた大きな流れとも、

自然につながっていく。

 

私は、それが

フォースとのつながりにも

重なるのではないかと思っています。

 


「答えをもらう」のではなく、「答えにつながる」

私は、これまでタロットやチャネリング、

そしてさまざまなセッションを通して、

多くの方のお話を聴いてきました。

 

相談に来られる方の中には、

 

「どうすればいいですか?」

「どちらを選べばいいですか?」

「私の未来はどうなりますか?」

 

と、答えを求めて来られる方もいます。

 

もちろん、私はできる限りお伝えします。

 

でも、本当の意味で大切なのは、

私が答えを与えることではないと思っています。

 

なぜなら、

その人の人生を生きるのは、

その人自身だからです。

 

私が代わりに決めることはできない。

 

私が代わりに生きることもできない。

 

だから私は、

その人自身が、

 

「私は、本当はどうしたいんだろう?」

 

という自分の内側の声に、

もう一度つながることを大切にしています。

 

タロットも。

 

チャネリングも。

 

さまざまな癒しも。

 

本来は、

「外から答えを与えてもらうため」のものではなく、

 

自分の中にある答えに気づくためのきっかけ

 

なのではないかと思うのです。

 

そう考えると、

私がこれまでしてきたことも、

少し違って見えてきます。

 


私がフォースを「使う」のではなく

私は、

相談者様の癒しのために、

フォースの力を借りることがあります。

 

でも、

今回このシリーズを書いてきて、

「フォースの力を借りる」

という表現さえ、

少し違うように感じるようになりました。

 

もしかすると、

私はフォースを「使っている」のではない。

 

もっと正確に言えば、

 

フォースとつながり、

その力が必要なところへ流れていくための

通り道になっている。

 

そんな感覚のほうが近いのかもしれません。

 

これは、

「私に特別な力がある」

という話ではありません。

 

むしろ、その逆です。

 

私自身が、

「私が何とかしなければ」

という思いを手放したとき、

必要なものが自然に流れていく。

 

自分の力を誇示しようとしない。

 

自分が相手を変えようとしない。

 

ただ、

その人自身の中にある力を信じる。

 

そして、

その人と、その人自身の深い部分との

つながりが戻っていくことを願う。

 

私は、

そんな在り方でいたいと思っています。

 


「私が癒す」のではなく、「癒しが起こる」

これは、

「私には何もできない」

ということではありません。

 

むしろ、

自分にできることを精一杯やる。

 

必要な言葉を届ける。

 

必要な問いを投げかける。

 

安心して自分自身と向き合える場をつくる。

 

そのうえで、

その先に起こることまで、

自分の力でコントロールしようとしない。

 

私は、

それが「委ねる」ということだと思っています。

 

そして、

それはルークがライトセーバーを手放した姿にも、

どこか重なります。

 

ルークは、

「自分が勝たなければ」

というところから離れた。

 

私は、

「私が何とかしなければ」

というところから離れる。

 

そこには、

とても大きな共通点があるように感じます。

 


フォースとのつながりを邪魔するもの

では、

私たちがフォースとのつながりを感じられなくなるのは、

なぜなのでしょう。

 

私は、

「フォースがなくなったから」

ではないと思っています。

 

フォースは、

なくならない。

 

いつだって、

そこにある。

 

ただ、

私たちのほうが、

その声を聞けなくなっているだけなのかもしれません。

 

不安でいっぱいになっているとき。

 

怒っているとき。

 

「こうでなければ嫌だ」と思っているとき。

 

「絶対に失いたくない」と握りしめているとき。

 

私たちの内側は、

とても大きな音でいっぱいになります。

 

その状態では、

小さな声は聞こえません。

 

だから、

フォースとつながるために必要なのは、

新しい力を手に入れることではない。

 

何かを「追加する」ことでもない。

 

むしろ、

 

余計なものを少しずつ手放していくこと。

 

そのほうが近いのではないでしょうか。

 


「手放す」とは、何もしないことではない

ここで、最初から何度も出てきた

「手放す」という言葉に戻ります。

 

手放すというと、

 

「諦める」

「どうでもいいと思う」

「努力をやめる」

 

という意味に感じるかもしれません。

 

でも、

私はそうは思っていません。

 

手放すとは、

 

自分の力だけで、

すべてを動かそうとすることをやめること。

 

自分にできることはする。

 

でも、

自分にはできないことまで、

無理に握りしめない。

 

人の気持ちは、

その人に委ねる。

 

未来は、

未来に委ねる。

 

結果は、

結果に委ねる。

 

そして、

自分自身は、

自分が今できることに戻ってくる。

 

そうすると、

不思議なことに、

少しだけ呼吸が楽になります。

 

肩の力が抜けます。

 

そして、

今まで見えなかったものが、

少しずつ見えてくる。

 

私は、

そこにフォースとのつながりが

あるのではないかと思っています。

 


フォースは、あなたを支配しない

フォースについて考えるとき、

私はもう一つ、

大切にしたいことがあります。

 

それは、

 

フォースを理由に、

自分の人生を誰かに預けすぎないこと。

 

「フォースがそう言っているから」

「宇宙がそう決めたから」

「ハイヤーセルフがそう言ったから」

 

だから、

自分では何も考えなくていい。

 

私は、

そういうことではないと思っています。

 

フォースとつながることは、

自分の意思をなくすことではありません。

 

むしろ、

自分の意思を、

もっと深いところから感じ取ること。

 

「私はどうしたい?」

 

「私は何を大切にしたい?」

 

「私は、この人生をどう生きたい?」

 

そう問い続けること。

 

そして、

自分で選ぶこと。

 

だから、

フォースは私たちの代わりに

人生を生きてくれるものではない。

 

フォースは、

 

私たちが自分自身の人生を生きるために、

つながる大きな流れ

 

なのだと思います。

 

(最終回へ続く)

 

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